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新車レポート14

《パタゴニア》

 ここに紹介する「パタゴニア」は、国産キャブコンでも超ホットな最新作。キャンピングカーランドさんの中国・大連工場から出てきたばかりの、湯気が立っているような新車です。
 ベースは、ハイエース・ロングワゴン。
 それをボディカットしてキャブコンに仕立てたもので、「セレンゲティ」の兄弟車にあたります。

パタゴニア外装 パタゴニア内装2
▲パタゴニア外装        ▲ゆったりしたラウンジ

 セレンゲティとは、どう違うのか。

 まず、ボディ長が延長されて5.25mとなりました。4.99mに収まったセレンゲティに比べると、室内空間に余裕が生まれたことが分かります。

 エントランスドアも、リヤに設けられました。
 それによって、ゆとりのあるサイドソファが設定されています。
 このサイドソファと、セカンドシート&サードシートを組み合わせることによって、コの字型サロンを実現しているところが、このキャブコンの特徴です。

 このレイアウトなら、大勢のゲストを招いてパーティをやることもできますし、2人旅の場合なら、家庭にいるときと同じようなくつろぎが得られます。
 
 サイドソファというのが、実は“魔法の家具”なんですね。
 これがあれば、仕分けする前のちょっとした荷物を置いたり、着替えを置いたりすることができるので、とても便利です。(私が乗っているのも、サイドソファ付きのクルマなので、これは保証できます!)

 セレンゲティにも、横向き単座シートがあるのですが、パタゴニアのシートの方がシート長があるだけ、使い勝手は広がっています。
 
 もうひとつ見落とせない特徴に、シートの座り心地の良さがあります。
 素材に、低反発ウレタンが使われているんですね。
 座ったときのお尻のホールド感が絶妙。
 さらに、ベッドメイクしたときの寝心地も、実にいい感じです。

パタゴニアバンク パタゴニアフリールーム 
▲バンクベッド            ▲フリールーム

 乗り味は、ワゴンベースだけあって、しなやかです。
 ボディカットした上で、構造力学に裏づけされたスペースフレームで補強されていますので、安全性も保証済み。
 ファーストカスタムのCGシリーズと同様の工法ですから、剛性もしっかり確保されています。

 凝っているのは家具です。
 少しでも軽くするために、家具板などは中抜き構造になっています。
 つまり、外板と外板の間に、建築資材の発泡スチレンをサンドイッチして、強度を出しながら軽量化が追求されました。

 ルーフには、内側にもFRPの型を起こしたインナーが張られ、アウターとインナーの2重構造になっています。それによって、断熱性が確保されるとともに、天井の成形も美しくまとまって、質感の高いインテリアが実現されました。

 2重になったFRPルーフの間には、実に贅沢な遮熱・防寒対策が施されています。なんでも、極寒の海を潜るダイバー用スーツ生地と同等の素材が使われているとか。
 そういう目に見えない部分に対する開発者のこだわりも、やはり見逃すことはできません。

 セレンゲティ同様、サードシートには本格的な3点式シートベルトが設定されています。チャイルドシートの装着を考えている人には朗報ですね。
 もちろん、3点式シートベルトを設定するとなると、シートベルトの取り付け強度も計算しなければならないでしょうし、当然、取り付けのためのフレームの補強が前提となります。
 このへん、もう自動車メーカーの仕事に域に達していますね。かなり細かいところまで気配りの行き届いたクルマです。

パタゴニア内装1 パタゴニアゲタ箱
▲3点式シートベルトも     ▲シューズボックス

 パタゴニアとは、南アメリカ大陸の南端にある土地の名前です。
 強い風と、荒涼とした氷河が有名で、「地図にも載っていない遠隔地」として、各国の冒険家の憧れの地となっています。
 キャンピングカーの旅を豊かなイメージでくるんでくれる、とても良いネーミングです。

 お値段は、税込み5,775,000円(2WD・AT)から。

campingcar | 投稿者 町田編集長 19:37 | コメント(2)| トラックバック(0)

新車レポート13

《エルア・ルミ》

 ハイエースのスーパーロングブームは、少し安定期に入った感じです。
 確かに、ボディが大きいので、架装したときの居住性は抜群ですが、ナローボディのクルマに比べると、多少取り回しが面倒になる…と思う人がいないわけではありません。

 そういうわけで、「何が何でもスーパーロング!」という一時の勢いは、多少沈静化してきたように思います。

 しかし、逆にスーパーロングだからこそ、可能になったレイアウトというものを、極めて意識的に追求するビルダーも現れるようになりました。
 たとえば、今までバスコンに求めるしかなかったようなコンセプトを、スーパーロングの広さを生かして実現する、というような動きですね。
 アールブイビックフットさんが開発した「エルア・ルミ」は、まさにそんな1台です。

エルア・ルミ外形 エルア・ルミ内装1
▲エルア・ルミ外装        ▲エルア・ルミ内装

 このクルマ。
 バスコンの2ルームのエッセンスが採り入れられています。
 広々としたL字ソファのすぐ後ろに、横座りの対面ダイネット。
 そして、その後ろは、どーんと大きなリヤ固定ベッド。

エルア・ルミ内装2 エルア・ルミ内装4 
▲二の字ダイネット        ▲リヤ固定ベッド

 写真の撮り方によっては、同社の人気バスコンシリーズであるエポックμ2ルームに見えないこともありません。

 このレイアウトが実現できた秘密などこにあるのでしょう?

 スライドドアの中央近くまで張り出したギャレーボックスに注目!
 これが秘密ですね。

エルア・ルミ内装3 エルア・ルミ内装5
▲手前のギャレーに注目    ▲ベッド下のトランク

 実際に、スーパーロングのエントランス開口部は、贅沢なほど取られています。キャンピングカーとして使う場合は、これほど大きな出入り口を必要とするケースはまれでしょう。
 なら、いっそのことギャレーを、もうちょい前方に移動させ…。
 
 というわけで、2ダイネットを持つ2ルーム仕様が誕生したわけですね。
 Lラウンジを採用したがゆえに可能になったレイアウトです。

 シニアの2人旅に向いた仕様なのですが、お孫さんのような、可愛いゲストが不意に飛び込んできたときも、これなら充分に対応できます。
 セカンド二の字対面ダイネットは、ベッドメイクすると、1590㎜×780㎜。
 子供2人が寝られます。

 ところで「エルア・ルミ」。
 いったい何語なんでしょう。
 ハワイ語で「エルア」は2、「ルミ」は部屋。
 ずばり「2ルーム」という意味でした。

 お値段は、4,190、000円から。
campingcar | 投稿者 町田編集長 00:53 | コメント(4)| トラックバック(0)

新車レポート12

《バレンシア》

 発電機を搭載して、一般家庭と変わらない電化環境を整えたキャンピングカー。
 マックレーの開発した「デイブレイク」シリーズは、それをコンセプトの中核に据え、キャブコンの1ジャンルを形成してきました。

 こういうコンセプトを何というか。
 「完全自立型」
 マックレーの渡辺社長が思いついた、うまいキャッチです。
 電源の取れない山奥や荒野にいても、まるでわが家にいるような快適な生活を享受できるキャンピングカーという意味ですね。
 
 この2月24日にデビューした「バレンシア」は、完全自立型キャンピングカーを代表するようなニューキャブコンです。

バレンシア外装 バレンシア内装2

 ベース車両はトヨタ・カムロード。基本的な仕様は、同社の人気キャブコン「ハーモニー」がベースとなっています。
 しかし、新しい機能がたくさん盛り込まれました。

 まず、温水&シャワー設備。
 車両のエンジン熱を利用したヒートエクスチェンジャー方式が採用されました。
 温水ボイラーを搭載したクルマでも、その利用率がとても低いことを考えると、これは過剰設備といえないこともありません。
 ヒートエクスチェンジャー方式ならば、エンジン熱を利用するだけですから、高価な装備は不要というわけですね。

 で、そこで浮いたコストを、どう利用者に還元するか。

 渡辺社長が採った方策は、エアサスを標準装備にして走行安定性の向上に努めるというものでした。
 そして、収納庫のバゲッジドアを標準にする。
 さらに、今まで40リットルの冷蔵庫を、90リットルまで容量アップする。
 そういう実用的な装備の標準化の方に、力点がシフトしています。

 ハーモニー譲りのユニークな機構も継承されています。
 たとえば、フレキシブルスペース家具。
 エントランスドアの右側に設定された家具なのですが、これが1人掛けのシートにも、さらに収納棚にも、そして壁板と棚板を外せば、完全なフリースペースにも早代わり。
 そのときの気分や荷物の量などに合わせ、好きなように空間をアレンジできる魔法の家具です。
 今回搭載された家具は、サイズが10cmも拡大され、椅子にして座ったときの余裕もグンと広がりました。

 デイブレイクシリーズは、「装飾よりも機能」という渡辺社長の強い姿勢が貫かれた“実力派”のキャブコンです。
 しかし、その「装飾」の部分が、このバレンシアでは、とても洗練されて美しくなりました。

バレンシア内装4 バレンシアリヤD

 木工の丸みを出す部分など、ルーターで削り出すわけですが、思うようなアールを出すために、ルーターの歯まで特別オーダーして、流麗なラインを実現したとか。
 家具のデザイン、色目などのセンスが磨き込まれ、相当グレード感の高いインテリアに仕上がっています。

バレンシア内装5 バレンシア内装6

 いろいろなビルダーから、さまざまなキャブコンがリリースされていますが、やはりデイブレイクシリーズは、ちょっと異色。
 それは、開発者がいつまで経っても「ユーザーの立場」に立った視点で車両開発にいそしんでいるからでしょう。

 「メーカーとしてならば、売れるか、売れないかという判断基準で車両開発をしなければならないのでしょうけれど、僕はいつまで経っても、使いやすいか、使いやすくないかという判断で、クルマを造ってしまう」
 渡辺さんは、いつもそう言って苦笑い。

 しかし、そういうユーザーサイドに徹した思想が、マックレーのキャンピングカーをひときわ輝かせている理由のひとつになっているのでしょう。

 バレンシアのカタログモデルの価格は、税込み6,856,500円(ガソリン2WD・AT)からです。

campingcar | 投稿者 町田編集長 23:34 | コメント(8)| トラックバック(0)

新車レポート11

《SS540》

 「名古屋キャンピングカーフェア2007」で取材した新車情報をお届けしましょう。
 まずは、トイファクトリーさんから、アクティブ・シニアに愛を込めて、「大人のトランポ」がリリースされました。
 
 SS540。
 ベース車は、ハイエース・スーパーロングです。
 SSとは、「スーぺリアル・スポーツ」の意味。「スーパースライド」と解釈しても可とのこと。

 スーパースライドとは何のことでしょう。
 この大容量のカーゴを見てください。
 セカンドシートとサードシートを前方へスライドさせれば、奥行き2,200㎜のカーゴスペースが誕生します。

SS540カーゴ
▲カーゴ状態

 ま、ここまではよくあるパターンですが、シートの操作性がひと味違います。
 サプリオのバタフライシートが使われているわけですが、フロアに鉄板を敷いて、スライドレールを溶接するという念入りな加工が施されています。
 そのためガタツキが解消。
 スムースで、安定感のあるシートアレンジが楽しめるようになりました。

 さて、ベッドを見てください。
 全面ベッドにすると、とにかく広い!
 カタログによると、2,800㎜×1,500㎜だそうです。
 テーブルの位置を調整すると、ベッド状態でもお座敷のちゃぶ台のように使えます。

SS540ベッド1 SS540ベッド2
▲ベッド状態

 トイファクトリーには、100系ハイエースの時代に、ベッドの広さを意地になって追求したティピーというモデルがありましたが、これはその再現版かもしれませんね。
 横幅1,880㎜のスーパーロングでこのベッドが実現されると、まぁ「ベッドカー」という表現がぴったり。

 さらに、「人がたくさん乗れる」というのも、このクルマの特徴です。
 特装車ベースの場合は8名。運転席が3人掛けとなるDXベースの場合は9名が、全員前を向いて移動できるようになっています。

 トイの藤井社長が自慢するのは、ギャレーの実用性。
 普通、このようなトランポ系バンコンの場合、シンクなどは8ナンバーを取るための“ちょい乗せシンク”になってしまうのが一般的ですが、このクルマではしっかりした深底ステンシンクが採用され、冷蔵庫(op.)の容量も40リットル。
 見せかけではない、キャンピングカーとしての機能を追及しているところがミソです。

 トランポといえば、「男の世界」というイメージがありますが、藤井社長にいわせると、「これは奥様にも喜んでもらえるトランポ」。
 なるほど、目のつけ所がGoodです!

SS540キッチン1 SS540キッチン2 
▲実用的なギャレー       ▲フラットなカウンターにも

 シンプルに、そしてクールに。
 カタログのキャッチは「Cool Wagon」。
 冷蔵庫がよく冷えるのかな…とも一瞬思いましたが、カッコいいという意味の“クール”ね。
 年輪を重ねても遊び心を失わない、大人のためのトランポです。
 お値段は、3,380,000円(2WD・DX)から。

campingcar | 投稿者 町田編集長 17:12 | コメント(4)| トラックバック(0)

“女遊び”は苦手

 私は、いわゆる 「女遊び」 というものにうとい。
 決して、女性が嫌いなわけではないのだが、多くの殿方が、酔った勢いで繰り出すキャバクラ系の店というのが、すごく苦手で、人に誘われない限り、まず自分から 「行こう!」 などと言い出したことがない。

 しかし、私のような中高年になると、集団でワイワイ飲んでいるうちに、必ず 「ネェちゃん Get に出かけるぞ!」 とあおり立てる人間が出てくる。

 とにかく、街のネオンというのが、よろしくない。
 赤やら青やら、黄色やらの煽情的な光線を浴びると、どうも男たちは、炎に飛び込む蛾のような狂おしい情熱に駆り立てられるものらしい。

街のネオン1

 フィールドで、ランタンの明かりなどを眺めている方が心の休まるこの私も、周りの流れがそっちに傾いてくると、気が弱いために、反対することができない。
 
 そうなったときは、仮に…あくまでも仮に 「良い店の情報」 を持っていても、それを得意げに披露すると、音頭を取っている人の自尊心を傷つけることがあるので、自分から案内役を買って出ることはめったにない。

街の夜景1

 こういう店に入るときの順番というものが、また問題なのだ。
 真っ先に入ると、黒服のボーイさんなどに、
 「ご指名の子はいますか?」
 などと尋ねられて、仕切らねばならなくなる。
 そうなると、「とにかく若い子を頼むよ。イキのいい子をまわしてよ」
 なんて、つらいセリフを言わざるを得ない場合も出てくるので、集団の先頭に立つことはまず避けている。

 かといって、最後尾につけていると、ボックスの良い席が他の仲間に取られてしまい、ソファの端っこに座ることになる。
 そうなると、両側に女性が座ってくれる確立が低くなる。

 別に、両側に女性が座ってくれなくても構わないんだけど、まぁ、できれば 「両手にナントカ」 という言葉があるじゃないですか、ね、ほら…

 そういう店では、特にモテたいという欲求があるわけではないので、ことさら目立つような言動は慎んでしまうのだが、お酒を注いでくれたり、タバコに火をつけてもらったときは、必ずていねいに 「ありがとう」 と言うことにしている。

 すると、それだけで、隣りにいた女性が、
 「あなたって優しいのね」
 と、他の仲間よりも、体をピッタリと摺り寄せてくる確率が上がる。
 (このへんは実測値を取ったことがないので、推計によるが、平均2~3cmぐらいは、仲間より私の方の接近値が高いようだ)。

 体を密着させてもらっても、ちっともうれしくないのだが、寒い季節などは、「体を温めて帰れば、暖房費を少し節約できるかな…」
 というふうに、建設的にものごとを考えるようにしている。

 だから 「もっと寄っていいよ」 などと、もし私が言ったとしたら、それは暖房費を節約するためのものなんである。

 また、仮に……あくまでも仮にだが、もし、私が女の子の手などギュッと握りしめていたとしたら、それは、向こうから握ってきた手を振りほどくことができないくらい、私が恥ずかしがりやだからである。


 こういう店には、たいていカラオケがある。
 この選曲がまたむずかしい。
 仲間の多くは、自信を持っている歌の3番目あたりから歌い出す (最も得意な歌はフィナーレにとっておく)。

 しかし、中高年の悲しさで、多くの場合、自分の娘ぐらいの若い子が聞いている歌を知らない (…もしくは歌えない) 。
 そこで、精いっぱい最新の歌を探そうとするのだが、せいぜいコブクロの 「桜」 ぐらいまで。
 後は、中村雅俊の 「恋人も濡れる街角」 か、村下孝蔵の 「初恋」 。
 団塊世代まっさかりになると、裕次郎オンパレード。

 もちろん、ステージから戻ってくると、ボックスで待っていた女性たちから大ウケ。
 しかし、その盛大な拍手は、歌い終わったことを確認する拍手であって、歌った本人は、誰も聞いていなかったことなど知らない。

 こういう状況下で、ホンモノの拍手を得ることは、実にむずかしい。

 だから、私は、ウケようと思って曲を選ぶということが、まずない。
 聞いてくれても、聞いてくれなくてもいいような、人の知らない地味な曲を、遠慮しながら、こっそり歌う。

 ベン・E・キングの 「スタンド・バイ・ミー」
 レイ・チャールズの 「ジョージア・オン・マイ・マインド」
 ドリフターズの 「渚のボードウォーク」
 プラターズの 「オンリー・ユー」

 私が拳をふりあげ、スタンドマイクを引き寄せて絶唱しているという証言もあるようだが、あくまでも、それはサービス精神に基づくポーズであって、恥ずかしいのを我慢しながら控え目に歌っていることにはかわりない。

 で、そういう古い曲は、たいていの女性はみな知らない。
 しかし、これが外国人系のパブなどでは、不思議と反応が良い。
 
 「マチダサンステキ! コノウタ、ウチノパパ、ヨクウタッテイタ」
 …パパ?
 ああ、そういう年なのね、俺。

 とは思うけれど、それだけで、赤面症の自分は、ステージから戻ったときの女性たちの賛嘆の視線がまぶしくて、顔が上げられない。

 「スゴイ! アナタ プロデスカ? エイゴノウタ、トテモジョウズ!」
 「へへへ、ニューヨークのパブで皿洗いしていたとき、専属歌手がケガして、代わりに俺がステージを務めたんだよ」
 なんて冗談のひとつも、たまに許されていいのかもしれないが、根が真面目な私には3回に1回ぐらいしか、そんなことが言えないのだ。

 で、ねだられると、気が弱いものだから、ついつい会社の名刺を渡してしまう。

 毎日夕方になると、会社へ電話が入る。
 「マチダサン、コンド イツクル? トテモアイタイ。ワタシ、アナタニ、アイラブユー! ヨルモネムレナイ。8ジマデニハイレバ、ハンガクヨ。イツクル?」

 また、ひとり、純真な外国人女性につらい思いをさせてしまったかと思うと、胸が痛くなる。
 「ごめんね、いま忙しくてしばらく行けないなぁ…」
 「ソンナノユルサナイ! コンド、シメイシテクレレバ、モットサービススルヨ。イツクル?」

 このようにモテ過ぎてしまうことは、相手をだましているような気がして、私のような気の小さな人間には、とても耐えられないのである。
 
ヨタ話 | 投稿者 町田編集長 02:46 | コメント(13)| トラックバック(7)

デルタさんで紹介

 この「町田の独り言」のブログが、キャンピングカーの総合ディーラーであるデルタリンクさんのホームページでも、継続的に紹介していただけることになりました。

デルタリンク倉敷ベースキャンプ

 デルタリンクといえば、西日本を中心に多くの営業拠点を展開し、エレキングやスナフキンといった魅力的なオリジナル・キャンピングカーも開発している大手ディーラー。
 そこのHPに登場させていただくなんて、光栄の至りです。

 「このブログ(町田の独り言)は面白いので、ウチの目玉に!」
 などと、デルタの山田社長にお褒めいただいたわけですが、
 「キャンピングカー以外のくだけた話も、ぜひ」
 と期待されてしまいました。

 くだけた話となると、夜の遊びの話しか思い浮かばず、
 俺のいちばん苦手とするところじゃねぇかよ。
 …とは思いましたが、“乏しい経験”をもとに、今後そっちの方でもヨタ話を書こうかと思います。

 デルタの山田さんの人柄を知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
http://www.campingcar-guide.com/samurai/009/

 顔写真はだいぶ若い頃のものですが、最近の山田さんのご様子を知りたい方は、少し古い記事になりますが、このブログでもイラストでご紹介しております。
 http://campingcar.blog.hobidas.com/archives/day/20061005.html

 そうそう、山田さんご自身も、自社HPのなかで「HikiyのきまぐれBlog」を連載中。いまスノボーに凝っているそうです。


 話は変わりますが、2月24日(土)から25日にかけて、愛知県のポートメッセ名古屋にて「名古屋キャンピングカーフェア」が開かれます。

名古屋キャンピングカーフェア2006

時間:10:00~17:00
場所:ポートメッセなごや2号館(名古屋市港区金城ふ頭)
料金:大人(当日)1,000円、小学生500円

 ダッチオーブン教室、BBQ試食会、ジャズライブなどのイベントも盛りだくさん。
 今年は、キャンピングカーの新車が多い年ですが、各社自慢の定番モデルも充実しています。
 中部地方の方は、ぜひこのショーをお見逃しなく。
 
campingcar | 投稿者 町田編集長 16:44 | コメント(2)| トラックバック(0)

新車レポート10

《エメロードⅢ》

 わが国におけるトラベル・トレーラーの普及に、インディアナRVさんの果たした役割は決して小さくないでしょう。
 ポルト6。そしてクナウス・スポーツ400Jスペシャル。
 日本の道路事情を考慮して、初心者でもけん引しやすいサイズにこだわり、そして、装備を充実させながら、価格をリーズナブルなものに押えていくという、あのインディアナRV商法が、どれだけ日本のトレーラーファンを増やしていったか。
 それは、今さら言うまでもないことのように思えます。

 最近は、けん引免許を取得しても、豊かな居住性を持つトレーラーが欲しいというニーズが高まってきましたが、日本でけん引しやすい入門編としてのライトトレーラーの需要がなくなったわけではありません。

 エメロードⅢは、そんなインディアナRVの路線を強力に支援する日本サイズの新型トレーラーです。
 全長5770㎜、全幅2060㎜、全高2700㎜。
 スペック的には、スポーツ400Jスペシャルとそれほど大きくは変わりません。

 ただ、レイアウトには画期的な新機軸が打ち出されています。
 フロントには、ドーンと大きな固定ダブルベッド。
 ポルト6から400Jスペシャルまで継承されてきたダブルダイネットから、鮮やかな方向転換です。

エメロードⅢ外形 エメロードⅢFベッド
▲エメロードⅢ            ▲フロント常設ベッド

 降旗社長はこう言います。
 「今までの2ダイネットを購入された方でも、実際に使っているうちに、片側のダイネットはベッド状態にしたままの人が増えてきたのです。それなら、いっそのこと、片方は常設ダブルベッドにしてしまおうと…」

 ファミリー路線を追求し続けてきたインディアナRVですが、最近のシニアカップル急増の流れが、ここにも押し寄せてきたのかもしれません。
 もっとも、リヤダイネットも当然ベッドに変換できますし、広いテーブルを生かした状態で、大人4人が食事できるスペースは確保されています。
 このスタイルなら、ファミリーにもシニアにもぴったりというわけですね。

エメロードⅢリヤダイネット エメロードⅢwベッド
▲リヤダイネット         ▲キッチン上にはテレビが…

 日本の使用環境に合わせて装備を充実させるという路線は、このエメロードⅢにおいても変わらないようです。
 日本仕様として、スカイライトルーフ、収納式洗面台なども標準装備。
 LPG耐圧ホース、LPGレギュレーター、LPG緊急遮断バルブなど、ガス関係も、以前と同じくすべて日本製に変えられています。

 テレビの取り付け位置には新機軸が!
 今までの7インチのテレビが、吊り下げ式の13インチ液晶型(op.)に替わり、スライドさせて、ダイネットからも、ベッドからも見られるようになりました。(ちなみに液晶テレビの価格は、取り付け工賃を入れて117,600円です)。

 ビルダーは、ヨーロッパでも最大手のキャラバンメーカー「トリガノ」。
 税込み価格は2,499,000円。
 もちろん、普通免許でけん引可能です。

campingcar | 投稿者 町田編集長 20:04 | コメント(4)| トラックバック(0)

新車レポート9

《Win-Pure J’s》

 ウィンピュア・ジェイズ(J’s)は、ピックアップキャビンのプロショップである「M.Y.Sミスティック」が開発した、ハイエース・スーパー・ロングを使ったバンコンです。
 この2月にデビューしたモデルは、3世代目。
 いわゆる「熟成」という言葉がぴったりとくる、いい仕上がりになりました。

ウィンピュアJs外形 ウィンピュアJsインテリア
▲ウィンピュアJ’s外装      ▲インテリア

 ピックアップキャビンの専門ショップが、なぜバンコンを開発するようになったのか。
 
 いろいろな理由が考えられるでしょうが、おそらく、国産ピックアップキャビンを開発・製造していくなかで培われた、軽量化と防振対策の技術を、よりマーケットの広いバンコンの分野で試してみたくなったのでしょう。

 なにしろ、トラックの荷台に積載するピップアップキャビンの場合は、軽さの追及と振動対策が設計上の必須条件となります。構造上では“荷物”なわけですからね。
 そのような、シビアな作業の蓄積によって培われてきた「鬼のテクニック」をバンコンに投入!
 
 …というわけで、ウィンピュアJ’sは、従来のバンコンメーカーが開発するものとはひと味違ったバンコンとなりました。

 このJ’sにおいては、家具コーナーにラバーモールを取り付ける方法などに、ピックアップキャビンからフィードバックされた振動吸収対策がしっかりと施されています。
 もちろん軽量化の追及にも、ピックアップキャビンのノウハウが生かされており、装備類の重量は「他社キャンパーの架装重量のおよそ半分」(同社HPより)とか。
 とにかく、平均的なハイエースキャンパーより、400kgぐらい軽く造られているそうです。

ウィンピュアJsシート ウィンピュアJsFベッド
▲走行中は前向きにも      ▲ダイネットベッド

 しかし、このJ’sの良さは、やはりレイアウトの妙に尽きるような気もします。
 現行ハイエースのスーパーロングを使ったバンコンで、横寝のリヤ2段ベッドを早い段階で企画したのは、このJ’sです。

ウィンピュアJsリヤベッド ウィンピュアJsリヤベッド1
▲リヤ2段ベッド          ▲奥はフリールーム

 今でこそ、この横寝リヤ2段ベッドは大流行。
 どこのバンコンメーカーでもこれに取り組み始めましたが、実は、ここで横方向にベッドを作るとなると、大人の就寝定員の規定(1800㎜)を満たすには、わずかに足りません。

 そこで多くの業者さんは、FRP製の拡張ボックスを付けるなどして、ボディサイドを膨らませ、就寝定員を確保する方向に進みました。

 J’sは、それをしていません。
 拡張ボックスを張り出させるのは、運転席からの後方視認性を悪くするのではないかという懸念があったようです。

 「形式的な数値を整えるよりも、自然体で使えばいいじゃない」
 …と、そこはあっさりしたもので、
 「身長180cm以上ある人は、ちょっと身体を斜めにして寝てください。対角線のところでは、しっかり180cm取れていますから」
 
 ミスティックの佐藤社長は、お客さんにそう説明しています。

 したがって、カタログ上の就寝定員は「大人2名+子供2名」。
 身長170cmぐらいの大人なら、身体をまっすぐ伸ばしたままリヤベッドで横寝できますので、実質的には大人4名の就寝も可能です。

ウィンピュアJsリビング ウィンピュアJsキッチン
▲リビング              ▲キッチン
 
 この3世代目のウィンピュアJ’sのもう一つの特徴は、「クラシカルな内装」。
 最近の国産キャンピングカーは、みなドイツ・テイストになってきました。
 ドイツ味とは、モダンデザインを意味します。

 しかし、J’sの目指すものはイギリス味。
 イギリスのインテリアは、伝統的にクラシカルな味わいを大切にする志向が強く、色目は重厚ながら、自然素材の味わいを大事にするという傾向があります。

 ファッションではいえば、昔の「ポール・スチュワート」などがそうですね。
 ポール・スチュワートは、アメリカ東海岸のブランドですが、オーソドキシーな英国テイストをコンテンポラリーに翻訳した、洒落たセンスを大切にしていました。

 J’sの目指したものも、それに似ています。

 2007年は、モダンリビングを極限までに追求しようとするメーカーが出てくる一方、逆にこのJ’sのように、クラシカルな味わいを復活させようとする動きも出てくるなど、国産キャンピングカーの世界もなかなか目が離せなくなってきました。

 ベース車:トヨタ・ハイエース・スーパーロング
 全長5380㎜、全幅1880㎜、全高2390㎜。
 車両本体価格:税込み4.290.000円(2WDガソリンAT)~
campingcar | 投稿者 町田編集長 19:43 | コメント(5)| トラックバック(0)

新車レポート8

《HYMER B660SL》

 2007年モデルの輸入車で、いま大いに注目を集めているモデルを1台ご紹介いたしましょう。
 ヨーロッパを代表するビルダーのハイマー社がリリースした「ハイマーモービルB660SL」です。

 ドイツのハイマー社は、世界でもトップクラスと認められるキャンピングカービルダーで、その製造規模から品質管理能力をつぶさに見ると、ビルダーというよりも、もう自動車メーカーに近い存在といえましょう。
 キャンピングカーのブランドとしては、乗用車の「メルセデス」や「BMW」と肩を並べるブランドです。

 それだけに、ハイマーの最高級車Sクラスともなれば、2,200万円以上という価格になります。
 このSクラスの室内を覗くと、もう本当に別世界が広がっています。
 そこで実現されているインテリアと快適装備は、「ホテルのスイートルーム」とか、「豪華マンション」などという陳腐な比喩を吹き飛ばしてくれるほど。

 そのうち日本にも、ハイマーのようなキャンピングカーがさらに浸透してくると、やがてテレビのキャスターたちが、
 「その部屋の豪華さは、まさにハイマーのSクラスを思わせるものです」
 などと、言い始めるような気がします。

 話が逸れました。

 で、そのSクラスのテイストをある程度残しつつ、装備内容やサイズを絞ってリーズナブルな価格にしたものが、Bクラスです。
 このBは、フィアットシャシーならば1,200万円ぐらいから。メルセデスシャシーなら1,500万円ぐらいから購入することができます。

ハイマーB660SL外形 ハイマーB660インテリア全景
▲ハイマーB660SL        ▲インテリア

 Bクラスでは、Sと違って、床暖房がオプション設定にもないなど、若干の差別化は図られていますが、オプションを積み上げていくことによって、Sの仕様に近づけることができるそうです。

 B660SLのレイアウトは、L型ラウンジとリヤダブルベッドを特徴としたヨーロッパ車のスタンダードともいえるようなフロアプランになっています。
 リヤ固定ベッドの下は、大型ガレージ。
 そういう構造も、もうヨーロッパ車ではお馴染みですね。

ハイマーB660ガレージ ハイマーB660シャワー室
▲大型ガレージ          ▲トイレ・シャワー室

 シニアカップルを想定したモデルなので、くつろぐのはL型ラウンジのところだけですが、不意のゲストを迎えたときは、運転席・助手席を回転させて、4人でテーブルを囲むスペースを作ることができます。

ハイマーB660リビング ハイマーB660キッチン
▲リビング              ▲キッチン

 就寝は、リヤベッドが中心となりますが、フロントのプルダウンベッドを使うことによって、4名就寝が実現します。

ハイマーB660プルダウン ハイマーB660オーバーヘッドコンソール
▲プルダウンベッド        ▲オーバーヘッドコンソール

 全長7,300㎜、全幅2,350㎜。
 全長が8mを超えるSクラスより長さが短いことも、日本で扱うには適しているかもしれません。
 
 そうそう、このB-SL。
 ヨーロッパの自動車雑誌『promobil』誌において、キャンピングカー部門で連続19回1位に輝いているクルマだそうです(ハイマージャパンのカタログより)。
campingcar | 投稿者 町田編集長 19:37 | コメント(8)| トラックバック(0)

新車レポート7

《FENDT トパーズ510TG》

 日本RV協会がまとめた「キャンピングカー白書2007」によると、現在日本で購入されているキャンピングカーの約1割がトレーラーだそうです。

 少ないな…と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、輸入キャンピングカーに限っていえば、トレーラーの比率はダントツです。
 過去10年に輸入されたキャンピングカーのなかでは、自走式のクラスCやクラスAなどを押え、トレーラーの占める構成比は約6割。
 特に、日本に導入できる北米モーターホームが激減してしまった05年には、トレーラーの占める率は輸入車の7割に迫りました。

 輸入トレーラーのなかでは、新しいブランドとして「フェント」がちょっとした旋風を巻き起こしています。
 昨年は、小型モデルのサファイアを中心とした展開でしたが、今年はワングレード上のトパーズがメインとなりました。

 全長7,030㎜、全幅2,300㎜、全高2,570㎜。
 堂々たる体躯です。
 車両重量は、1,320kg。
 もちろん、けん引免許の対応です。

フェントトパーズ510外形 フェントフロントダイネット
▲トパーズ510TG         ▲フロントダイネット

 しかし、どうですか? この室内!
 トレーラーとは思えない豪華さですね。
 ちなみに車両本体価格は、税込み3,600,000円です。

 当然、装備も充実。
 112リットルの3ウェイ冷蔵庫、電子レンジ、FFヒーター、温水ボイラー、電動クッカーフードなどもみな標準。
 雰囲気といい、装備といい、「ホテルの一室」ともいえるほどの充実ぶりですね。さすが、けん引免許が必要なだけあって、大型トレーラーの余裕を示してくれます。

フェントキッチン フェントリヤベッド
▲キッチン              ▲リヤベッド

 最近のトレーラー購買者は、初心者でもいきなりけん引免許を取ってから来店する人が増えているとか。
 時代が変わってきましたね。
 確かに、多少のお金と時間はかかりますが、その分、トレーラーに対する感覚を養うことができるし、知識も増えます。普通免許でけん引できるライトトレーラーを引く場合でも、安心かもしれません。

 このクラスのトレーラーとなると、どういう人たちが買うのでしょうか。

 フェントジャパンの小松さんが見るところによると、
 「50代から60代前半ぐらいのシニア夫婦が多い」とか。
 トレーラーというと、ファミリーユーザーが多いような印象があるのですが、昨今は、団塊の世代をターゲットにした雑誌などでも、トレーラーライフを紹介するケースが増え、トレーラーに関心を持つ中高年が多くなっているということでした。

 フェントジャパンでは、フェントユーザーの拡大に対応し、別荘感覚でトレーラーライフを楽しめる新しいプランニングを展開中です。
 西冨士の「朝霧高原オートキャンプ場」の一角を「フェントパーク」と命名。そこにフェントユーザーのための、トレーラー保管場所を確保しました。

 月々の支払いは、8,400円。
 ヘッドだけで遊びに来て、ここで自由にキャンプを楽しむのもよし。さらに、けん引して表に出て、周辺のキャンプ場や観光地をめぐるのもよし。
 3月17日(土)~18日(日)の2日間。フェントパークのお披露目のユーザーイベントを行うそうです。
 詳しくは、フェントジャパンさんへ。

campingcar | 投稿者 町田編集長 21:38 | コメント(2)| トラックバック(0)

新車レポート6

《アミティRR》

 一時期バンコンに押されていたキャブコンに、復活ムードが押し寄せてきました。
 その流れを牽引しているのが、AtoZのアミティやロータスRV販売のマンボウといった小型キャブコンです。

 特にアミティ人気はすさまじいばかり。
 価格的な魅力もさることながら、やっぱり取り回しの良いコンパクトサイズというのが、人々の注目を集めているようです。

 そのアミティの第2弾として登場したのがアミティRR。
 アミティの「ロールスロイス仕様」です…という冗談はさておいて、これは「リヤエンジン・リヤ駆動モデル」…でもなくて、「リヤのリヤ」という意味。
 つまり、リヤエントランスよりも、さらにリヤ側にドアがあるという、バックエントランスを実現したキャブコンなんですね。

アミティRR アミティRR2
▲アミティRR            ▲アミティRRバックドア

 真後ろにエントランスドアがあると、どういうメリットが生まれるのか。
 まず、室内が広く取れますので、その分、搭載する家具を増やすことができるようになります。
 ボディ横にドアがある限り、そのドアスペースを家具でふさいでしまうわけにはいきませんし、エントランスステップも設けなければならないので、どうしても、室内に使えない空間ができてしまうわけですね。

 それをずばり解消したのが、バックエントランス。
 これは無類に効率のよいレイアウトで、アメリカンモーターホームではシヌーク、国産車ではコマンダーなどに採用されています。ピックアップキャビンもこのスタイルですね。

 しかし、キャブコンであまり普及していないのは、出入り口がオーニングの下から外れてしまう。
 また、後ろに自転車キャリアなどが付けられない。
 当然、リヤ2段ベッドも無理。
 …などの理由があるわけですが、それを気にしなければ、同じサイズのキャブコンなら絶対こっちがスペース効率では上。

 現に、このアミティRRでは、全長4.6mというコンパクトサイズながら、シャワーやカセットトイレも装着可能なトイレルームと、大型クローゼットが設定されています。

 ダイネットは、壁を背にした対面式が採用されました。ヨーロッパ車のトレンドです。
 走行中の前向きシートなど要らん! という思い切りの良さが、感じられますね。

アミティRR室内3 アミティRR室内1
▲お座敷風に使えるテーブル  ▲右側にトイレルーム 

 シートとシートの間には、ちょっとヨーロッパ風の楕円テーブルが置かれ、なかなかの雰囲気を出しています。
 なんとこのテーブル。ベッドメイクした状態でも生かすことが可能で、そのときは、ちゃぶ台を置いたお座敷気分が満喫できます。

アミティRR室内4 アミティRR室内2
▲お洒落な楕円テーブル    ▲バンクベッドは引き出し式

 先に出たアミティがファミリー向けの小型キャブコンだとしたら、このRRはシニアカップル向け。
 シニアの長距離旅行では、室内のトイレを使いたいこともあるでしょう。
 また、湯YOUパークを利用したときなど、ホテルのレストランで食事をするときもあるでしょうから、そうなると、ジャケットの1枚も必要になります…ということで、クローゼットも重宝します。
 そういうところに、バックエントランスならではのメリットが発揮されています。

 お値段は、アミティよりちょっと上がって、2WDのDXベースで税込み3,780,000円から。
 全長4600㎜、全幅1950㎜、全高2700㎜。
 カタログには、ステップワゴン(4630㎜)よりも短いよ! ということがしっかり謳われています。 
campingcar | 投稿者 町田編集長 19:25 | コメント(10)| トラックバック(3)

新車レポート5

《groovy グルーヴィー》 

 バンコンはハイエースの全盛時代。しかし、だからこそ逆に日産キャラバンの存在が、なんだか眩しいくらいに目立ちます。
 キャラバンの良さは、やっぱり取り回しの良いサイズ。
 ハイエースのスーパーロングでは大きすぎる。しかし、ナローボディのバンでは短すぎる。
 その間を微妙に埋めているのが、日産キャラバン・スーパーロングなんですね。
 
 日産ピーズフィールドクラフトが開発した「グルーヴィー」は、キャラバンベースのバンコンの白眉です。

グルーヴィー外形
▲グルーヴィー

 この「グルーヴィー」という名前、どこから採られたか、お分かりですか?
 サイモン&ガーファンクルの名曲「59番街橋の歌(フィーリング・グルーヴィー)」が由来となっています。

 1964年に結成されて、70年代に大活躍した伝説のデュオですね。
 なつかしい?
 そう思った貴方! 
 「サウンド・オブ・サイレンス」などのメロディが、すぐに頭に浮かんでしまう方ですね。
 このクルマが、貴方を待っています!

 団塊の世代に焦点を合わせた“2人旅”向けのキャンピングカーが花盛りですが、このグルーヴィーは純度100%の2人旅仕様。ピュアモルトです。
 
 まず、夫婦以外の乗車を考えていないので、運転席・助手席以降には、前向きシートがありません。
 代わりに、シートは横座りのゆったりした二の字で構成され、お洒落な小型テーブルを挟んで、カップルがのんびりとくつろげる空間が創造されています。

 さらに、フロント側には、使い勝手の良い大型カウンターが設定されていて、これがなんとも、惚れ惚れするくらいお洒落で、かつ憎いほど実用的。40リットル冷蔵庫、深型シンクがここに内蔵されているんですね。シンクの下には、各10リッターの給・排水ポリタンク。
 で、シンクの蓋を閉めれば、ここがキッチンカウンターに早変わり。
 うまい設定です。

グルーヴィー内装1 グルーヴィー内装2
▲便利なカウンター        ▲二の字のリビング
 
 もう一つの特徴は、ベッドメイクした状態でも使えるトイレルーム。
 このサイズのバンコンで、よくもまぁ、コンパートメントを作り出したものだと、びっくりしてしまいますね。“2人旅”に特化したからこそ実現できた仕様で、これは快挙です。

グルーヴィー内装3 グルーヴィー内装4
▲ベッド状態            ▲トイレルーム

 ベッドメイクも、あっけないくらい簡単。
 ソファマットを二つだけ、ポンポンとはめ込むだけで、できあがり。
 テイク・イット・イージー!
 中高年向けのバンコンは、こうじゃなきゃ。

 インテリアデザインは実に優美です。
 美しいロシア松の木工家具と、光の加減でパープルにも見えるグレーのシート。色目は主にその二つだけなのですが、そのシンプルな配色の妙に、逆に「大人のバンコン」の色気を感じます。

 お値段は、2WDのガソリンATで、税込み3,967,950円。
 仕様も、価格も「フィーリング・グルーヴィー!」
 
 そうそう、これに乗ったら、「サイモン&ガーファンクル」を聞きましょう。
 奥さんと一緒に、出会った頃のあの時代にプレーバック!

サイモン
campingcar | 投稿者 町田編集長 19:30 | コメント(6)| トラックバック(0)

新車レポート4

《NEBURA ネビュラ》

 2007年に入ってから登場した新車を見ると、今まで造られてきたキャンピングカーとは、ひと味違ったものを追求しているクルマが目立つようになってきました。
 「ひと味」とは、むずかしい言葉でいうと「ブランド力」。
 
 便利な装備、買いやすい価格帯…、単にそれだけを追求しているかぎり、結局は他社製品と同じような競争に明け暮れるだけ。
 そうではなく、「唯一、このクルマにしかないもの!」
 そういうものを追求するビルダーさんが、増えてきたように思います。

 ヴィトンがヴィトンでしかないように。
 シャネルがシャネルでしかないように。
 他の商品に置き換えることのできないもの。

 キャンピングカーにも、そういうものを盛り込んだ商品が登場してきたことが、今年の大きな特徴かもしれません。

 その代表的な例として、アネックスさんが開発した「ネビュラ」をご紹介いたします。

 まず、スタイルがきれいです。そして、その流麗なフォルムをより一層際立たせている塗装が見事。
 平滑性の良い塗装面が完成されてこそ、このシルバーメタがひときわ輝くわけですね。
 外装だけでも、「ここまでやるか?」という凝り方です。

ネビュラ外装

 次に、インテリアが実に決まっています。
 グレーを基調とするベースカラーに、格調高いローズウッド家具。そして、なんとも小粋なブラックレザーシート。
 この内装って、はっきりいってキャンピングカーの域を超えていますね。

ネビュラ内装2 ネビュラ内装3

 「走るモダンリビング」
 パンフレットのキャッチには、そう謳われていますが、さらに付け加えると、高層ビルのラウンジから、グラス片手に、港の夜景などを眺めるとピッタリ! というインテリアが実現されています。

ネビュラ内装4 ネビュラ内装1

 このクルマ。実は建築デザインの専門家チームが、商品コンセプトから、パンフレットやイベント会場におけるディスプレイまで、すべてトータルコーディネートしてできあがったキャンピングカーなんですね。
 デザインを担当したのは「アートアンドクラフト」という会社です。

 どうりで違うわけですね。
 ロゴデザイン一つとっても、今までのキャンピングカーのボディに張られたロゴステッカーとはまったく違います。

 アネックスの田中社長から、面白い話を聞きました。
 このクルマのコンセプトメイクをするにあたり、実際に海岸まで走っていって、車内でお酒を飲みながら討論したというのです。

 窓から見えるハーバーの明かりを眺めながら、このネビュラに乗る人が、何を求め、どんな気分に浸り、何を得られるか。
 良い音楽、うまい酒、素敵な会話。
 それを自分たちで味わいながらストーリーをつくり、そして細部を決めていく。

 キャンピングカー開発もそういう時代になったんですね。
 お客が楽しむ前に、制作者たちが、まず楽しんでみる。
 「ブランド」というものも、そういうところから積み上げられていくように思えます。
 ※ なお、「ネビュラ」専用のホームページもできたようです。

ダイヤモンドライフ-sade
▲車内でこんなの聞くと似合いそうだ SADE Diamond Life

campingcar | 投稿者 町田編集長 20:34 | コメント(10)| トラックバック(0)

新車レポート3

《just-k3》

 今回は、幕張ショーでデビューした軽キャンカーの「ジャストK3」をご紹介します。
 開発したのは、石川県で20年近くキャンピングカーや移動販売車を手がけてきたゼック(ZECC)さん。

K3外形
▲ベースはスズキ・キヤリィ

 バンクを持ったFRP成形ボディの軽キャンカーとしては、ラ・クーンに続いて2台目となります。

 全長3705mm、全幅1740mm、全高2430mm。
 サイズが「軽」の規定に収まらないため、普通車登録となりますが、やっぱりコンパクトであることにはかわりありません。

 この手のキャブコン軽キャンカーは、なんといってもスタイルが絶妙ですね。
 やっぱり可愛い! 幕張の会場でも大変な人気でした。

 室内はシンプルながら、要領よくまとまっていて、なかなか使い勝手は良好です。
 セカンドシートとサードシートでしっかりしたダイネットも作れますし、ベッドメイクすれば、長さ1820mm×1280mmのフロアベッドのできあがり。
 セカンドシートとサードシートを折りたためば、今度は1600mm×1300mmのフラットフロアが誕生し、荷物置き場としても、しっかり機能します。

K3室内1 K3室内2
▲対面シート状態        ▲セカンドシートは折りたたみ

 特徴的なのは、車内の電源がみな100Vで統一されているところなんですね。
 それを実現したのが、1.5kWの正弦波インバーター。もちろんそれが標準装備され、さらに電子レンジ、冷蔵庫(40リットル)も付いてきます。
 スタッフの方は、それで「ドライヤーも掃除機も大丈夫!」と胸を張るのですが、心配な方には、オプションで150Aのサブバッテリーも用意されているようです。

K3-4 K3-3
▲冷蔵庫の上は電子レンジ   ▲バンク部は収納庫

 旅行に行かないときは、家の脇の駐車スペースに止めておけば、部屋替わりに使えます。家から電源を引き込めば、照明も冷蔵庫も使いたい放題。
 書斎を持ちたくても、持てないお父さん! おひとついかがでしょう。

※ なお、ゼックさんが東京・幕張のイベント会場で配られたパンフレットの電話番号の表記が間違っていたそうです。
 パンフレットには、「072-294-2000」とありましたが、
     正しくは、076-294-2000です。


campingcar | 投稿者 町田編集長 21:09 | コメント(4)| トラックバック(2)

新車レポート2

《ボーダー6.0》

 ナッツRVがこのたび開発した「ボーダー6.0」は、幕張キャンピングカーショーの会場で、最も注目を集めたクルマのひとつとなりました。

 なにしろ重厚感が違うのです。外装も内装も「本物!」という迫力が見る者に伝わってきます。同社がグランツ以来、クレソン、ミラージュと追い求めてきた「日本車におけるヨーロッパ的な高級感」というものを、ついに開花させたという感じです。

ボーダー外形2 ボーダー外形1 
▲ボーダー6.0外形        ▲ドレスアップパーツを施したFマスク

 工法的にも、画期的な構造が採り入れられたクルマです。
 シャシーにはマイクロバスのリエッセⅡを使っているのですが、そのボディの運転席以降を大胆にカット。アルミコーナーフレームと組み合わせた高断熱パネルで、まったく個性的なオリジナルボディを実現しています。

 バスシャシーを使っているという意味では「バスコン」。しかし、新設計のシェルを架装しているという意味では「キャブコン」。両者の“良いとこどり”というわけですが、しかし、厳密に構造を検討していくと、そのどちらにも属さないニュージャンルです。

 そういった意味で、このボーダーは、フィールドライフのルーツと原理を共有しています。現在この手のカテゴリーを表現する名称はありませんが、やがてそれを特定する新呼称が提案されてくるかもしれません。

 ボーダーの内装は2タイプ用意されています。
 対面ダイネットでリビングを構成するタイプD(乗車6名・就寝4名)。
 ラウンジスタイルのダイネットでサロンを実現したタイプL(乗車8名・就寝5名)です。
 ともに、リヤには2段ベッドが設定されていますが、タイプDは、大型ダブルベッドで下部大型収納。タイプLは、段違いの2段ベッドとなります。

タイプDのダイネット タイプDのキッチン
▲タイプDダイネット       ▲タイプDキッチン

 家庭用の円形シンクや耐熱ガラスカバーのついたコンロが並んだキッチン周りは、もう高級ヨーロッパ車の雰囲気です。優美なアールを施した木工家具も上品な輝きを放っています。
 冷蔵庫は、WAECOの90リットル1ウェイ冷蔵庫。電子レンジも標準装備。給排水タンクは、ともにステンレス製の90リットルタンク。堂々たるモーターホームの設備が満載されています。

ボーダー2 
▲タイプLダイネット

 走行性能の向上は、リヤの4本のショックアブソーバーによって実現されています。
 純正リヤアブソーバーの他に、専用ブラケットが用意され、アディショナルアブソーバーが追加されました。きっとこれは、相当の走行安定性を確保することになっているはずです。

 運転席にも、元のバスシャシーにはなかった助手席ドアが設定され、助手席に座った人の乗り降りが楽になっていることも、特筆モノかもしれません。
 お値段は、税込み価格で、8,778,000円と、価格表に記載されています。
campingcar | 投稿者 町田編集長 19:08 | コメント(6)| トラックバック(1)

新車レポート1

《ピクニック》

 幕張キャンピングカーショーに登場した新車のなかから、話題性に富んだものをピックアップしてご紹介しましょう。
 まずは、キャンピングカー広島さんが開発された「ピクニック」から。

CC広島・ピクニック

 ベース車はお馴染みのスズキエブリィですが、コテコテのキャンピングカーではなく、あくまでも気楽に旅行ができて、簡単に寝られるというシンプルなコンセプトを追求したクルマです。
 したがって、あくまでも「貨物車」として軽の4ナンバー登録となります。
 しかし、ベッドマットの収容スペースや可愛い小物入れなどがふんだんに盛り込まれ、室内の使い勝手は上々。ベッドの支えとなる木工部分などは、さすがキャンピングカー広島らしい、丁寧な造りになっていて、格調の高さが漂ってきます。

 オプションとなりますが、走行充電とFFヒーターを搭載するスペースも確保され、それらの装備を載せた状態で、車検もパスできるというのがミソ。シンプルながら、実用性の高いクルマとなりました。

 目玉は、ポップアップルーフ。車内で立ったまま着替えもできるというのが、このクルマの強み。
 スペース的に4人寝られる空間がないわけではないのですが、この限られた空間で4人寝るのはちょっと欲張りすぎでしょう。
 フロアベッドで2名が寝て、ポップアップした内側は、荷物置き場と割り切った方が、無理のない使い方となります。

ピクニック内装1 ピクニック内装2

 全高は、1910mm。ノーマルが1875mmですから、わずか35mm上がっただけ。駐車場選びはノープロブラムです。
 軽キャンカー人気にまたひとつ拍車がかかりそうなニューカーの登場です。
campingcar | 投稿者 町田編集長 21:50 | コメント(2)| トラックバック(0)

幕張ショー閉幕

 国内最大のアウトドアイベント「DREAM OUTDOORキャンピング&RVショー」が閉幕しました。
 3日間に渡る長いショーでしたが、連日大盛況。子供を連れたファミリー、ペットを連れたシニアカップルなどが多数来場し、アウトドアを楽しむ層の広がりを感じさせてくれるイベントとなりました。

幕張ショー全景 

 今年のショーの特徴は、まずキャンピングカーのグレード感がひときわアップしたことです。
 特に国産キャンピングカーの内外装の質感の向上には目を見張るものがありました。
 ハイエースのバンコンにも新しい提案を盛り込んだ新車が多数登場しましたが、それ以上にキャブコンの健闘が光ったショーでした。
 
 来場者にも変化が見られました。
 とにかくビギナーの参入が目立ちましたが、今までのビギナーと違うところは、キャンピングカーに対する予備知識を持った人たちが多かったということです。専門誌やネットなどで知識を仕入れてから、イベント会場で現物を確認する。
 そういう流れが出てきたという印象を強く持ちました。

 キャンピングカーが「ブーム」から「ニーズ」へ。
 時代が変わっていく気配がひしひしと伝わってきます。

 …土曜日の夜は飲んじゃって、幕張駅のホームに上がったところまでは覚えているのですが、どうやら電車には乗らなかったらしく、気がついたら、メッセの近くのインターネットカフェで朝を迎え、「ここはどこ?」状態。
 ちょっと反省。
campingcar | 投稿者 町田編集長 23:49 | コメント(10)| トラックバック(1)

シニアの時代到来

 本日売りの日経新聞の朝刊に、「車は動く家=旅と暮らし楽しむ」というタイトルで、キャンピングカーライフを楽しむ熟年層の話題が掲載されました。
 
 なんと、そこに登場しているのが、このブログでも著書をご紹介したことのある山本馬骨(本名・拓弘)さん。
 記事には、その山本さんとお友だちが栃木県の喜連川温泉で落ち合い、入浴を満喫した後、クルマのなかで仲良く「おでんで一杯」を楽しんだというレポートも盛り込まれていました。

 定年退職を迎える団塊の世代を中心に、今キャンピングカーブームが巻き起こりつつあると、日経新聞も伝えているわけですが、私も幕張ショーの会場で、それを実感しました。
 会場では、『オートキャンパー』の連載でおなじみの塩澤さんも来られ、キャンピングカー初心者に向けて、トークを披露されていましたが、そこに集まった“初心者”というのが、みなオジサン、オバサン。しかも、実に熱心に話を聞いていました。
 …ああ、そういう時代が来たんだ、と少し感無量。
 販売店の方々も、「最近シニアの来店がことのほか目立つ」とみな一応に話していました。

 これから、キャンピングカーライフを始めようとされる方に、参考になるブログをひとつご紹介しましょう。
 山本馬骨さんがお書きになっている「山本馬骨のくるま旅くらしノオト」です。
 定年退職されてから、奥様とずっと日本全国を旅されている山本さんの旅の記録と、旅を楽しむノウハウなどが満載されています。

 幕張ショーは明日も開催されています。
 ご興味のある方は、ぜひ一度。
 
campingcar | 投稿者 町田編集長 14:59 | コメント(4)| トラックバック(0)

幕張ショー速報

千葉県の幕張メッセで、DREAM OUTDOORキャンピング&RVショーが開かれました。
 どんなキャンピングカーが出展されているのか。
 速報です!

 今回はホントに意欲的な新車が目白押し! 実に充実したショーになりました。
 まず北海道のノースライフからは、初のオリジナルキャブコン「DAICHI」がデビュー。床下暖房の完全寒冷地仕様です。
 RVビックフットからはカムロードの本格派キャブコン「ソフィア」もリリースされました。

キャブコン大地 ビックフット・ソフィア
▲DAICHI             ▲ソフィア

 ショーの目玉のひとつとなりそうな、ナッツRVの「ボーダー6.0」。リエッセⅡのシャシーを利用し、断熱に優れたキャブコン構造を採用した画期的な新型キャンピングカーです。
 このニュータイプキャンピングカーの元祖となったのが、フィールドライフの大ヒット商品「ルーツ」。このショーでは、ルーツの派生バージョンとして、Lラウンジを採用した「トリップ」もデビューしました。

ナッツRVボーダー フィールドライフ・トリップ
▲ボーダー6.0           ▲ルーツ・トリップ

 アネックスも意欲作を発表しました。カムロードベースの新型キャブコン「ネビュラ」。スタイルもグッド! ボディの美しい塗装には脱帽。平滑性が素晴らしく、見ていると自分の顔が映ります。
 プロのデザイナーが外装・内装をトータルコーディネートしただけあって、デザインセンスは抜群です。

アネックス・ネビュラ ネビュラ・室内
▲ネビュラ             ▲ネビュラ室内

 東和モータース販売からも、カムロードの新型キャブコン「ヴォーン」が誕生しています。
 人気のデスレフ・グローブバスも2007年モデルが投入されています。フィアットがカッコいいですねぇ!

東和・ヴォーンDC 東和・グローブバス
▲ヴォーン             ▲デスレフ・グローブバス

 トレーラーもニューモデルが続々登場しています。左下はインディアナRVの今期の戦略車種「エメロードⅢ」。ジャスト日本サイズです。
 ピックアップキャビンも元気。MYSミスティックの「J-キャビンF」。ベースが三菱のトライトンだぁ!

インディアナ・エメロードⅢ ミスティック・JキャビンF
▲エメロードⅢ           ▲J-キャビンF

 AtoZからは、大好評のアミティの新バージョンが登場しました。真後ろから出入りするバックエントランスを設けたアミティRRです。
 バンコンも意欲作が並びましたが、かーいんてりあ高橋が満を持して持ち込んだ「ハイファールーフ」は、とても美しいルーフを実現。車高がそんなに高くは見えませんが、中に入ると余裕ある室内高でびっくり。

エートゥゼット・アミティRR ハイファールーフ
▲アミティRR            ▲ハイファールーフ

 軽キャンカーもたくさん登場しています。
 人気の「テントむし」。見てください! なんとそっくり同じような形をしたトレーラーを引いています。見上さん、バックオーダーを抱えて超多忙なはずなのに、いつこんなものを開発していたのでしょう。
 キャンピングカー広島からは「ピクニック」がデビュー。キャンピング仕様ではないのですが、ポップアップルーフを備え、4人就寝が可能です。中も実にお洒落。可愛いクルマです。

てんと CC広島・ピクニック
▲テントむし            ▲ピクニック

 会場に行く途中で会ったエアストリーム。田中会長すごいですね! 自走式モーターホームで、エアストリームを牽引しています。
 右は、おなじみのゲンさん。アウトドアイベントでは欠かせないキャンプ料理の達人です。

エアストリーム牽引 ゲンさん
▲エアストリーム         ▲ゲンさん

 ここに紹介したのは、今回登場した新車でも、そのほんの一部です。そのほかにも魅力的な新車、人気車が目白押し。
 皆様も、ぜひお越しください。

 
campingcar | 投稿者 町田編集長 01:54 | コメント(6)| トラックバック(1)

明日は幕張ショー

 明日(2月10日・土曜日)より千葉県の幕張メッセにて、国内最大のアウトドアショーDREAM OUTDOOR キャンピング&RVショー2007が開かれます。

 160台を超える国内外のキャンピングカーが勢ぞろい。リストを見ると、かなり新車が多いですね(取材がたいへん!)。
 話題の軽キャンカーやシニア夫婦向けの旅行車もたくさん出展されています。
 ハイエースを中心としたバンコンもますます充実してきましたが、意欲的なキャブコンのニューカーもエントリーされています。トレーラーもニューモデルが揃ったようで、なかなか楽しみ。
 
 また、全国各地のキャンプ場関係者も集まってきて、最新のキャンプ場情報や刊行情報を教えてくれます。まだ行ったことのないキャンプ場の情報を、現地のスタッフから直に聞くにはまたとないチャンスです。

 そのほか、初心者向けキャンピングカー教室、キャンプ料理教室、アウトドア用品のスペシャルセールなど、「アウトドアライフをちょいと覗いてみようかな」という人にはピッタリのイベントになりました。

幕張ショー会場風景

 皆様もいかがですか?
 私も会場に3日間つめています。

 主催 :日本RV協会
 会期 :2月10日(土)~12日(月・祝)
     10:00~18:00(最終日 17:00)
 会場 :幕張メッセ 9・10・11ホール
     千葉県千葉市美浜区中瀬2-1
 入場料:(当日)一般  1,000円(中学生以下無料)
         シルバー 500円(60歳以上)
         障害者  無料 (介護人1名まで無料)
         団体    800円(20名以上)
         ペット   100円
NEWS | 投稿者 町田編集長 02:35 | コメント(3)| トラックバック(0)

家族の触れ合い

 キャンピングカーユーザーたちは、何を求めてキャンピングカーを購入し、そして購入したことで、何を実現できたのでしょうか。

 日本RV協会(JRVA)が発行した「キャンピングカー白書2007」によると、ユーザーの購入動機でいちばん多かったのは、「夫婦2人で旅行を楽しむため」というものでした(25.3%)。
 次に多かったのは、「子供たちと楽しむためのツールとして」という答でした(24.1%)。
 以下、
 「ペット連れの旅行に最適と判断」(17.4%)
 「釣り、バイクなどの趣味を生かすため」(10.6%)
 「テントキャンプでは不便と感じた」(6.4%)
 と続きます。

ペットとキャンプ1

 これでお分かりのように、夫婦や子供たちといった「家族同士の触れ合い」を深めるためにキャンピングカーを購入した人たちが、全体のほぼ半数を占めています。

 では、その目的は果たせたのでしょうか?
 
 白書では、「キャンピングカーを購入してから、家族関係がどう変化したか」という調査も行っています。
 それによると、
 「家族との会話で、キャンプ場、旅行、温泉などの共通の話題が持てるようになった」と答えた人が40.7%にのぼりました。

 その次に、「夫婦・子供たちとの団らんの時間が増えた」という回答を寄せた人も33.6%おりました。
 以下、
 「釣りやスキーなど、夫婦・家族で共有できる趣味が増えた」(13.2%)
 「両親や障害者と旅行に行けるようになった」(5.7%)
 という順になっています。

 「共通の話題が持てるようになった」、「団らんの時間が増えた」という二つの回答を合わせると74.3%。
 なんと7割以上の人が、期待どおり、キャンピングカーによって家族の絆が深まったことを実感している様子が浮かび上がってきます。

タスミーティングスナップ1

 また、キャンピングカーは釣り、スキー、自転車、モトクロス、温泉めぐりなど、親子や夫婦で趣味を共有し合うための仲立ちの役目も果たしています。
 ともすれば、心がバラバラになりそうな現代の家族を、キャンピングカーが上手にまとめあげているという姿も、この白書から見えてきそうです。
 
campingcar | 投稿者 町田編集長 11:30 | コメント(6)| トラックバック(0)

売れている価格帯

 キャンピングカーを買う人はお金持ち?
 そう思う人は、けっこう多いかもしれません。
 しかし、日本RV協会(JRVA)が発行した「キャンピングカー白書2007」を読んでみると、必ずしも、キャンピングカーが富裕層だけの持ち物でないことが分かってきます。

 同書が明らかにしたユーザーの平均的な世帯収入は、600万円台の後半。正確にいうと約690万円だそうです。
 これは05年度の「国民生活基礎調査」で明らかになった、日本の1世帯あたりの平均所得金額より、約100万円ほど高い数値です。

 「なんだぁ、やっぱりお金持ちのアイテムか」
 と、思う人がいるかもしれませんが、平均値が高いのは、1,000万円以上の世帯収入を持つ人が22.3%いるからなんですね。
 この2割の層が、全体の平均値を高めた格好になりました。
 しかし、それ以外は、世帯収入400万円以下から900万円台の人まで、ほぼ均等に10%強という数字が並んでいます。
 これは、キャンピングカーの価格帯自体も、相当幅広く設定されているということを物語っていることにもなります。

 ちなみに、どのくらいの価格帯のキャンピングカーが一番売れているのでしょうか。

 それを調査したところ、オプションや登録諸経費を入れて、400万円台と答えた人(18.9%)が最も多く、次が、500万円台(18.3%)でした。
 3番目が600万円台(13.8%)、4番目が300万円台(12.4%)でした。

 以上のことから、ユーザーの63.4%は、300万円台から600万円台の車両を購入し、なかでも400万円台から500万円台という価格帯が、大きなボリュームゾーンを形成していることが分かります。

 キャンピングカーというと、高額商品というイメージがありますが、1,000万円以上の車両を購入している人は、わずか4.2%。
 それよりも、100万円台から200万円台というロープライスの車両を購入している人(12.1%)の方が、高額車両を買う人より多いということを、この白書は伝えています。

 ユーザーたちは、それをローンで買ったのか、それともキャッシュで支払ったのか。
 現金払いが約67%。ローンは約33%。
 「高い商品はローンで…」というイメージがあるのですが、キャンピングカーの場合はキャッシュが多いようです。
 ただ、販売店から現金購入している購入者も、来店する前に安めの金利が保証される金融機関から融資を受けている可能性がありますから、調査データがそのまま購入者の実状を反映しているかどうかは、判断が難しいところです。

 ちなみに、どういうタイプのクルマが好まれているかという調査では、国産キャブコンがトップで39.0%。次が国産バンコンの26.3%。バスコンが5.8%。国産フルコンが2.3%と、国産車が約73.4%を占めました。
 一方輸入車は、トレーラーが9.8%。輸入キャブコン(クラスC)6.9%。輸入バンコン(クラスB)5.1%。輸入フルコン(クラスA)1.6%となりました。

エレキング drqe
▲国産キャブコン         ▲国産バンコン
※キャブコン、バンコンなどの説明はこちらをどうぞ
 http://www.jrva.com/kiso/data_room.html

 この調査では、キャブコンの方がバンコンより多いという結果が出ましたが、06年度以降は、キャブコンよりバンコンの出荷台数が多くなりましたので、今後はキャブコンより、バンコンユーザーの比率が高まることが予想されます。

 また、白書では、ユーザーが自分の車両をどのような場所に保管しているかということも調べています。
 キャンピングカーはサイズが大きいものもありますので、なかなか自宅内に車庫を保有することが難しいように思えますが、これも意外。
 67.1%の人が、「自宅の敷地内」に保管しています。
 それに対して、「賃貸駐車場」を借りている人たちは27.8%。
 確かに、バンコンなら、普通車の車庫サイズに収まるものがほとんどですし、キャブコンでも、2m×5mサイズが主流であることを考えれば、都心部でも、自宅の敷地内に置ける人がいるということも納得できます。 
 
 
campingcar | 投稿者 町田編集長 13:08 | コメント(4)| トラックバック(0)

ユーザーは約50歳

 キャンピングカーユーザーの平均年齢は、いったいいくつぐらいなのでしょうか。
 日本RV協会が発行する『キャンピングカー白書2007』によると、その年齢は49.88歳。
 ただし、ボリュームゾーンは二つあります。
 ひとつは、30歳代半ばから40歳代半ばまで。こちらは子供を連れたファミリー層。
 もう一つが50歳代の後半。こちらは、シニアの2人旅が中心になっています。

 それを平均すると、約50歳となるわけですが、面白いことに、これはテントキャンプを中心に楽しんでいるキャンパーたちの平均年齢と比べると、ちょうど10歳ぐらい高齢なんですね。
 このことから、若い頃はファミリーでテントキャンプを楽しみ、子育てが終わる頃から、キャンピングカーで夫婦の旅を楽しむ。そんな流れがあることが分かってきます。

 ファミリーとシニアカップルの比率はどうなっているのでしょうか。
 白書によると、ファミリーでキャンピングカーを利用している人たちの比率は44.9%。
 それに対し、夫婦2人で活用している人たちの比率は48.8%。
 キャンピングカーユーザーは、子供を連れた家族よりも夫婦だけの「2人旅」を楽しんでいる人の方が、わずかですが、多いようです。
 ちなみに、テントキャンプを主に楽しんでいる人たちの場合は、ファミリーが72.1%、夫婦が13.6%だということですから、キャンピングカーユーザーの場合は、夫婦の比率がいかに高いかということが分かります。

稚内のシニア 元クッキー画像

 また、ペットを連れてキャンピングカー旅行を楽しんでいる人たちが約4割いることも判明しました。
 国内旅行をするときに、まだまだペットと同宿できるホテルや旅館の整備は進んでいません。
 だから、ペットと一緒に旅を楽しむために、キャンピングカーを購入したという人も結構いるようです。
 成長して親離れしていった子供のかわりに、ペット。
 そんなシニアユーザーの姿がはっきり見えてきた感じです。

campingcar | 投稿者 町田編集長 12:50 | コメント(4)| トラックバック(0)

キャンカーの台数

 日本でいま走っているキャンピングカーの台数は、いったい何台くらいなのでしょうか。
 そのような興味深い情報を満載した『キャンピングカー白書2007』(日本RV協会編)が、このほど発表されました。

 それによると、昨年日本RV協会(JRVA)がアンケートを採って調査した05年度のキャンピングカー総出荷台数は、国産車・輸入車ふくめて約3,500台。
 過去にさかのぼって累計すると、現在日本で現役として活躍しているキャンピングカーの総台数は、およそ50,000台ということだそうです。

 どうですか?
 少ないと思いますか、それとも多いと思いますか?
 「たったそれだけ?」と思う方も、結構いらっしゃるかもしれませんね。

 今までのキャンピングカーの総保有台数を公表する記録では、「総保有台数30万台」などといわれてきました。
 だから、その数値を頭に入れていた人は、
 「えっ! たった5万台?」とびっくりされたのではないでしょうか。

 少し説明が必要かもしれませんね。

 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、今までは普通の乗用車でも、「キャンピング車登録」(8ナンバー登録)をすると、税金や保険面でかなり優遇されるようになっていました。
 そのため、簡単に脱着できるシンクやコンロを装着し、車検を通してからそれを取り外すような車両でキャンピング車登録するユーザーも、非常に多かったわけです。
 その数が、従来公表されていた「30万台」などという数値だったわけですね。

 しかし、2000年の10月より、国土交通省が「キャンピング車」の構造用件を変更し、規定をより厳密にして、そのような簡易装備を組み込んだ車両を、キャンピング車の規定から除外しました。

 今後は、脱着を前提とした簡易的な装備を組み込んだ「キャンピング車」は車検を通すことが難しくなるため、徐々に減少していくことになります。
 今回、日本RV協会が公表した「5万台」という数値は、車検をしっかりクリアできる純粋なキャンピングカーの数となります。

 「30万台」から一気に5万台となったキャンピングカーですが、白書によると、国産車も輸入車も、04年度と05年度を比較すると、ともに出荷台数では前年比を上回っています。国産車では14.22%増。輸入車では5.47%増でした。

 そのタイプ別構成比の内訳は、国産車ではバンコンが53.95%。キャブコンが35.98%。バスコンが3.69%となります。
 輸入車では、トラベルトレーラーが69.53%。クラスCが18.74%。クラスAが4.51%。クラスBが1.81%でした。
 輸入車では、トレーラーが圧倒的な人気を誇っていることが分かります。

 なお、日本RV協会さんの読みでは、キャンピングカーの総保有台数は、今年末あたりには、6万台弱を達成するとか。
 キャンピングカー産業が、確実に前進していることが、この白書から伝わってきます。
 次回は、白書が伝えるユーザーさんたちのキャンピングカーライフをレポートする予定です。

幕張ショー会場風景
▲年々来場者が増えているキャンピングカーショー

campingcar | 投稿者 町田編集長 15:00 | コメント(4)| トラックバック(0)

アフロヘアの少女

 めちゃめちゃに、ブラックミュージックに凝っていた時期があった。
 20代のはじめの話だ。
 大学は卒業したけれど、職がなくて、アルバイトをやっていた。
 イタリアンレストランだったが、ハンバーグもカレーもあるっていう店。
 1階と2階に分かれていて、2階がレストラン。1階がスナック。
 夜の10時にレストランのレジを閉めて、その後、1階のカウンターに入ってバーテンをやる。
 そんな生活を繰り返しながら、貯めた金でSOULミュージックのレコードを集めた。

マーヴィン・ゲイ グラディスナイト

 Marvin Gaye    「What’s Going On」
 Four Tops     「Ain’t No Woman」
 Chi-Lites      「Oh Girl」
 Curtis Mayfield  「Superfly」
 Al Green       「Let’s Stay Together」
 Gladys Knight&The Pips 
              「Midnight Train To Georgia」

 鳥肌が立って、血が泡立つような曲が、その時代には次々とリリースされていた。

 コンサートにもよく出かけた。

 Stevie Wonder
 Wilson Pickett
 The Temptations
 James Brown

 JBがスタンドマイクを引き寄せて、「ゲロッパ!」と叫べば、観客全員が椅子の上に総立ち。会場全体がディスコになった。

jamesbrown

 やがて、週末は青梅線に乗って、横田ベースの近くの町まで遊びに行くようになった。

 福生
 牛浜

 その二つの町には、黒人兵がたむろするバーやカフェが点在していた。
 そういう店では、FENでリアルタイムに流れる最新のSOULミュージックがかかっていた。

 カウンターのストゥールに座っている黒人兵たちに、誰かまわず質問した。
 「今かかっているのは何の曲? この曲好き?」
 片言の英語で聞きまくる。
 なかには面倒くさそうに、うるせぇみたいな目を向けるやつもいたが、たいていのブラックは陽気で、いろいろ教えてくれた。

 自分が国に残してきた恋人の写真を見せる男もいた。
 「浮気していないかと心配だ」 なんてボヤく。
 そう言う舌の根も乾かないうちに、店に入ってきた日本人の女の子に向かって、
 「へーいキミコ、遅いじゃないか」
 なんて手を振るんだから、お調子者だよ、連中は。

 実際、黒人目当てにやってくる日本人の女の子も多かった。
 そういう子たちは、話しかけても、「ナニ? このJap」 みたいな顔をする。
 おめぇだってジャップだろうが…って思ったけど、女が目当てじゃないから放っておく。
 
 たまに黒人兵にあぶれた女の子と隣り合って話すこともあったが、基本的には 「なんで黒人が素敵なのか」って話ばかり。
 やつらが言うには、
 「黒人は優しい。女を尊重する」
 もちろん、ベッドの上でもそうなんだそうだ。
 そんなことを、あけすけにしゃべる女もいた。

チャイライツ

 明け方、店がハネてから、仲良くなった米兵たちとベースの中に入る。
 例のカマボコ型の兵舎が並んでいるやつ。
 学校の体育館を三つぐらい繋げたような、だだっ広い食堂のストゥールに腰かけ、大味なサンドイッチをほうばりながら、電車が動きだすまでの時間をつぶす。

 地元のツッパリ坊主…ヤンキーの日本人たちも、よく来ていた。
 ひでぇ英語なんだ、やつらの会話。
 「YOUね、イエスタディ、サケ飲みすぎ。BUT、ドンマイドンマイ。TODAYね、ホリデー」
 米兵が、それを聞いて愉快そうに笑う。
 そんな会話が、知らないうちに、こっちにも身についてしまう。

 ブラックのバーで仕入れた新曲情報のなかから、輸入版があるやつは銀座まで買いに出て、手に入れた。
 今度はそれをアルバイトをしているレストランのBGMとして流す。
 「イタリアン」 の看板を掲げていたけれど、かまうもんかって気持ちだった。

 そういう曲が流れ出すと、客層も変った。
 中年夫婦や家族連れよりも、若いカップルが多くなる。

 「この曲知ってる? バリーホワイトの愛のテーマっていうんだぜ」
 男が、連れの女に向かって得意げに話している。
 そういう会話を耳にするのがうれしかった。

バリーホワイト

 いつかは、自分の店を持つつもりだった。
 バリバリのSOULミュージックの店。
 出す料理はSOULフード。
 踊れる店にするつもりはないが、片隅に小さなフロアをつくる。

グラディスナイト

 そのうち、アフロヘアの似合う少女が一人、常連客として通うようになる。
 看板の明かりを落とし、その日最後のバラードをかけて、客のいなくなったフロアでそいつと踊る。

 “そいつ”がヨメさんになるはずだった。


 ……思えば遠くに来たものだ。

 今はSOULミュージックとは何の関係もない編集の仕事をやっている。
 カミさんとなったのは、カーペンターズとさだまさしの好きな女だった。

 彼女はブラックは聞かない。
 フジ子・ヘミングなんか聞いている。
 日曜日には、それを一緒に聞きながら、豆を挽いてコーヒーを飲む。

アル・グリーン マーヴィン・ゲイ

 ときどき、独りになってから、Al GreenやMavin Gayeを聞く。
 あの時、店を持っていたら、今どうなっていたんだろう…。
 ふと、とりとめもなく、考える。

 イメージの中の、アフロの少女が、
 「それも楽しかったかも」
 と、ささやく

音楽&映画&本 | 投稿者 町田編集長 03:02 | コメント(8)| トラックバック(0)

キャンカー白書!

 日本RV協会が発行する「キャンピングカー白書2007」の内容が、今日発売された日経新聞朝刊折り込みの「プラス1」で発表されています。

 なんと驚きの内容がぎっしり!

 いったい、いま日本には、何台のキャンピングカーが走っているのか?
 従来公表されていた常識的な見解とは異なる新事実が、明るみに!
 これはちょっとすごいネタです。

 また、キャンピングカーに乗っている人の平均年齢はいくつなのか?
 その人たちの世帯収入はいくらなのか?
 ユーザーが購入しているキャンピングカーの価格帯は、どのくらいのものが中心になっているのか?

 さらに、どんなタイプのキャンピングカーに人気が集中しているのか?
 それを使って、ユーザーたちはどのようなキャンピングカーライフを送っているのか?

 マーケットの動向などを調査している人のみならず、キャンピングカーに興味を持っている普通の方々にも、興味深いデータがたくさん盛り込まれています。

 合わせて、2月10日(金)から始まる幕張の「キャンピング&RVショー」の詳細な告知も掲載されました。

 もし、日経新聞をお取りでない方は、ぜひ朝刊を買ってみてください。

幕張ショー会場風景
▲2006年 キャンピング&RVショー会場風景

コラム&エッセイ | 投稿者 町田編集長 06:17 | コメント(2)| トラックバック(0)

時間

 1日40時間ぐらい欲しい。そう思うくらい、時間の流れを早く感じる。
 この前正月だと思っていたら、もう節分だ。

 皆さんはどう思われているだろうか。
 最近、時間の進み方が、とみに早まっているような気がしませんか?

 そのうち、どこかの学者が、
 「地球の自転が早まってきたため、今の24時間は100年前の18時間に相当します。100年後には、さらに9時間ぐらいに短縮されて、世が明けたら、4時間後に日没が訪れるようになります」
 なんて、言い始めたりしないだろうか。

 「時間の進み方が早くなった」
 と感じるとき、人は、いったいそれを何と比較しているのだろう。
 おそらく、仕事や学校を経験する前の、幼少期の記憶と比較したのではなかろうか。

 幼年の時間は、無限大に引き延ばされている。
 夏の太陽が、中天に居座ったまま動かない時を経験することがある。

芝生の影

 子供が時間のなかに「永遠」を見つけるのは(…ランボーみてぇだな!)、子供が大人のような記憶の蓄積を持たないからだという。
 そもそも時間というのは、記憶の蓄積によって体感できるものらしい。蓄積された記憶が多くなれば多くなるほど、時間の流れを早く感じるものだとか。
 
 しかし、大人のような記憶の蓄積を持たない子供には、常に「現在」しか存在しない。だから、1分1秒が永遠のように感じられてくる。

 それに比べると、年々記憶のファイルが増えていく大人の時間は短い。
 特に、仕事に追われ、覚えなければならないものをいっぱい抱えていると、あっという間に日が暮れて、すぐ朝が来る。

 年をとると、「時間」はさらに早まっていくのだろうか。

 8年前に90歳で亡くなったお袋は、死ぬ前から、
 「もう私は、あと10年ぐらいしか生きられない」
 とよく言っていた。
 そして、確かに、そうつぶやくようになってから、10年ぐらいで逝った。

 自分の生が、「あと10年…」と計算できるようになったとき、時の早さを感じることは、その人間の心に、どのような変化をもたらすのだろう。
 私は、まだお袋のような年齢になっていないから、分からない。

 ただ、「あと10年…」
 とつぶやいていたお袋は、別に焦っている様子もなければ、悲しんでいる様子もなかった。
 「あと10年も生きなければならない」
 と、言っているようにすら思えた。

 晩年のお袋は、鉢植えの植物のように、淡々と生きていた。
 窓の外を眺め、陽のうつろいをじっと見守り、好きなテレビを見て、昼夜の区別なく、寝たい時間に寝て、起きたい時間に起きていた。
 そのきままさは、まるで幼児のようだった。


 老年を迎えるということは、幼少期に戻っていくことだ、とよく言われる。
 脳の記憶容量が乏しくなり、昨日のことも3日前のことも区別がつかなくなる。
 逆に、昔のことほど鮮明によみがえる。
 
 老年期を迎えた人間には、再び「記憶」の重みを知らない、幼児期が訪れる。
 晩年のお袋は、あの無限に引き延ばされた「子供の時」を生きていたのかもしれない。
 そうならば、「10年」という時間は驚くほど長い。

 未来を考える力を失うということは、永遠の現在を生きることにほかならないが、今の私には、まだその感覚はつかめない。
 このままどんどん時が早くなっていくだけで、まばたきする間に1日が終わってしまう日が、刻々と近づいてきているように思えてならない。
 やっぱり、地球の回転が早まっているという考え方の方に、納得してしまう。

 
コラム&エッセイ | 投稿者 町田編集長 20:03 | コメント(4)| トラックバック(0)

ちょんまげコント

《鞍馬天狗 最後の戦い》

【子供たち】 あ、鞍馬天狗のおじさんだ!
【鞍馬天狗】 さぁ、正義の味方の登場じゃよ。ふにゃふにゃ…。悪人た
         ちはどこかな?
【子供たち】 こいつです、こいつ!
【鞍馬天狗】 それは友だちじゃないのか? ふにゃふにゃ…
【子供たち】 違うよ! こいつ図体でかいし、口もでかいし、威張ってい
         るんだもの。
【鞍馬天狗】 そういう差別はいかんじゃろ。イジメは駄目じゃよ。みんな
        仲良く遊びなさい。
【子供たち】 だって、こいつ近藤勇っていうんだよ。
【鞍馬天狗】 じゃ、君たちは何なのかね?
【子供たち】 新撰組よ。お前もボケたな。


《詐欺師》

【役人】 これからは心を入れ替え、真人間になって真面目に働くんだ
      ぞ。
【罪人】 へっ。長い間、お世話になりました。
      牢で暮らしているうちに、てめぇの心もすっかり洗われ、どうや
      らお天道様(おてんとさま)の下で、地道に暮らせる気分にな
      りました。
【役人】 そうか。では、久かたぶりに家に帰り、女房に元気な顔を見せ
      てやれ。
【罪人】 へっ。…そのつもりなんですが、てめぇのような男が帰っても、
      このままじゃ、女房だって肩身が狭めぇござんしょう。
      けなげな女なんですが、男手がないばっかりに、借金もかさ
      み、水も満足に飲めねぇような暮らしぶり。
      そこで先祖の残した埋蔵金を掘り起こし、なんとか報いてやり
      てぇのでございますが、埋蔵金の掘り起こしにかかる費用が
      一千両。
      しかし、埋まっている量は二万両とか。
      悪い話ではございませんので、旦那、五百両だけ用意だてい
      ただければ、埋まっている二万両の半分を旦那に…
【役人】 ちっとも変わらんね。

ヨタ話 | 投稿者 町田編集長 02:28 | コメント(2)| トラックバック(0)

キャンプ怪奇小説

《最高に怖かった「柳」という話》

 キャンプをテーマにしたホラー小説で、ブラックウッドが書いた『柳』はものすごく怖い小説のひとつだ。
 ウィーンから黒海に向かって、ダニューブ川をカヌーで下る2人の冒険家を主人公にした物語である。

 刻々と変化する川の両岸の情景。
 中州にテントを張って、焚き火を囲む夕食。
 アウトドア好きにはこたえられないシーンがたくさん登場するのだが、どっこい、これが実に恐ろしい話なのだ。

 前半は、ダニューブ川を美しく描き出す、のどかな筆致で進行する。
 都会の喧騒を離れ、雄大な自然のなかで遊ぶことに思いを馳せる2人のアウトドアマンのうきうきした気分が、カヌーの軽快な動きと重なって、小気味よいテンポで描かれていく。

 2人の漕ぐカヌーは、田園風景の広がる平野を越えて、次第に荒涼とした景色のなかに分け入っていく。

 陽が陰りはじめ、彼らは、そろそろ最初の宿泊地を探さねばならなくなる。
 風が吹き、川の水かさが増す。

 やがて、鬱蒼とした水柳に囲まれた中州を発見し、2人はそこにテントを張ることを決める。
 周囲に生える水柳が、なんともいえず美しい。
 だが、その美しさには、食虫植物がワナを仕掛けているような邪悪な匂いが立ち込めている。
 2人は、お互いにその情景に不吉なものを感じるのだが、しかし同僚の気持ちを斟酌しあって、あえて口に出さない。
 大自然を相手にしているときは、不用意にパニックをあおって、お互いの精神を不安定にさせてしまうことは、危険な結果を招くことになるからだ。

《「あの世」が迫り出してくる場所》

 焚き火に使うための木切れを集めに出た主人公は、ふと木片を拾う手を休め、周囲の風景を見回す。

 「何かが、こちらを見つめている」
 それが気のせいであることは判るのだが、胸のざわめきを押さえることができなくなる。
 耳を澄ますと、風にまぎれて、銅鑼の音のような響きが虚空に舞っている。
 大勢の人間が泣いているような、魂の底まで凍りつきそうな、寂しい物音だ。
 主人公は、それが地球上では生まれ得ないような物音であることに気づく。

 ……この中州は、本来は人が立ち入ってはいけない場所ではなかろうか?
 この世ならぬ、別の世界と接している場所かもしれない。
 
 主人公はそう感じるのだが、「別の世界」が何であるかを、小説は最後になっても説明しない。

 ブラックウッドが、舞台に中州を選んだことは、この小説を理解する上での大きなポイントになる。
 以前、日本の玄倉川の中州でキャンプしていた数家族が、突然の増水で亡くなるという、いたましい事件があった。

 それからも分かるように、中州は「異界」が突出しやすい場所なのだ。
 荒ぶる神としての自然が、その無慈悲な相貌を剥き出しにする「神域」ともいえる。

 2人の冒険家は、拾い集めた薪で火を熾し、いつものように、無駄口を叩きながら調理を始める。
 しかし、食事を終えてくつろぐ2人に、心の平安は訪れない。
 話題がだんだん乏しくなり、焚き火のまわりに、重たい沈黙が広がっていく。
 いつも食後にパイプをくゆらす友人が、今日はそれを忘れている。

 友人も、きっとこの異様な気配に気づいている!
 主人公は、そのとき、不吉な予兆に怯えているは、自分だけではないことを悟り、慄然とする。

 ついに、同僚が重い口を開く。
 「知ってるか? カヌーの底にクラックが入っているんだ。それが人間が裂いたものとは思えない傷の形なんだ。簡単には修理できないほどひどい」
 「きっと引き上げるとき、岩で擦ったんだろう」
 つくり笑顔を浮かべて、そう答える主人公も、自分の言っていることが気休めでしかないことが分かってしまう。

 「まるで、何ものかが、ここから出るな、と言っているみたいだな」
 冗談をいったつもりの主人公も、自分の笑いがこわばってしまうことを防ぐことができない。

 深夜、寝苦しくなって、テントの外に立った主人公が見たものは…

 この先は、もう書けない。
 未読の読者にネタをばらしてはいけないという配慮よりも、自分で思い出しても怖くなるからだ。

 最初に読んだとき、私はベッドに寝そべって読んでいたのだが、読み終わったとたんに後悔した。
 怖くて眠れなくなってしまったのだ。
 布団をかぶっても、思い出すと震えが止まらなくなる。

 私は、もう一度跳ね起きて、そのアンソロジーに収録されていた狼男の話や、墓地で死体を食べる男の話などを読んだ。
 それらが、ブラックウッドの『柳』に比べると、とても稚拙でバカバカしく思えたので、ようやく安心して眠ることができた。

《キャンピングカーの旅でも怖い場所はある》
 
 後年、キャンピングカーで旅をするようになって、私はよく川原や湖畔にクルマを止めて寝た。
 すると、10ヵ所のうち1ヵ所ぐらいは、この『柳』に出てくるような、この世に「あの世」が迫り出してくるような場所があることを知った。
 「あの世」とは、人間の霊とか、呪いが封じ込まれた世界のことではなく、自然そのものが、人間の文明を拒否しているような場所だ。

 私の嗅覚がそれをとらえると、どんなに疲れていても、たとえ深夜であろうとも、私はそこから逃げ出す習慣がついてしまった。
 このことは、以前このブログでも一度書いたことがある
 私が、人のいるキャンプ場やサービスエリアなどに泊まりたがるのも、ひとつには、そういう体験があるからだ。

音楽&映画&本 | 投稿者 町田編集長 03:10 | コメント(12)| トラックバック(0)
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