2009年05月21日
09ガイドの評判
新しく出た 『キャンピングカースーパーガイド2009 』 。
なかなか評判がいいようだ。

…といっても、「贈呈」 という形で送った関係者からの感想なので、悪く言うはずはないのだが、その人たちから送られたメール、電話、ファックスなどでは、
「いい本になったね」
と、すべての方から一応の評価をいただいた。
お世辞だな…と分かっていても、やっぱりうれしい。

なお、全国の書店で、10冊規模で置いて下さる書店さんは、下記の通りです。
もちろん、これ以外の書店さんでも、1冊から3~4冊という規模で扱ってくれています。
【東京】
中央区/八重洲ブックセンター
千代田区/有隣堂秋葉原
千代田区/三省堂有楽町店
お茶の水/丸善お茶の水
豊島区/リブロ池仕入
渋谷区/紀伊國屋南店
渋谷区/紀伊國屋渋谷店
渋谷区/有隣堂恵比寿
玉川/紀伊國屋玉川店
新宿区/紀伊國屋本店
江東区/紀伊國屋豊洲店
品川区/未来屋品川店
品川区/有隣堂目黒店
町田市/有隣堂町田
立川市/オリオンルミネ
立川市/オリオンノルテ
【北海道】
札幌市/CF美しが丘店
札幌市/CFミュンヘン
札幌市/CF新川通り店
札幌市/Rなにわ
【東北】
仙台市青葉区/丸善アエル店
【関東】
千葉市/三省堂SOGO
千葉市/未来屋マリンピ
高崎市/未来屋高崎店
前橋市/紀伊國屋前橋店
越谷市/未来屋レイク店
流山市/紀伊國屋流山店
越谷市/未来屋レイク店
さいたま市/紀伊國屋埼玉店
横浜市/有隣戸塚モデ
横浜市/東口有隣堂
横浜市/有隣堂本店
横浜市上大岡/八重洲ブックセンター京急
横浜市/西口有隣堂
藤沢市/藤沢有隣堂
【中部】
浜松市/未来イオン市野
名古屋市西区/フタバTワンダ
西春日井郡/紀伊名古空港店
岡崎市/未来イオン岡崎
【関西】
木津川市/未来屋高の原
摂津市/西日本DC
大阪市/旭屋なんばCI
都島区/紀伊國屋京橋店
北区/旭屋本店ビル
【中国・四国】
福山市/啓文社PP店
【九州】
福岡市/紀ゆめ博多店
福山市/フタバA福山本
佐賀市/紀伊國屋佐賀店
熊本市/蔦屋書店三年坂
鹿児島市/ミスミオプシア
那覇市/宮脇沖縄本店
アマゾンでも紹介されています(↓)。
下記をどうぞ。
『 キャンピングカースーパーガイド2009 』
足を運んだ書店さんで見つからなかった場合は、アマゾンからもご購入になれます。
よろしくお願い申しあげます。
なかなか評判がいいようだ。
…といっても、「贈呈」 という形で送った関係者からの感想なので、悪く言うはずはないのだが、その人たちから送られたメール、電話、ファックスなどでは、
「いい本になったね」
と、すべての方から一応の評価をいただいた。
お世辞だな…と分かっていても、やっぱりうれしい。
なお、全国の書店で、10冊規模で置いて下さる書店さんは、下記の通りです。
もちろん、これ以外の書店さんでも、1冊から3~4冊という規模で扱ってくれています。
【東京】
中央区/八重洲ブックセンター
千代田区/有隣堂秋葉原
千代田区/三省堂有楽町店
お茶の水/丸善お茶の水
豊島区/リブロ池仕入
渋谷区/紀伊國屋南店
渋谷区/紀伊國屋渋谷店
渋谷区/有隣堂恵比寿
玉川/紀伊國屋玉川店
新宿区/紀伊國屋本店
江東区/紀伊國屋豊洲店
品川区/未来屋品川店
品川区/有隣堂目黒店
町田市/有隣堂町田
立川市/オリオンルミネ
立川市/オリオンノルテ
【北海道】
札幌市/CF美しが丘店
札幌市/CFミュンヘン
札幌市/CF新川通り店
札幌市/Rなにわ
【東北】
仙台市青葉区/丸善アエル店
【関東】
千葉市/三省堂SOGO
千葉市/未来屋マリンピ
高崎市/未来屋高崎店
前橋市/紀伊國屋前橋店
越谷市/未来屋レイク店
流山市/紀伊國屋流山店
越谷市/未来屋レイク店
さいたま市/紀伊國屋埼玉店
横浜市/有隣戸塚モデ
横浜市/東口有隣堂
横浜市/有隣堂本店
横浜市上大岡/八重洲ブックセンター京急
横浜市/西口有隣堂
藤沢市/藤沢有隣堂
【中部】
浜松市/未来イオン市野
名古屋市西区/フタバTワンダ
西春日井郡/紀伊名古空港店
岡崎市/未来イオン岡崎
【関西】
木津川市/未来屋高の原
摂津市/西日本DC
大阪市/旭屋なんばCI
都島区/紀伊國屋京橋店
北区/旭屋本店ビル
【中国・四国】
福山市/啓文社PP店
【九州】
福岡市/紀ゆめ博多店
福山市/フタバA福山本
佐賀市/紀伊國屋佐賀店
熊本市/蔦屋書店三年坂
鹿児島市/ミスミオプシア
那覇市/宮脇沖縄本店
アマゾンでも紹介されています(↓)。
下記をどうぞ。
『 キャンピングカースーパーガイド2009 』
足を運んだ書店さんで見つからなかった場合は、アマゾンからもご購入になれます。
よろしくお願い申しあげます。
2009年05月15日
09ガイドの発送
朝、会社に 「キャンピングカー スーパーガイド2009」 の発送用分がトラックで納品されました。
広告を出稿いただいたり、原稿の校正もお手伝いしていただいたりと、いろいろお世話になったキャンピングカー業者さんに、掲載見本として発送する分です。
約140冊。
昼過ぎから、それを封筒に詰め、宅配便のシールを貼って、梱包作業にとりかかり、今ようやく宅配便業者さんに引き取ってもらったところ。
インスタントコーヒーのカップを下げて、デスクに戻り、
「ふぅ…」
と一息入れて、ようやくブログを開いています。
毎年、この作業が終わると、
「ようやく手を離れた…」
という心境になります。
それにしても、最後の校正を終えて、印刷・製本にかかる日数が3週間。
今年はゴールデンウィークが中に入ったとはいえ、だいぶ時間がかかってしまいました。
でも、電話やメールで、
「新しいガイドが発売されるのはいつですか?」
と、読者の方々から聞かれるたびに、
「ああ、待って下さる方がいらっしゃるのだな」
と、うれしくなります。
重い本の束をあちこち運びながらの作業で、腰に疲労が溜まってしまい、今はちょっと虚脱状態なんですが、明日から、また新しいスタートです。
2009年05月12日
5月15日に発売
皆様、お待たせしました。
今週5月15日 (金曜日) は 『キャンピングカースーパーガイド 2009』 の発売日です。
ただし、15日というのは配本日…すなわち書籍が書店さんに届けられる日ということなので、早ければその日のうちに書棚に並びますが、確実なのは16日 (土) 以降かもしれません。

編集部特選の “お薦めキャンピングカー” だけは、見開き2ページを使って、詳細に報告していますが、それ以外のキャンピングカーも、 「1車種をきっちり1ページで紹介していく」 という基本コンセプトは例年と同じです。

ただ、今回は本のサイズを変えて、横幅をА4ワイド版に広げたので、見開き2ページでは写真スペースも拡大されて、より迫力が増しました。

また、 「文字が小さくて読みづらい」 というお声を頂戴したこともありましたので、今年は文字の大きさを拡大。老眼鏡を必要としている方々にも、目に優しい誌面構成を考えました。
基本的にどのキャンピングカーも、開発担当者から直にコンセプトを聞き、その開発の狙いや自信のほどを記録した詳細なメモを基に記事構成されています。
また、編集部が重きをおく特徴的なポイントは、 「編集部はココを見た!」 というコーナーで採り上げています。
画像に関しても、編集部で撮った画像だけでなく各ビルダーさんが用意している画像も同時にチェックさせてもらい、同じ角度のものでも、情報が正確に伝わるような方をチョイスしています。
さらに、装備品目やオプション品目に関しては、キャンピングカーを扱うショップさんにPDFファイルをお送りして確認を取ってありますので、完璧な情報精度を誇るデータになっています。
また、巻頭特集のページでは、
「自社のキャンピングカーを通じて何を実現したいのか」
というテーマで、取材中に印象に残った話をされた方々のインタビュー集をまとめました。
大げさにいうと、“開発哲学” ですね。

今やキャンピングカーは、 「便利で楽しいビークル」 という概念を超えて、利用者の美意識や人生設計にまで影響を与える重要なアイテムにまで成長するようになりました。
この特集では、そういうテーマに自覚的になって開発に臨んだ方々の談話を、なるべく “話の勢い” が通じるように、生きた会話のスタイルで収録してみました。
また、もう一つの巻頭特集では、昨年レンタルモーターホームでアメリカ西南部を回ったときの印象記をまとめてみました。

乗用車でモーテルや都市部のホテルで泊まるのとは違った、キャンピングカーを使った旅行で感じたアメリカ西南部の “素顔” 。
そこに現れた大地と空だけで構成される 「むき出しの自然」 を眺めていただき、キャンピングカー旅行の原点を感じてもらえれば幸いです。
巻末特集では、日本RV協会さんからのご依頼をいただいて広報誌を制作させていただいている関係上、今年もその内容を転載しています。
テーマは 「RV世界会議」 。
日本のRV (キャンピングカー) が、現在世界のRV業界からはどのような評価を得ているのか。
また、日本人のRVライフは、世界の人々のRVライフと比べてどのような特徴があるのか。
そのような詳細データは今まで日本になかっただけに、まだRV協会さんの広報誌を読まれていない方には興味深い読み物になっているのではないかと思います。
価格は、なんと1890円 (消費税込み) 。
“大幅” とはいえませんが、昨年の2,100円より若干下げて、お求めやすい定価設定になるよう企業努力いたしました。
今週末は、ぜひ書店さんを訪ねてみてください。
本書を置いてある有力書店さんのリストは入手でき次第、ここでも公表したいと思っています。
今週5月15日 (金曜日) は 『キャンピングカースーパーガイド 2009』 の発売日です。
ただし、15日というのは配本日…すなわち書籍が書店さんに届けられる日ということなので、早ければその日のうちに書棚に並びますが、確実なのは16日 (土) 以降かもしれません。
編集部特選の “お薦めキャンピングカー” だけは、見開き2ページを使って、詳細に報告していますが、それ以外のキャンピングカーも、 「1車種をきっちり1ページで紹介していく」 という基本コンセプトは例年と同じです。
ただ、今回は本のサイズを変えて、横幅をА4ワイド版に広げたので、見開き2ページでは写真スペースも拡大されて、より迫力が増しました。
また、 「文字が小さくて読みづらい」 というお声を頂戴したこともありましたので、今年は文字の大きさを拡大。老眼鏡を必要としている方々にも、目に優しい誌面構成を考えました。
基本的にどのキャンピングカーも、開発担当者から直にコンセプトを聞き、その開発の狙いや自信のほどを記録した詳細なメモを基に記事構成されています。
また、編集部が重きをおく特徴的なポイントは、 「編集部はココを見た!」 というコーナーで採り上げています。
画像に関しても、編集部で撮った画像だけでなく各ビルダーさんが用意している画像も同時にチェックさせてもらい、同じ角度のものでも、情報が正確に伝わるような方をチョイスしています。
さらに、装備品目やオプション品目に関しては、キャンピングカーを扱うショップさんにPDFファイルをお送りして確認を取ってありますので、完璧な情報精度を誇るデータになっています。
また、巻頭特集のページでは、
「自社のキャンピングカーを通じて何を実現したいのか」
というテーマで、取材中に印象に残った話をされた方々のインタビュー集をまとめました。
大げさにいうと、“開発哲学” ですね。
今やキャンピングカーは、 「便利で楽しいビークル」 という概念を超えて、利用者の美意識や人生設計にまで影響を与える重要なアイテムにまで成長するようになりました。
この特集では、そういうテーマに自覚的になって開発に臨んだ方々の談話を、なるべく “話の勢い” が通じるように、生きた会話のスタイルで収録してみました。
また、もう一つの巻頭特集では、昨年レンタルモーターホームでアメリカ西南部を回ったときの印象記をまとめてみました。
乗用車でモーテルや都市部のホテルで泊まるのとは違った、キャンピングカーを使った旅行で感じたアメリカ西南部の “素顔” 。
そこに現れた大地と空だけで構成される 「むき出しの自然」 を眺めていただき、キャンピングカー旅行の原点を感じてもらえれば幸いです。
巻末特集では、日本RV協会さんからのご依頼をいただいて広報誌を制作させていただいている関係上、今年もその内容を転載しています。
テーマは 「RV世界会議」 。
日本のRV (キャンピングカー) が、現在世界のRV業界からはどのような評価を得ているのか。
また、日本人のRVライフは、世界の人々のRVライフと比べてどのような特徴があるのか。
そのような詳細データは今まで日本になかっただけに、まだRV協会さんの広報誌を読まれていない方には興味深い読み物になっているのではないかと思います。
価格は、なんと1890円 (消費税込み) 。
“大幅” とはいえませんが、昨年の2,100円より若干下げて、お求めやすい定価設定になるよう企業努力いたしました。
今週末は、ぜひ書店さんを訪ねてみてください。
本書を置いてある有力書店さんのリストは入手でき次第、ここでも公表したいと思っています。
2009年04月23日
5月15日発売!
『キャンピングカースーパーガイド 2009』。
5月15日発売となりました。

当初のもくろみよりは、ちょっと発行が伸びてしまった理由は4月19日のブログにも書きましたが、伸びたから安穏としていられると思ったら、やっぱり結構きつかった。
というのは、 「どうせ伸びるなら…」 と、けっこう欲張って掲載件数なども増やしてしまったんですね。
そうしたら、…なんのことはない。
やっぱり締め切りギリギリじゃありませんか。
でも、まぁ、いい本になったかな…。
画像がみんなきれいなんですね。
ちょっと秘密があります。
うちにはレタッチ&画像加工の名人がいて、昼間の明るさを、間接照明の映える夜の室内に。
逆に、窓の外の暗さは、陽光あふれるアウトドアの世界に…なんてことが朝飯前のスタッフがいるんですね。
だから、写真を選んでから、
「窓の外を公園にする」
なんてメモしておくと、
……ひゃあ! 窓の外には人混みばかり溢れるショー会場の写真などが、そよ風吹き抜ける芝生広場に変わっていたりするわけで。
全部の写真にそのような加工しているわけではないのですが、イベント会場で撮った写真で、窓から車内を覗き込んでいるお父さんの顔が消えて、緑の植え込みが広がる公園になっていたりする写真はけっこうあります。
▲ Before ▲ After
それにしても、デジタル時代の画像加工はすごいところまで来ましたね。
「あの写真がこんなになっちゃうのかぁ…」
校正刷りを見ているだけで、けっこうこっちも楽しめます。
5月15日発売となりました。
当初のもくろみよりは、ちょっと発行が伸びてしまった理由は4月19日のブログにも書きましたが、伸びたから安穏としていられると思ったら、やっぱり結構きつかった。
というのは、 「どうせ伸びるなら…」 と、けっこう欲張って掲載件数なども増やしてしまったんですね。
そうしたら、…なんのことはない。
やっぱり締め切りギリギリじゃありませんか。
でも、まぁ、いい本になったかな…。
画像がみんなきれいなんですね。
ちょっと秘密があります。
うちにはレタッチ&画像加工の名人がいて、昼間の明るさを、間接照明の映える夜の室内に。
逆に、窓の外の暗さは、陽光あふれるアウトドアの世界に…なんてことが朝飯前のスタッフがいるんですね。
だから、写真を選んでから、
「窓の外を公園にする」
なんてメモしておくと、
……ひゃあ! 窓の外には人混みばかり溢れるショー会場の写真などが、そよ風吹き抜ける芝生広場に変わっていたりするわけで。
全部の写真にそのような加工しているわけではないのですが、イベント会場で撮った写真で、窓から車内を覗き込んでいるお父さんの顔が消えて、緑の植え込みが広がる公園になっていたりする写真はけっこうあります。
▲ Before ▲ After
それにしても、デジタル時代の画像加工はすごいところまで来ましたね。
「あの写真がこんなになっちゃうのかぁ…」
校正刷りを見ているだけで、けっこうこっちも楽しめます。
2009年04月19日
新ショップ速報
昨日の18日から今日の19日にかけて、日本各地でキャンピングカーを販売する新店舗が続々オープンしました。
これだけ集中的に、新しい店舗が開店するというのも、近年はなかったこと。
この業界、なかなか元気なようです。
もちろん、今回発行する 『キャンピングカースーパーガイド 2009』 には、どの情報もしっかり載っています。
今日は大サービス!
発行される前ですけど、出し惜しみせずに、その収録記事の一部を抜粋して紹介してしまいましょう。
昨日オープンしたばかりだというのに、記事では、
「早くも地元のキャンピングカーファンの間では憩いの場となっている」
なんて書いてあるお店もあります。
「明るく、爽やかな展示場の室内には…」
とかね。
実際に、現場取材もしていないのに、さも “見てきたかのような” な記事を書くわけですから、編集者って、ウソつきですね!
ええ、では、…この18日ではないのですが、4月4日にオープンした 「AtoZ鈴鹿店」 の記事から。
●AtoZ (エートゥゼット) 鈴鹿店
三重県鈴鹿市磯山3-10-3
TEL.059-367-7373 / http://www.atozcamp.com/
定休日:毎週水曜日 / 営業時間:10:00~18:00

《 中部、近畿、阪神方面からもアクセス良好 》
新名神高速道路の草津田上IC~亀山JCTが開通したために、京都、神戸、大阪北方面からのアクセスが一挙に便利になった鈴鹿地方。
この地方の発展性を見込んだかのようなタイミングでオープンしたのが、AtoZのこの鈴鹿営業所だ。
電車の便にも恵まれた場所で、近鉄名古屋線の磯山駅から徒歩で5分。国道23号線に面していて分かりやすい。
品揃えはアミティ、アーデン、アレンなどといったオリジナルの人気商品が中心となるが、バンテック新潟やオートショップアズマ、ビークルの車種も展示される。
《 アクセス 》
東名阪自動車道の鈴鹿IC、もしくは亀山ICを出て、鈴鹿サーキット方向へ。近鉄名古屋線の磯山駅が近く、駅から徒歩5分。鈴鹿・亀山ICからは車で40~50分。国道23号線沿い。
《 主な取り扱い車種 》
アーデン、アーデンショート、アルファ、アレン、アミティ、アミティLX、アミティRRなど。バンコンではアンナ、アメリアの他、バンテック新潟のVR470、オートショップアズマ、ビークルの人気車も。
●Camping Car Station (アールブィビックフット社) 函館店 & 北斗店
北海道北斗市七重浜4-40-1(函館店)/北海道北斗市七重浜5-3-1(北斗店)
TEL. 0138-49-5558 (函館店) / 0138-48-0151 (北斗店)
http://www.ccs-rv.com/
定休日: 毎週火曜日 (祝祭日の場合は営業)
/営業時間:10:00~20:00

▲ CCS北斗店
《 新しくレンタカーのショップも開店 》
一面ガラス窓に囲まれた明るいショールームの中には、RVビックフット社のオリジナル製品がずらりと勢ぞろい。
屋内展示場なので、冬でも快適にクルマを見学することができる。
地方の展示場ではなかなか見ることができないバスコンが揃っていることもこの店の特長のひとつ。
ショップ内にサービス工場が併設されているので、メンテナンスやパーツ取り付けなどを気軽に頼むことができる。
この春からはレンタカー業務を中心に行うショップ (北斗店) もオープンしたので、北海道観光の時に利用したい。
《 アクセス 》
函館江差自動車道・函館ICを出て、国道5号線を函館市内方向へ。函館ICから5分。フェリーターミナルからも5分。函館空港からクルマで約20分
《 主な取り扱い車種 》
RVビックフットのオリジナル=シエル、シェリト、ザナドゥー、パラドール、グランディーネ、エポックμの2ルームやtypeXなどのバスコンを中心に、バンコンのオルベット、B&B、ビックフットμほかトレーラーのニワドーなど。
●キャンピングカープラザ東京
埼玉県入間市二本木1281-2
TEL.04-2936-6635 / http://www.campingcar-rv.com
定休日: 毎週火曜日 / 営業時間:10:00~19:00

《 アネックスの全商品を扱う関東の拠点 》
アネックスの特約店である 「キャンピングカープラザ東京」 が、この春埼玉県の入間市にオープンした。
国道16号線、青梅街道、圏央道、中央道さらには関越道と、多方面からのアクセスが良好で、気楽に見学に行くには理想的な場所といえる。
関西を中心に活躍するアネックスの新車が関東地区でもゆっくり見られる貴重なショップとあって、早くも東京首都圏のアネックスファンの憩いの場としての評判を獲得している。
オフィスも、アネックスの都会的なデザインセンスのキャンピングカーによく似合う洒落たもの。
キャンピングカーにおいてはこの道20年のベテラン木村店長が、クルマ選びの相談からアウトドアライフの妙味まで、何でも楽しく応対してくれる。
木村氏は、知る人とぞ知る野外料理の達人。特に 「スープの神様」 の異名を採る人だけに、野外料理のレクチャーを受けてみるのもまた一興。キャンピングカーの買取にも力を入れているので、優良中古を探すのにもいい。
《 アクセス 》
圏央道の入間ICから国道16号線を八王子方面へ3.4km走ると左側に展示場。空色の 「キャンピングカープラザ」 の看板が目印
《 主な扱い車種 》
主な取り扱い車種は、アネックスの特約店としてキャブコンのリバティLE58・LE52・FS58、FS52、ネビュラ、クラウドのほか、バンコンのリコルソ、ウィズ、ファミリーワゴン、ファミリーワゴンSタイプ、ストリート、ストリートデュオ、ウロボロス、ポケットなど。
ほかに優良中古車の品揃えも充実している。
またキャンピングカーの買取も行なっており、「オーナーの愛車へのこだわりをプラス査定する」 という方針で、良心的な査定を行っている。
そのほか、この18日オープンしたショップでは、仮店舗ながら、ファーストカスタムの 「札幌ショールーム」 があります。
こちらは屋内展示場なので、雨が降った日や、暑い日、寒い日など気候の悪い状態でも、安心してクルマを見学できるのが特徴。
札幌市中央区南30条西11-1-13 / TEL.011-522-5215
他に、この25日にオープンするのが、ナッツRV 「太宰府インター店」 。
福岡県太宰府市水城2-10-1 / TEL.092-918-7272
もちろん、この2店舗も、本誌にはばっちり収録。
キャンピングカー業界は、この春空前の新店舗ラッシュ。
マーケットの広がりが背景にあるということでしょうね。
個々の店舗に関しては、実際に取材したときに、また詳しく紹介します。
これだけ集中的に、新しい店舗が開店するというのも、近年はなかったこと。
この業界、なかなか元気なようです。
もちろん、今回発行する 『キャンピングカースーパーガイド 2009』 には、どの情報もしっかり載っています。
今日は大サービス!
発行される前ですけど、出し惜しみせずに、その収録記事の一部を抜粋して紹介してしまいましょう。
昨日オープンしたばかりだというのに、記事では、
「早くも地元のキャンピングカーファンの間では憩いの場となっている」
なんて書いてあるお店もあります。
「明るく、爽やかな展示場の室内には…」
とかね。
実際に、現場取材もしていないのに、さも “見てきたかのような” な記事を書くわけですから、編集者って、ウソつきですね!
ええ、では、…この18日ではないのですが、4月4日にオープンした 「AtoZ鈴鹿店」 の記事から。
●AtoZ (エートゥゼット) 鈴鹿店
三重県鈴鹿市磯山3-10-3
TEL.059-367-7373 / http://www.atozcamp.com/
定休日:毎週水曜日 / 営業時間:10:00~18:00
《 中部、近畿、阪神方面からもアクセス良好 》
新名神高速道路の草津田上IC~亀山JCTが開通したために、京都、神戸、大阪北方面からのアクセスが一挙に便利になった鈴鹿地方。
この地方の発展性を見込んだかのようなタイミングでオープンしたのが、AtoZのこの鈴鹿営業所だ。
電車の便にも恵まれた場所で、近鉄名古屋線の磯山駅から徒歩で5分。国道23号線に面していて分かりやすい。
品揃えはアミティ、アーデン、アレンなどといったオリジナルの人気商品が中心となるが、バンテック新潟やオートショップアズマ、ビークルの車種も展示される。
《 アクセス 》
東名阪自動車道の鈴鹿IC、もしくは亀山ICを出て、鈴鹿サーキット方向へ。近鉄名古屋線の磯山駅が近く、駅から徒歩5分。鈴鹿・亀山ICからは車で40~50分。国道23号線沿い。
《 主な取り扱い車種 》
アーデン、アーデンショート、アルファ、アレン、アミティ、アミティLX、アミティRRなど。バンコンではアンナ、アメリアの他、バンテック新潟のVR470、オートショップアズマ、ビークルの人気車も。
●Camping Car Station (アールブィビックフット社) 函館店 & 北斗店
北海道北斗市七重浜4-40-1(函館店)/北海道北斗市七重浜5-3-1(北斗店)
TEL. 0138-49-5558 (函館店) / 0138-48-0151 (北斗店)
http://www.ccs-rv.com/
定休日: 毎週火曜日 (祝祭日の場合は営業)
/営業時間:10:00~20:00
▲ CCS北斗店
《 新しくレンタカーのショップも開店 》
一面ガラス窓に囲まれた明るいショールームの中には、RVビックフット社のオリジナル製品がずらりと勢ぞろい。
屋内展示場なので、冬でも快適にクルマを見学することができる。
地方の展示場ではなかなか見ることができないバスコンが揃っていることもこの店の特長のひとつ。
ショップ内にサービス工場が併設されているので、メンテナンスやパーツ取り付けなどを気軽に頼むことができる。
この春からはレンタカー業務を中心に行うショップ (北斗店) もオープンしたので、北海道観光の時に利用したい。
《 アクセス 》
函館江差自動車道・函館ICを出て、国道5号線を函館市内方向へ。函館ICから5分。フェリーターミナルからも5分。函館空港からクルマで約20分
《 主な取り扱い車種 》
RVビックフットのオリジナル=シエル、シェリト、ザナドゥー、パラドール、グランディーネ、エポックμの2ルームやtypeXなどのバスコンを中心に、バンコンのオルベット、B&B、ビックフットμほかトレーラーのニワドーなど。
●キャンピングカープラザ東京
埼玉県入間市二本木1281-2
TEL.04-2936-6635 / http://www.campingcar-rv.com
定休日: 毎週火曜日 / 営業時間:10:00~19:00
《 アネックスの全商品を扱う関東の拠点 》
アネックスの特約店である 「キャンピングカープラザ東京」 が、この春埼玉県の入間市にオープンした。
国道16号線、青梅街道、圏央道、中央道さらには関越道と、多方面からのアクセスが良好で、気楽に見学に行くには理想的な場所といえる。
関西を中心に活躍するアネックスの新車が関東地区でもゆっくり見られる貴重なショップとあって、早くも東京首都圏のアネックスファンの憩いの場としての評判を獲得している。
オフィスも、アネックスの都会的なデザインセンスのキャンピングカーによく似合う洒落たもの。
キャンピングカーにおいてはこの道20年のベテラン木村店長が、クルマ選びの相談からアウトドアライフの妙味まで、何でも楽しく応対してくれる。
木村氏は、知る人とぞ知る野外料理の達人。特に 「スープの神様」 の異名を採る人だけに、野外料理のレクチャーを受けてみるのもまた一興。キャンピングカーの買取にも力を入れているので、優良中古を探すのにもいい。
《 アクセス 》
圏央道の入間ICから国道16号線を八王子方面へ3.4km走ると左側に展示場。空色の 「キャンピングカープラザ」 の看板が目印
《 主な扱い車種 》
主な取り扱い車種は、アネックスの特約店としてキャブコンのリバティLE58・LE52・FS58、FS52、ネビュラ、クラウドのほか、バンコンのリコルソ、ウィズ、ファミリーワゴン、ファミリーワゴンSタイプ、ストリート、ストリートデュオ、ウロボロス、ポケットなど。
ほかに優良中古車の品揃えも充実している。
またキャンピングカーの買取も行なっており、「オーナーの愛車へのこだわりをプラス査定する」 という方針で、良心的な査定を行っている。
そのほか、この18日オープンしたショップでは、仮店舗ながら、ファーストカスタムの 「札幌ショールーム」 があります。
こちらは屋内展示場なので、雨が降った日や、暑い日、寒い日など気候の悪い状態でも、安心してクルマを見学できるのが特徴。
札幌市中央区南30条西11-1-13 / TEL.011-522-5215
他に、この25日にオープンするのが、ナッツRV 「太宰府インター店」 。
福岡県太宰府市水城2-10-1 / TEL.092-918-7272
もちろん、この2店舗も、本誌にはばっちり収録。
キャンピングカー業界は、この春空前の新店舗ラッシュ。
マーケットの広がりが背景にあるということでしょうね。
個々の店舗に関しては、実際に取材したときに、また詳しく紹介します。
2009年04月07日
欧州車の深い快楽
キャンピングカーの世界では、国産ビルダーの間で、日本市場を意識した日本的なデザインを追求しようという傾向が強くなってきた。
ようやく、日本においても、欧米的なキャンピングカー文化とは異なる日本独自のキャンピングカー文化というものが育ちつつある…という感慨を持つ。
しかし、その一方で、輸入車の 「ディープな快楽」 というものを理解する日本人が少しずつ減っていくような寂しさも感じる。
乗用車もそうだが、キャンピングカーも、それを造った民族の美意識、哲学、価値観などが反映されている。
それは、ボディや家具を構成する素材や形状を分析しただけでは、見えてこないものだ。
特にヨーロッパ車のように、長い歴史を通じて形成されてきたものは、文字どおり 「歴史」 を知らないと、本当のことが見えない。
たとえば、本場ヨーロッパの高級キャンピングカーが持つ、あの恐ろしいような 「快楽」 というものを、まだ日本人は知らない。
…というか、目の前に提示されても、それを理解することができない。
私たちのような、キャンピングカージャーナリズムで生きている人間も、ヨーロッパの高級車を見ると、いとも簡単に 「豪華」 とか 「優美」 とか 「贅沢」 などと形容してしまうが、ふと 「本当の豪華ってものを分かってんの?」 と、自分自身で問うことがある。

たぶん、自分も十分に理解していないかもしれないが、ヨーロッパ車のゴージャス感というものは、商人資本主義以来の500年の蓄積によってもたらされたものだということぐらいは分かる。
その場合の 「資本主義」 とは、アフリカの希望峰を超えて東洋の富をあさりに行ったり、大西洋を超えて新大陸から金銀を持ち出すという、ヨーロッパ人たちの 「略奪」 を合法化した重商主義経済のことをいう。
ヨーロッパ先進国というのは、そのような植民地支配を通して、世界の富を強奪するようにかき集め、それによって壮麗な文化を切り開いた。
それは、けっして誉められたものではないだろう。
むしろ、被征服者たちの犠牲の上に花開いた “悪の文化” ともいえる。
しかし、そのような文化には、 「血を吸った文化」 の猛々しさと眩さ (まばゆさ) があり、触れた者をトロリと誘惑する、熟れた果実のような芳香がある。
そして、自分を大人と思える……すなわち 「偽善者」 であることを自覚した人間だけが味わえる、背徳的な悦びが隠されている。

このような華麗な資本主義文化を成立させる原動力となったものは、いったい何だったのだろう。
マックス・ウェーバーの主張した、プロテスタント的な倫理が資本主義の精神を形成したという洞察に異を唱えた学者として、ヴェルナー・ゾンバルトがいるが、彼は、資本主義を発展させた推進力は、 「恋愛」 だと唱えた。
つまり、18世紀になって花開いたフランス宮廷文化における華麗な 「恋愛ごっこ」 が、資本主義の勃興をうながしたというのである。
この時代、パリのヴェルサイユ宮殿を中心に繰り広げられた貴族たちの宴では、貴婦人たちや女官たちの歓心を買うために、男たちはあらんかぎりの豪華な文物を手に入れて、女たちにプレゼントした。
プレンゼントの品々には、全欧州の金銀細工や宝石のたぐいは言うに及ばず、東洋や新大陸の珍奇で貴重な工芸品など、ありとあらゆる世界の富がかき集められた。
それらの金銀細工や宝石を加工する産業が各地に勃興し、ヨーロッパの製造業は著しく成長した。
中国や日本の陶器が上流階級の家庭でコレクションされるようになると、それをヒントに、マイセンをはじめ、ヨーロッパ中に磁器工場がつくられるようになった。

また、貴族のファッションを構成する素材として、レース製品が欠かせないものとなり、フランドル地方のレース編みは、その緻密さと美しさを評価されて、上流階級の間で飛ぶように売れた。
そのような文物が溢れかえった時代の 「恋愛」 とは、どんなものであったか。
ヴェルサイユ宮殿で、歴代の王族や貴族の “恋人” として名を馳せた貴婦人たちの呼称を見れば、彼らの恋愛模様というものがよく見えてくる。
「シャトルー公爵夫人」
「ポンパドゥール侯爵夫人」
「デュバリー伯爵夫人」
みな、それぞれ夫を持つ立派な主婦たちである。

▲ ポンパドゥール夫人 肖像
彼女たちは、夫を持つ身でありながら、時の権力者たちに取り入るための魅力を存分に発揮して愛人に収まり、夜毎のパーティやサロンを切り盛りして、華麗なる宮廷文化の華を咲かせた。
貴族たちが群集うの宮廷では、 「結婚」 というものは何も意味しなかった。
夫人たちは、それぞれ夫とは別の王侯貴族の愛人となることを当たり前のように求め、男たちは、妻とは別の貴婦人たちを当たり前のように恋人とした。
「不倫」 という言葉すら、何の意味も持たなかった。
人々が求めたのは、一瞬のきらめきに、すべてを託す忘我の快楽。
あでやかな官能。
ゲームとしての恋。

平民の娘でも、美貌と才覚に恵まれれば、時の最高権力者の愛妾にもなれる。
そういう筋道を、ポンパドゥール夫人がつけてからは、男女の関係は一気にアナーキーになった。
性愛、富、権力。
人間が快楽と感じるもののすべてが、この時代に合体した。
フランスを中心とするヨーロッパの恋愛文化には、基本的にこのような精神が息づいている。
かつて作家の五木寛之は、ヨーロッパ社会の中で 「F1」 というスポーツがどのようなものであるかを、こう書いた。
「F1は、お子様連れで家族ぐるみで楽しみにゆく場ではない。あのエンジン音は、柔らかい幼児の鼓膜には良い影響を与えないはずだ。
そこは、不倫だの、危険な情事だのと世間から雑音が入ることをものともしない人々が、愛人を連れてゆくような場所なのである」
アンモラルな表現だが、まちがいなく五木寛之は、ヨーロッパ社会の伝統的な恋愛文化を念頭において、これを書いている。
ヨーロッパのキャンピングカーというのも、こうした流れの中で造り上げられたものだという。
元日本オート・キャンプ協会の専務理事を務められた岡本昌光氏は、著書 『キャンプ夜話』 の中で、イギリス国立自動車博物館に保管されているキャンピングトレーラーの第1号といわれる車両を目にして、こう語る。
「その最古のトレーラーの室内には、貴族の応接間のような格調高い家具が置かれ、窓飾りや、カーテン、壁紙、ジュータンまでもが 『オリエント急行』 のレストランのような豪華な雰囲気を漂わせていた。
貴族たちは、動く別荘としてキャンピングカーを使い、自分の領地の景色の良い所に置いた。
彼らはたくさんの召使いや、給仕、料理人を使い、大テーブルには山海の珍味を並べ、美女たちを招待し、最高の酒を味わった」
この記述を読むと、最古のトレーラーといわれるものが、フランスで華開いたロココの精神の延長線上にあることは明らかだ。
その流れは今も続く。
たとえば、ホビーのエクセルシオールの天井カーブを見ていると、まるでヴェルサイユ宮殿の天井をそのまま縮小したのではないかとすら思えてくる。

▲ ヴェルサイユ宮殿 /ホビー・エクセルシオール
欧州車デザインのキータームは、 「エレガンス」 である。
これも、貴族文化の流れをくむ言葉だ。
「優美」 「気品」 「優雅」 …などと訳されるけれど、本来は差別意識の強い言葉だ。
恋をゲームのように遊んだロココの貴族たちは、何よりも野暮ったさを嫌った。
「まじめな恋や、一途 (いちず) な恋というのは野暮ったい」
だから、“まじめにならない浮気” こそがエレガントなゲームとなる。
彼らが使う 「エレガンス」 という言葉には、そういう響きがある。
そのような恋を楽しむ場所として、彼らは、自分たちの暮らすスペースを精いっぱいエレガントな意匠で飾った。
その 「快楽空間」 というものが、どのようなものであったか。
映画を例に取れば、ルキノ・ヴィスコンティの描く数々の映画に登場する人物像、その背景となる舞台、扱われる文物などに余すところなく描かれている。
『イノセント』 や 『ルードヴィヒ』 、『山猫』 などという映画には、ヨーロッパ貴族たちが呼吸していた濃密な生活空間の空気が、見事に映像化されている。

▲ ヴィスコンティの 『イノセント』

▲ ヴィスコンティの 『ルードヴィヒ』
現在のヨーロッパ高級キャンピングカーを見ると、さすがにヴィスコンティの映画に出てきそうなバロック、ロココ的なケバケバしさというものは影を潜めている。

内装デザインはモダンになり、中にはSF映画の舞台ともなりそうな未来志向の室内空間を形成しているものもある。
そして、時代のテーマを忠実に反映したエコロジーコンシャスの装備類や素材などをふんだんに投入し、爽やかで健康に満ちあふれたクルマ造りを志向しているように見える。

想定されるユーザー層は、あくまでも健全な家族であり、幸せな老夫婦。
そこには、遊戯的な愛を交わし合ったロココの愛人たちの姿は見えない。

しかしドッコイである。
彼らは、そう簡単に 「恋愛空間」 としてのキャンピングカーを手放してはいない。
ときめき。
誘惑の蜜の味。
吐息の熱さ。
そいつを、目立たないように、こっそりと、しかし確実に、キャンピングカーに忍び込ませている。

それは、時には、女体のくびれを連想させるコンソールボックスのアールかもしれないし、セクシーなデザインを与えられたハイネックのフォーセットかもしれない。

それらの形が、見た者をムズムズ…とさせるのは、それを考えたデザイナーにも、営業マンにも、使うユーザーにも、恋愛文化の伝統がもたらす “ムズムズ感” が分かっているからである。
欧州高級車の 「色気」 というものは、すべてそこから放たれてくるものといえる。
ようやく、日本においても、欧米的なキャンピングカー文化とは異なる日本独自のキャンピングカー文化というものが育ちつつある…という感慨を持つ。
しかし、その一方で、輸入車の 「ディープな快楽」 というものを理解する日本人が少しずつ減っていくような寂しさも感じる。
乗用車もそうだが、キャンピングカーも、それを造った民族の美意識、哲学、価値観などが反映されている。
それは、ボディや家具を構成する素材や形状を分析しただけでは、見えてこないものだ。
特にヨーロッパ車のように、長い歴史を通じて形成されてきたものは、文字どおり 「歴史」 を知らないと、本当のことが見えない。
たとえば、本場ヨーロッパの高級キャンピングカーが持つ、あの恐ろしいような 「快楽」 というものを、まだ日本人は知らない。
…というか、目の前に提示されても、それを理解することができない。
私たちのような、キャンピングカージャーナリズムで生きている人間も、ヨーロッパの高級車を見ると、いとも簡単に 「豪華」 とか 「優美」 とか 「贅沢」 などと形容してしまうが、ふと 「本当の豪華ってものを分かってんの?」 と、自分自身で問うことがある。

たぶん、自分も十分に理解していないかもしれないが、ヨーロッパ車のゴージャス感というものは、商人資本主義以来の500年の蓄積によってもたらされたものだということぐらいは分かる。
その場合の 「資本主義」 とは、アフリカの希望峰を超えて東洋の富をあさりに行ったり、大西洋を超えて新大陸から金銀を持ち出すという、ヨーロッパ人たちの 「略奪」 を合法化した重商主義経済のことをいう。
ヨーロッパ先進国というのは、そのような植民地支配を通して、世界の富を強奪するようにかき集め、それによって壮麗な文化を切り開いた。
それは、けっして誉められたものではないだろう。
むしろ、被征服者たちの犠牲の上に花開いた “悪の文化” ともいえる。
しかし、そのような文化には、 「血を吸った文化」 の猛々しさと眩さ (まばゆさ) があり、触れた者をトロリと誘惑する、熟れた果実のような芳香がある。
そして、自分を大人と思える……すなわち 「偽善者」 であることを自覚した人間だけが味わえる、背徳的な悦びが隠されている。

このような華麗な資本主義文化を成立させる原動力となったものは、いったい何だったのだろう。
マックス・ウェーバーの主張した、プロテスタント的な倫理が資本主義の精神を形成したという洞察に異を唱えた学者として、ヴェルナー・ゾンバルトがいるが、彼は、資本主義を発展させた推進力は、 「恋愛」 だと唱えた。
つまり、18世紀になって花開いたフランス宮廷文化における華麗な 「恋愛ごっこ」 が、資本主義の勃興をうながしたというのである。
この時代、パリのヴェルサイユ宮殿を中心に繰り広げられた貴族たちの宴では、貴婦人たちや女官たちの歓心を買うために、男たちはあらんかぎりの豪華な文物を手に入れて、女たちにプレゼントした。
プレンゼントの品々には、全欧州の金銀細工や宝石のたぐいは言うに及ばず、東洋や新大陸の珍奇で貴重な工芸品など、ありとあらゆる世界の富がかき集められた。
それらの金銀細工や宝石を加工する産業が各地に勃興し、ヨーロッパの製造業は著しく成長した。
中国や日本の陶器が上流階級の家庭でコレクションされるようになると、それをヒントに、マイセンをはじめ、ヨーロッパ中に磁器工場がつくられるようになった。
また、貴族のファッションを構成する素材として、レース製品が欠かせないものとなり、フランドル地方のレース編みは、その緻密さと美しさを評価されて、上流階級の間で飛ぶように売れた。
そのような文物が溢れかえった時代の 「恋愛」 とは、どんなものであったか。
ヴェルサイユ宮殿で、歴代の王族や貴族の “恋人” として名を馳せた貴婦人たちの呼称を見れば、彼らの恋愛模様というものがよく見えてくる。
「シャトルー公爵夫人」
「ポンパドゥール侯爵夫人」
「デュバリー伯爵夫人」
みな、それぞれ夫を持つ立派な主婦たちである。
▲ ポンパドゥール夫人 肖像
彼女たちは、夫を持つ身でありながら、時の権力者たちに取り入るための魅力を存分に発揮して愛人に収まり、夜毎のパーティやサロンを切り盛りして、華麗なる宮廷文化の華を咲かせた。
貴族たちが群集うの宮廷では、 「結婚」 というものは何も意味しなかった。
夫人たちは、それぞれ夫とは別の王侯貴族の愛人となることを当たり前のように求め、男たちは、妻とは別の貴婦人たちを当たり前のように恋人とした。
「不倫」 という言葉すら、何の意味も持たなかった。
人々が求めたのは、一瞬のきらめきに、すべてを託す忘我の快楽。
あでやかな官能。
ゲームとしての恋。

平民の娘でも、美貌と才覚に恵まれれば、時の最高権力者の愛妾にもなれる。
そういう筋道を、ポンパドゥール夫人がつけてからは、男女の関係は一気にアナーキーになった。
性愛、富、権力。
人間が快楽と感じるもののすべてが、この時代に合体した。
フランスを中心とするヨーロッパの恋愛文化には、基本的にこのような精神が息づいている。
かつて作家の五木寛之は、ヨーロッパ社会の中で 「F1」 というスポーツがどのようなものであるかを、こう書いた。
「F1は、お子様連れで家族ぐるみで楽しみにゆく場ではない。あのエンジン音は、柔らかい幼児の鼓膜には良い影響を与えないはずだ。
そこは、不倫だの、危険な情事だのと世間から雑音が入ることをものともしない人々が、愛人を連れてゆくような場所なのである」
アンモラルな表現だが、まちがいなく五木寛之は、ヨーロッパ社会の伝統的な恋愛文化を念頭において、これを書いている。
ヨーロッパのキャンピングカーというのも、こうした流れの中で造り上げられたものだという。
元日本オート・キャンプ協会の専務理事を務められた岡本昌光氏は、著書 『キャンプ夜話』 の中で、イギリス国立自動車博物館に保管されているキャンピングトレーラーの第1号といわれる車両を目にして、こう語る。
「その最古のトレーラーの室内には、貴族の応接間のような格調高い家具が置かれ、窓飾りや、カーテン、壁紙、ジュータンまでもが 『オリエント急行』 のレストランのような豪華な雰囲気を漂わせていた。
貴族たちは、動く別荘としてキャンピングカーを使い、自分の領地の景色の良い所に置いた。
彼らはたくさんの召使いや、給仕、料理人を使い、大テーブルには山海の珍味を並べ、美女たちを招待し、最高の酒を味わった」
この記述を読むと、最古のトレーラーといわれるものが、フランスで華開いたロココの精神の延長線上にあることは明らかだ。
その流れは今も続く。
たとえば、ホビーのエクセルシオールの天井カーブを見ていると、まるでヴェルサイユ宮殿の天井をそのまま縮小したのではないかとすら思えてくる。
▲ ヴェルサイユ宮殿 /ホビー・エクセルシオール
欧州車デザインのキータームは、 「エレガンス」 である。
これも、貴族文化の流れをくむ言葉だ。
「優美」 「気品」 「優雅」 …などと訳されるけれど、本来は差別意識の強い言葉だ。
恋をゲームのように遊んだロココの貴族たちは、何よりも野暮ったさを嫌った。
「まじめな恋や、一途 (いちず) な恋というのは野暮ったい」
だから、“まじめにならない浮気” こそがエレガントなゲームとなる。
彼らが使う 「エレガンス」 という言葉には、そういう響きがある。
そのような恋を楽しむ場所として、彼らは、自分たちの暮らすスペースを精いっぱいエレガントな意匠で飾った。
その 「快楽空間」 というものが、どのようなものであったか。
映画を例に取れば、ルキノ・ヴィスコンティの描く数々の映画に登場する人物像、その背景となる舞台、扱われる文物などに余すところなく描かれている。
『イノセント』 や 『ルードヴィヒ』 、『山猫』 などという映画には、ヨーロッパ貴族たちが呼吸していた濃密な生活空間の空気が、見事に映像化されている。
▲ ヴィスコンティの 『イノセント』
▲ ヴィスコンティの 『ルードヴィヒ』
現在のヨーロッパ高級キャンピングカーを見ると、さすがにヴィスコンティの映画に出てきそうなバロック、ロココ的なケバケバしさというものは影を潜めている。
内装デザインはモダンになり、中にはSF映画の舞台ともなりそうな未来志向の室内空間を形成しているものもある。
そして、時代のテーマを忠実に反映したエコロジーコンシャスの装備類や素材などをふんだんに投入し、爽やかで健康に満ちあふれたクルマ造りを志向しているように見える。
想定されるユーザー層は、あくまでも健全な家族であり、幸せな老夫婦。
そこには、遊戯的な愛を交わし合ったロココの愛人たちの姿は見えない。
しかしドッコイである。
彼らは、そう簡単に 「恋愛空間」 としてのキャンピングカーを手放してはいない。
ときめき。
誘惑の蜜の味。
吐息の熱さ。
そいつを、目立たないように、こっそりと、しかし確実に、キャンピングカーに忍び込ませている。
それは、時には、女体のくびれを連想させるコンソールボックスのアールかもしれないし、セクシーなデザインを与えられたハイネックのフォーセットかもしれない。
それらの形が、見た者をムズムズ…とさせるのは、それを考えたデザイナーにも、営業マンにも、使うユーザーにも、恋愛文化の伝統がもたらす “ムズムズ感” が分かっているからである。
欧州高級車の 「色気」 というものは、すべてそこから放たれてくるものといえる。
2009年03月25日
クエスト雅
昨年開かれた 「RV世界会議」 で、日本を代表するバンコンとして写真で紹介され、世界のRV関係者の注目を集めたクエスト。
障子と畳という伝統的な日本文化のエッセンスを採り入れた室内造形に、欧米風のRVがスタンダードだと信じていた人たちは大いに好奇心を刺激されたという。
そのクエストのベース車をスーパーロングからコンパクトな標準ボディに替えたのが、この 「クエスト雅 (みやび) 」 (バンテック新潟) 。

全長・全幅が短くなった分、狭い市街地や温泉街を走り抜けるときもストレスが溜まらなくなった。
にもかかわらず、和室空間の雰囲気はスーパーロングモデルとまったく変わらず。優雅な温泉旅館に泊まってのんびりする時の、あの落ち着き感が踏襲されている。

そのような、日本旅館でくつろぐ時の快適性を実現するために、FFヒーターから電子レンジ、インバーター、クローゼット、大型換気扇、傘立てに至るまで、すべてが標準装備されている。装備面でも手抜かりのないクルマだ。

スーパーロングモデルと違うところは、セカンドシートが廃されて、代わりに機能的なキッチンスペースが設けられたこと。それによって、和室との一体感も強まり、コンセプトもより明瞭になった。
和室部分からもアクセスできるミラー付きクローゼットがあるため、室内で着替えることも可能。掘りごたつが使える床下収納空間も広々している。

畳と障子で構成される和室風キャンピングカーというのは、過去にも何度か試されたことがあったが、そのほとんどは実験の域を出なかった。
しかしクエストシリーズは、まれにみる完成度を高め、見事に商品としての自立性を発揮している。
その理由は、緻密な縦横比の計算に基づいたバランス感覚の良さと、作り込みの緻密さがものをいっているからだ。
世界に誇れる日本のキャンピングカーが誕生したと思う。

お値段は。4,935,000円から
※ 『 キャンピングカー スーパーガイド 2009 』 より一部を抜粋。
障子と畳という伝統的な日本文化のエッセンスを採り入れた室内造形に、欧米風のRVがスタンダードだと信じていた人たちは大いに好奇心を刺激されたという。
そのクエストのベース車をスーパーロングからコンパクトな標準ボディに替えたのが、この 「クエスト雅 (みやび) 」 (バンテック新潟) 。
全長・全幅が短くなった分、狭い市街地や温泉街を走り抜けるときもストレスが溜まらなくなった。
にもかかわらず、和室空間の雰囲気はスーパーロングモデルとまったく変わらず。優雅な温泉旅館に泊まってのんびりする時の、あの落ち着き感が踏襲されている。
そのような、日本旅館でくつろぐ時の快適性を実現するために、FFヒーターから電子レンジ、インバーター、クローゼット、大型換気扇、傘立てに至るまで、すべてが標準装備されている。装備面でも手抜かりのないクルマだ。
スーパーロングモデルと違うところは、セカンドシートが廃されて、代わりに機能的なキッチンスペースが設けられたこと。それによって、和室との一体感も強まり、コンセプトもより明瞭になった。
和室部分からもアクセスできるミラー付きクローゼットがあるため、室内で着替えることも可能。掘りごたつが使える床下収納空間も広々している。
畳と障子で構成される和室風キャンピングカーというのは、過去にも何度か試されたことがあったが、そのほとんどは実験の域を出なかった。
しかしクエストシリーズは、まれにみる完成度を高め、見事に商品としての自立性を発揮している。
その理由は、緻密な縦横比の計算に基づいたバランス感覚の良さと、作り込みの緻密さがものをいっているからだ。
世界に誇れる日本のキャンピングカーが誕生したと思う。
お値段は。4,935,000円から
※ 『 キャンピングカー スーパーガイド 2009 』 より一部を抜粋。
2009年03月24日
手作り用キット
ハンドメイドキャンピングカーに取り組む人が、また増えているという。
今のように、キャンピングカービルダーがこれほど多くなかった時代。すなわち1970年代頃は、日本のキャンピングカーは、ほとんどが手作りキャンピングカーだった。
その後、80年代から90年代にかけて、日本のビルダー数が増えていくに従って、質の高い量産キャンピングカーが安く出回るようになり、ハンドメイドキャンピングカーは一時の勢いを失っていく。
しかし、ここのところ長引く不況の影響を受けてか、キャンピングカーを安く手に入れるために、再び自分でキャンピングカーを作ろうという人が増える傾向にあるのだそうだ。
そんなタイミングを見計らってか、大手キャンピングカービルダーのバンテックから、200系ハイエース・スーパーロング用の手作りキャンピングカーキット 「D-BOX」 が発売された。

なにしろ、国産ビルダーとしては、生産規模においても商品クオリティにおいても日本でトップと謳われるバンテック。
そこが開発したキットには、どういう特徴があるのだろう。
また、その狙いは何なのか?
バンテックの開発部に所属する中島宇一郎さんに、話を聞いてみた。

▲ 中島宇一郎さん
【町田】 キットを手掛けるようになったのは、どういう理由からですか?
【中島】 ひとつには、キャンピングカーの普及を目指して…ということが大きいですね。
いろいろなお客様の話を聞いていると、
「キャンピングカーが欲しいけれど、まだお金の余裕がないから買えない」
とか、
「もう少しお金が貯まってから…」
と話される方が実に多いんですね。
そういう方々の要望に応えて、少しでも買いやすい価格帯のクルマを提供したいという気持ちは当然あるのですが、価格を抑えるにも限度があるんですね。
特に、工賃の部分はこれが目一杯。
…だったら、お客様に工賃をご負担いただいて、こちらは材料だけを提供するような形をとれば、お安く提供できるのかなと…」

【町田】 バンテックさんは、こういうキットの販売は初めて?
【中島】 いえいえ、日本にキャンピングカーが普及し始めた頃、うちでは2000キット以上のキットを販売しているんですよ。
今回も、そのときの経験を生かして商品開発していますね。
【町田】 実際に、完成車を買うのと、このキットを買って自分で組み立てるのでは、どのくらいの差が出るのですか?
【中島】 たとえば、最近私たちが出した新車で 「フレア」 というバンコンがありますが、その車両本体価格が378万円。
それを実際に取得するとなると、登録費が別にかかるので、約400万円ぐらいになります。
ところが、このキットを買っていただいて、ご自分でキャンピングカーを組み立てられる場合は、ざっというと、80万円くらい安く仕上げることができます。
内訳で言いますと、まずベース車 (ハイエースバン) の料金が値引きを入れて、だいたい200~210万円。
そして、キットの料金が59万8,000円。
それに梱包料、送料が多少それに加わります。
それでも、完成車に比べて、大雑把に80万円程度の差はつきますね。
少し贅沢したいということで、バッテリー、ヒーターといった充実装備を加味していっても、お客様が負担する額は300万円ぐらい…といったところでしょうか。
もしベース車を新車で買った場合は、それに取得税や重量税がかかりますから、登録費用が20万円ぐらい加算されますけれど、それでもおよそ320万円。
登録費用も入れて目一杯高くなった状態でも、300万円台の前半で堂々たるキャンピングカーを所有できます。

【町田】 しかし、価格が安いのはいいけれど、作るのが面倒くさいというお客さんもいるでしょうね。
【中島】 そういう方には、弊社で組み立て済みの完成車を販売することもできます。
しかし、補償に関しては、あくまでもキットとしての補償しかできませんけれど…。
でも、せっかくですから、“作る喜び” というのも味わってみることをお勧めします。
というのは、このキットはもうプラモデルの感覚で組み立てられるんですよ。
工具も、基本的にはマイナスのドライバーが一本あれば十分。
家具がすべて 「組み立て済み」 になっているんですね。
天井の吊り棚から、ベッド兼用のシート、テーブル、サイドカウンター、ベッド用マットなど、すべて完成されたユニットになっているんです。

【町田】 吊り棚なんかは、どうやって付けるのですか?
【中島】 吊り棚などにもブラケットが付いているので、窓枠のところとルーフのフランジのところに引っかけるだけなんです。
だから、ハンドメイドとはいいつつも、お客様はただ 「設置するだけ」 でいいんですね。
しかも、全工程が写真付きの組み立て説明書によって、つぶさに分かるようになっていますし、8ナンバー登録するための改造申請書も付いています。
【町田】 至れり尽くせりですね。
【中島】 床には、すべて家具を固定するためのマーキングがなされていて、それに応じて穴も空いていますから、家具位置を決めるも簡単です。
その穴に専用のナットを埋めてもらって、それに対して家具側のピンを差し込む。
そして、家具を固定してピンを差し込んだら、マイナスドライバーでキュッと締めてあげれば、めでたく完了。
それだけで、すべての家具がしっかり固定ができるようになっています。

【町田】 実に簡単ですね。
【中島】 ええ。ただシートベルトの取り付けだけは、やはり保安基準と安全上の問題から床に止めるというわけにはいかないものですから、ボディを貫通する穴を空けていただく必要がありますね。
その作業だけには、電動ドリルが必要となりますが、それ以外はマイナスドライバーが一本あれば問題ありません。
【町田】 そんなに簡単に組み立てられるのに、家具にはバンテックさん自慢の家具がそっくり使えるというのが魅力ですね。
【中島】 ええ。組み立てるのはお客様であっても、できあがったクルマのクオリティはバンテックの工場から出てくる完成品と変わらないということを訴えていきたいですね。

【町田】 バンテックさんには充実した品数を誇るパーツセンターさんもあるわけですから、ユーザーは手作りを楽しみながら、自分のクルマに合ったパーツ探しも楽しめるということになりますね。
団塊の世代には手先の器用な人が多いから、彼らがリタイヤした後の趣味として、「キャンピングカー作り」 っていうのが流行るかもしれないですね。
【中島】 そうですね。自分好みのクルマに仕上げていくというのは、ハンドメイドでしか味わえませんものね。
今のように、キャンピングカービルダーがこれほど多くなかった時代。すなわち1970年代頃は、日本のキャンピングカーは、ほとんどが手作りキャンピングカーだった。
その後、80年代から90年代にかけて、日本のビルダー数が増えていくに従って、質の高い量産キャンピングカーが安く出回るようになり、ハンドメイドキャンピングカーは一時の勢いを失っていく。
しかし、ここのところ長引く不況の影響を受けてか、キャンピングカーを安く手に入れるために、再び自分でキャンピングカーを作ろうという人が増える傾向にあるのだそうだ。
そんなタイミングを見計らってか、大手キャンピングカービルダーのバンテックから、200系ハイエース・スーパーロング用の手作りキャンピングカーキット 「D-BOX」 が発売された。
なにしろ、国産ビルダーとしては、生産規模においても商品クオリティにおいても日本でトップと謳われるバンテック。
そこが開発したキットには、どういう特徴があるのだろう。
また、その狙いは何なのか?
バンテックの開発部に所属する中島宇一郎さんに、話を聞いてみた。
▲ 中島宇一郎さん
【町田】 キットを手掛けるようになったのは、どういう理由からですか?
【中島】 ひとつには、キャンピングカーの普及を目指して…ということが大きいですね。
いろいろなお客様の話を聞いていると、
「キャンピングカーが欲しいけれど、まだお金の余裕がないから買えない」
とか、
「もう少しお金が貯まってから…」
と話される方が実に多いんですね。
そういう方々の要望に応えて、少しでも買いやすい価格帯のクルマを提供したいという気持ちは当然あるのですが、価格を抑えるにも限度があるんですね。
特に、工賃の部分はこれが目一杯。
…だったら、お客様に工賃をご負担いただいて、こちらは材料だけを提供するような形をとれば、お安く提供できるのかなと…」
【町田】 バンテックさんは、こういうキットの販売は初めて?
【中島】 いえいえ、日本にキャンピングカーが普及し始めた頃、うちでは2000キット以上のキットを販売しているんですよ。
今回も、そのときの経験を生かして商品開発していますね。
【町田】 実際に、完成車を買うのと、このキットを買って自分で組み立てるのでは、どのくらいの差が出るのですか?
【中島】 たとえば、最近私たちが出した新車で 「フレア」 というバンコンがありますが、その車両本体価格が378万円。
それを実際に取得するとなると、登録費が別にかかるので、約400万円ぐらいになります。
ところが、このキットを買っていただいて、ご自分でキャンピングカーを組み立てられる場合は、ざっというと、80万円くらい安く仕上げることができます。
内訳で言いますと、まずベース車 (ハイエースバン) の料金が値引きを入れて、だいたい200~210万円。
そして、キットの料金が59万8,000円。
それに梱包料、送料が多少それに加わります。
それでも、完成車に比べて、大雑把に80万円程度の差はつきますね。
少し贅沢したいということで、バッテリー、ヒーターといった充実装備を加味していっても、お客様が負担する額は300万円ぐらい…といったところでしょうか。
もしベース車を新車で買った場合は、それに取得税や重量税がかかりますから、登録費用が20万円ぐらい加算されますけれど、それでもおよそ320万円。
登録費用も入れて目一杯高くなった状態でも、300万円台の前半で堂々たるキャンピングカーを所有できます。
【町田】 しかし、価格が安いのはいいけれど、作るのが面倒くさいというお客さんもいるでしょうね。
【中島】 そういう方には、弊社で組み立て済みの完成車を販売することもできます。
しかし、補償に関しては、あくまでもキットとしての補償しかできませんけれど…。
でも、せっかくですから、“作る喜び” というのも味わってみることをお勧めします。
というのは、このキットはもうプラモデルの感覚で組み立てられるんですよ。
工具も、基本的にはマイナスのドライバーが一本あれば十分。
家具がすべて 「組み立て済み」 になっているんですね。
天井の吊り棚から、ベッド兼用のシート、テーブル、サイドカウンター、ベッド用マットなど、すべて完成されたユニットになっているんです。
【町田】 吊り棚なんかは、どうやって付けるのですか?
【中島】 吊り棚などにもブラケットが付いているので、窓枠のところとルーフのフランジのところに引っかけるだけなんです。
だから、ハンドメイドとはいいつつも、お客様はただ 「設置するだけ」 でいいんですね。
しかも、全工程が写真付きの組み立て説明書によって、つぶさに分かるようになっていますし、8ナンバー登録するための改造申請書も付いています。
【町田】 至れり尽くせりですね。
【中島】 床には、すべて家具を固定するためのマーキングがなされていて、それに応じて穴も空いていますから、家具位置を決めるも簡単です。
その穴に専用のナットを埋めてもらって、それに対して家具側のピンを差し込む。
そして、家具を固定してピンを差し込んだら、マイナスドライバーでキュッと締めてあげれば、めでたく完了。
それだけで、すべての家具がしっかり固定ができるようになっています。
【町田】 実に簡単ですね。
【中島】 ええ。ただシートベルトの取り付けだけは、やはり保安基準と安全上の問題から床に止めるというわけにはいかないものですから、ボディを貫通する穴を空けていただく必要がありますね。
その作業だけには、電動ドリルが必要となりますが、それ以外はマイナスドライバーが一本あれば問題ありません。
【町田】 そんなに簡単に組み立てられるのに、家具にはバンテックさん自慢の家具がそっくり使えるというのが魅力ですね。
【中島】 ええ。組み立てるのはお客様であっても、できあがったクルマのクオリティはバンテックの工場から出てくる完成品と変わらないということを訴えていきたいですね。
【町田】 バンテックさんには充実した品数を誇るパーツセンターさんもあるわけですから、ユーザーは手作りを楽しみながら、自分のクルマに合ったパーツ探しも楽しめるということになりますね。
団塊の世代には手先の器用な人が多いから、彼らがリタイヤした後の趣味として、「キャンピングカー作り」 っていうのが流行るかもしれないですね。
【中島】 そうですね。自分好みのクルマに仕上げていくというのは、ハンドメイドでしか味わえませんものね。
2009年03月22日
バルミィ
大森自動車のバルミィというバンコンは、日本のバンコンデザインのひとつの到達点を示すようなクルマだと思う。

そのインテリア造形は、一見キャンピングカーには見えない。
どこかクルーザーか、高級ホテルの室内のような雰囲気が漂っている。

特に、09年の春に発表された新型モデルは、基本レイアウトは前モデルのものをほぼ踏襲していたが、シート素材にざっくりした感触を生かした平織りを採用し、未来的なデザインの室内に、少しレトロな味わいを導入していた。
それがちょうど、このモデルから投入されたLED照明の間接照明的な光の中で、50年代から60年代頃に作られた映画に出てくる“超モダン住宅”のインテリアのように見えた。

その時代の人々が考えていた近未来というのは、今の人々が心の中に描くような終末論的な彩りに染められた未来像とは異なり、明るく希望に満ちたものだった。
当時の人々が、思い描いていた奇抜でカッコいい 「未来」 。
それが、時間の波のくぐり抜けて、眼前に現れているのを見ると、私などの世代は若い頃に見た光景を思い出し、鼻孔いっぱいに甘酸っぱい香りが広がっていくのを感じる。
この 「レトロ感覚」 と 「未来感覚」 が不思議に融合した不思議な味わい。
そこに、このバルミィの独自性があると思う。

▲ 大森自動車 大森太朗さん
設計・開発を担当した宮永さんは、特にそういうことを意識したわけではないと語っていたが、 「他のバンコンにはない意匠を創案して、ブランド化を図りたい」 という思いはあったという。
その意図はうまく実現され、バルミィというクルマをひときわ個性的な輝きで彩ることになった。

▲ 大森自動車 宮永京介さん
デザインの遊びが先行したバンコンのような書き方になったが、実は、かなり使い勝手を考慮した、実用性の高いクルマであることにも触れなければならない。
このクルマの特長は、リヤシートの展開が自在なこと。
通常は横向き3人掛けシートになっているが、上下2段の大型ベッドにもなり、すべて跳ね上げると、キッチンスペースや荷室が広がるという妙味を見せる。

マルチルームの扉などにも二つ折り扉が採用されており、開閉する時も場所を取らない。
また、扉を二つ折りの状態で使うと、 「リビング部」 と 「寝室&キッチン」 を分ける間仕切りとしても機能するために、プライバシーの部分をさらすことなく、ゲストをリビングに招き入れることができる。

もうひとつのポイントは、運転席・助手席のシートバックを利用したリクライニングソファ。
そのままの状態でも対面ダイネットを構成するが、マットを埋め込むだけで変形コの字ラウンジにもなり、フロアベッドにもなるという自在な組合せが可能で、リビングスペースの使い勝手を無類に向上させている。

キッチンも楕円型シンクを組み込んだ素敵なデザインでまとめられ、蓋をするとカウンターとして使える。
このクルマにおいては、デザインの斬新さは、すべて使い勝手の合理性を追求した結果から生まれている。
そういうバンコンが出てきたことを思うと、日本のキャンピングカーもようやく成熟期に入ってきたのかもしれないという気がする。

お値段は4,442,000円から。
そのインテリア造形は、一見キャンピングカーには見えない。
どこかクルーザーか、高級ホテルの室内のような雰囲気が漂っている。

特に、09年の春に発表された新型モデルは、基本レイアウトは前モデルのものをほぼ踏襲していたが、シート素材にざっくりした感触を生かした平織りを採用し、未来的なデザインの室内に、少しレトロな味わいを導入していた。
それがちょうど、このモデルから投入されたLED照明の間接照明的な光の中で、50年代から60年代頃に作られた映画に出てくる“超モダン住宅”のインテリアのように見えた。
その時代の人々が考えていた近未来というのは、今の人々が心の中に描くような終末論的な彩りに染められた未来像とは異なり、明るく希望に満ちたものだった。
当時の人々が、思い描いていた奇抜でカッコいい 「未来」 。
それが、時間の波のくぐり抜けて、眼前に現れているのを見ると、私などの世代は若い頃に見た光景を思い出し、鼻孔いっぱいに甘酸っぱい香りが広がっていくのを感じる。
この 「レトロ感覚」 と 「未来感覚」 が不思議に融合した不思議な味わい。
そこに、このバルミィの独自性があると思う。
▲ 大森自動車 大森太朗さん
設計・開発を担当した宮永さんは、特にそういうことを意識したわけではないと語っていたが、 「他のバンコンにはない意匠を創案して、ブランド化を図りたい」 という思いはあったという。
その意図はうまく実現され、バルミィというクルマをひときわ個性的な輝きで彩ることになった。
▲ 大森自動車 宮永京介さん
デザインの遊びが先行したバンコンのような書き方になったが、実は、かなり使い勝手を考慮した、実用性の高いクルマであることにも触れなければならない。
このクルマの特長は、リヤシートの展開が自在なこと。
通常は横向き3人掛けシートになっているが、上下2段の大型ベッドにもなり、すべて跳ね上げると、キッチンスペースや荷室が広がるという妙味を見せる。
マルチルームの扉などにも二つ折り扉が採用されており、開閉する時も場所を取らない。
また、扉を二つ折りの状態で使うと、 「リビング部」 と 「寝室&キッチン」 を分ける間仕切りとしても機能するために、プライバシーの部分をさらすことなく、ゲストをリビングに招き入れることができる。
もうひとつのポイントは、運転席・助手席のシートバックを利用したリクライニングソファ。
そのままの状態でも対面ダイネットを構成するが、マットを埋め込むだけで変形コの字ラウンジにもなり、フロアベッドにもなるという自在な組合せが可能で、リビングスペースの使い勝手を無類に向上させている。
キッチンも楕円型シンクを組み込んだ素敵なデザインでまとめられ、蓋をするとカウンターとして使える。
このクルマにおいては、デザインの斬新さは、すべて使い勝手の合理性を追求した結果から生まれている。
そういうバンコンが出てきたことを思うと、日本のキャンピングカーもようやく成熟期に入ってきたのかもしれないという気がする。
お値段は4,442,000円から。
2009年03月17日
ダブスターの物語
キャンピングカーの商品開発や広告展開の 「ブランド化」 、つまり 「物語性」 の付与が始まっていると前回書いたが、そのひとつの例として、デルタリンクさんの手掛けた 「ダブスター」 というキャンピングカーがある。

ハイエースのロングバン・ワイドボディを使い、お洒落なシートやアーバンデザインの家具を投入した “遊び心” に満ちたバンコンである。
ちょっと車高を落としたローダウン仕様。
デイトナのアルミホイール。
その風情には、どこかストリート系のファッションにも通じるカスタムカーのテイストがにじみ出る。

運転席周りにも、凝ったデザインが施されている。
シートは、スポーティな印象をかもし出すレザーとパンチングレザーを組み合わせたダブルステッチ&ハードシングルステッチ仕上げ。

さらには、 「DVDヘッド」 という見た目のデザイン性と実用性を追求したオリジナルヘッドレストが装着され、ノーマル車との違いを歴然と主張する。
DVDとは、 「DELTA VAN DESIGN = デルタバンデザイン」 の意味。
デルタリンクのオリジナル性を主張する新しい 「バンデザイン」 を謳ったものだ。

このバンコンが、なぜ 「物語性」 を秘めた 「ブランド」 として機能するのか。
そこには、このクルマの企画を練った山田秀明社長の、ブランド構築に対する並々ならぬ決意と情熱が注ぎ込まれているからだ。

山田さんは、商品がブランドとして立ち上がるためには、もちろんイメージ戦略が重要であることもしっかり認識している。
しかし、それだけでなく、ブランドとして機能するためには、商品そのものがしっかりした目的を持ち、その目的に応じた実用性、堅牢性、信頼性を確保することが先決であることも知っている。
ダブスターが秘めた実用性、堅牢性、信頼性とは何なのか。

一見、このクルマはカスタムの流れを汲んだ、ストリートユースを目的としたシティカーのように見える。
そういうクルマが、今の若者の嗜好を満たし、キャンピングカーとは違った分野で支持を集めているということも、山田さんはマーケティング調査によって把握している。
しかし、キャンピングカービルダー&ディーラーとして、商品開発に取り組んできた山田さんにとって、外せないものがあった。
それは、 「遊ぶ」 「泊まる」 「積む」 というキャンピングカーとしての基本的な機能。
それがなければ、どんなに若者が憧れるカッコいいバンをリリースしても、自分にとっては意味がないという決意がある。
つまり、ダブスターというクルマは、山田社長自身がそのクルマを使うことで獲得される、大きな 「夢」 を盛り込んだバンコンなのだ。

夢とは何か。
「僕が学生時代からヨットが好きで、それが縁となってこのキャンピングカーの世界に入ってことは、知っている人も多いかもしれません。
でもね、本当にやりたかったのはサーフィンなの。
若い頃、湘南の海に通って、ずっと波乗りをやっていたんですよ。
しかし、当時はサーフィンブームで人口も多かったし、良い波が来たら、パドルのうまい人がみな先に行って、その波を取ってしまう。
僕のような駆け出しの若者は、なかなか波が取れないわけ。
そんな悔しい思いが、ヨットの方に向かわせたけれど、今でもやりたいのはサーフィン」
と語る山田さん。

ずばり、ダブスターというクルマは、彼がやりたかったサーフィンを実現するときのイメージをベースに造られたバンコンなのだ。
「このクルマができる前には、それをサーフィンの基地とするために、新しいサーフボードも作っていたんですよ。
千葉に新しいデルタとしての拠点を作ったのも、あそこならサーフィンのメッカである九十九里に近いという計算もあった」
山田さんの趣味は、サーフィンだけとは限らない。
スノーボード。
そして、バイク。
そういう遊びのギアを搭載して、 「アウトドアライフを自由に楽しむ」 というイメージが、開発の最初の段階から存在した。
だから、一見シティ派風に見えるダブスターのインテリアには、実はハードな使用に耐えられるさまざまな工夫が凝らされている。
フロアには、サーフボード、ジェットスキー、バイクなどを搭載することを前提に、耐候性・耐磨耗性を備えた重歩行用のクッションフロアが使用され、カーペットには、防水効果が高く保温性、断熱性にも優れたアルセポリを裏地に使ったものが採用されている。

家具は、傷に強いメラミンを全面的に採用し、モールは、衝撃に強いエボキシ樹脂の削り出し。
しかし、その出来映えは、新たに塗装したかように自然な仕上がりを見せて、得もいわれぬ高級感を漂わせている。
目に見えないところに、そっと隠された実用性と堅牢性。
この都会派的な装いに満ちたお洒落なバンは、ハードなアウトドアユースに耐えられる実力を内側に秘めているのである。

「スポーツギアを搭載することを前提としたトランポは、みな機能をむき出しにした “素朴さ” を売りにしているようなところがありますよね。
でも、僕はそれがいやだったんですよ。
街を走るときは、やはりそれなりにソフィストケイトされた華やかさを発揮したいし、彼女とデートするときの “恋愛空間” としての夢は維持しておきたい」
そういうデザインコンセプトを持ったバンコンが、すなわち 「デルタバンデザイン」 。

40歳代の後半を迎えようとしている山田さん。
しかし、若者たちに混じってサーフィンやスノボーを楽しむことに、彼はまったくためらいを持たない。
そのためにキャンピングカーの世界に接しているという自負もある。
開発者の夢を存分に託された商品というのは、放っておいても艶 (つや) がこぼれ出る。
そこにオーラが生まれ、見る人や使う人に感動を与えることも、山田さんは見抜いている。
そして、それが、ブランド化には不可欠の 「物語」 によって生まれることを、誰よりも、山田さん自身がよく知っている。
「ダブスター」 とは、華やかな街の夜景を堪能し、そして海や山のナチュラルな素顔にも接したいという、山田秀明さんの欲張った “生きざま” を投影したひとつの 「物語」 なのだ。

ハイエースのロングバン・ワイドボディを使い、お洒落なシートやアーバンデザインの家具を投入した “遊び心” に満ちたバンコンである。
ちょっと車高を落としたローダウン仕様。
デイトナのアルミホイール。
その風情には、どこかストリート系のファッションにも通じるカスタムカーのテイストがにじみ出る。
運転席周りにも、凝ったデザインが施されている。
シートは、スポーティな印象をかもし出すレザーとパンチングレザーを組み合わせたダブルステッチ&ハードシングルステッチ仕上げ。
さらには、 「DVDヘッド」 という見た目のデザイン性と実用性を追求したオリジナルヘッドレストが装着され、ノーマル車との違いを歴然と主張する。
DVDとは、 「DELTA VAN DESIGN = デルタバンデザイン」 の意味。
デルタリンクのオリジナル性を主張する新しい 「バンデザイン」 を謳ったものだ。
このバンコンが、なぜ 「物語性」 を秘めた 「ブランド」 として機能するのか。
そこには、このクルマの企画を練った山田秀明社長の、ブランド構築に対する並々ならぬ決意と情熱が注ぎ込まれているからだ。
山田さんは、商品がブランドとして立ち上がるためには、もちろんイメージ戦略が重要であることもしっかり認識している。
しかし、それだけでなく、ブランドとして機能するためには、商品そのものがしっかりした目的を持ち、その目的に応じた実用性、堅牢性、信頼性を確保することが先決であることも知っている。
ダブスターが秘めた実用性、堅牢性、信頼性とは何なのか。
一見、このクルマはカスタムの流れを汲んだ、ストリートユースを目的としたシティカーのように見える。
そういうクルマが、今の若者の嗜好を満たし、キャンピングカーとは違った分野で支持を集めているということも、山田さんはマーケティング調査によって把握している。
しかし、キャンピングカービルダー&ディーラーとして、商品開発に取り組んできた山田さんにとって、外せないものがあった。
それは、 「遊ぶ」 「泊まる」 「積む」 というキャンピングカーとしての基本的な機能。
それがなければ、どんなに若者が憧れるカッコいいバンをリリースしても、自分にとっては意味がないという決意がある。
つまり、ダブスターというクルマは、山田社長自身がそのクルマを使うことで獲得される、大きな 「夢」 を盛り込んだバンコンなのだ。
夢とは何か。
「僕が学生時代からヨットが好きで、それが縁となってこのキャンピングカーの世界に入ってことは、知っている人も多いかもしれません。
でもね、本当にやりたかったのはサーフィンなの。
若い頃、湘南の海に通って、ずっと波乗りをやっていたんですよ。
しかし、当時はサーフィンブームで人口も多かったし、良い波が来たら、パドルのうまい人がみな先に行って、その波を取ってしまう。
僕のような駆け出しの若者は、なかなか波が取れないわけ。
そんな悔しい思いが、ヨットの方に向かわせたけれど、今でもやりたいのはサーフィン」
と語る山田さん。
ずばり、ダブスターというクルマは、彼がやりたかったサーフィンを実現するときのイメージをベースに造られたバンコンなのだ。
「このクルマができる前には、それをサーフィンの基地とするために、新しいサーフボードも作っていたんですよ。
千葉に新しいデルタとしての拠点を作ったのも、あそこならサーフィンのメッカである九十九里に近いという計算もあった」
山田さんの趣味は、サーフィンだけとは限らない。
スノーボード。
そして、バイク。
そういう遊びのギアを搭載して、 「アウトドアライフを自由に楽しむ」 というイメージが、開発の最初の段階から存在した。
だから、一見シティ派風に見えるダブスターのインテリアには、実はハードな使用に耐えられるさまざまな工夫が凝らされている。
フロアには、サーフボード、ジェットスキー、バイクなどを搭載することを前提に、耐候性・耐磨耗性を備えた重歩行用のクッションフロアが使用され、カーペットには、防水効果が高く保温性、断熱性にも優れたアルセポリを裏地に使ったものが採用されている。
家具は、傷に強いメラミンを全面的に採用し、モールは、衝撃に強いエボキシ樹脂の削り出し。
しかし、その出来映えは、新たに塗装したかように自然な仕上がりを見せて、得もいわれぬ高級感を漂わせている。
目に見えないところに、そっと隠された実用性と堅牢性。
この都会派的な装いに満ちたお洒落なバンは、ハードなアウトドアユースに耐えられる実力を内側に秘めているのである。
「スポーツギアを搭載することを前提としたトランポは、みな機能をむき出しにした “素朴さ” を売りにしているようなところがありますよね。
でも、僕はそれがいやだったんですよ。
街を走るときは、やはりそれなりにソフィストケイトされた華やかさを発揮したいし、彼女とデートするときの “恋愛空間” としての夢は維持しておきたい」
そういうデザインコンセプトを持ったバンコンが、すなわち 「デルタバンデザイン」 。
40歳代の後半を迎えようとしている山田さん。
しかし、若者たちに混じってサーフィンやスノボーを楽しむことに、彼はまったくためらいを持たない。
そのためにキャンピングカーの世界に接しているという自負もある。
開発者の夢を存分に託された商品というのは、放っておいても艶 (つや) がこぼれ出る。
そこにオーラが生まれ、見る人や使う人に感動を与えることも、山田さんは見抜いている。
そして、それが、ブランド化には不可欠の 「物語」 によって生まれることを、誰よりも、山田さん自身がよく知っている。
「ダブスター」 とは、華やかな街の夜景を堪能し、そして海や山のナチュラルな素顔にも接したいという、山田秀明さんの欲張った “生きざま” を投影したひとつの 「物語」 なのだ。
2009年03月12日
レガード伝説
もしかしたら、ロデオ以来の “伝説の名車” になるのではないか。
そんな予感さえ抱かせるすごいクルマの登場である。
カムロードをベースにしたキャブコンは、レイアウトも装備内容もあらかたのアイデアが出尽くした感があったが、ヨコハマモーターセールスの開発したレガードを見ると、工夫によっては、このシャシーにもまだ豊かな可能性が残されていたのだな…という気がする。

▲ レガード
レガードは、居住空間の充実、収納能力の向上、走行安定性の確保などという、それぞれ対処方法の異なる課題を、すべて根底から解決してしまうという途方もないもくろみを持ったキャブコンである。
まず、そういう発想を持つということ自体が並みのビルダーにはできない。
ロデオなどの開発で国産キャンピングカー製作の先陣を切り、さらに官公庁や各種企業からさまざまな特装車を受注してきたヨコハマモーターセールスだからこそ、その領域に敢然と足を踏み込んでいくことができたのかもしれない。
経験は力なり。
老舗の底力というものを、そこから感じることができる。
▲ レガードのリビング

▲ プルダウンベッド

▲ リヤ2段ベッド
では、居住空間の充実と、荷物などの収納容積の拡大といった相反するベクトルを、このレガードではどう調和させようとしたのか。
室内面積を単純に追求するだけだったら、リヤオーバーハングを伸ばせばいいということになる。
しかし、それでは後軸に荷重が集中し過ぎて、走行安定性の確保もままならず、安全性も保てない。
そこで、ヨコハマモーターセールスの開発陣が考えたのは、ホイールベースそのもののストレッチ (延長) だった。
そうすれば、後軸に集中する荷重を前軸に分散させることが可能となり、理想に近い重量配分が実現する。もちろん、直進安定性も格段に向上していく。

▲ 治具を用いたホイールベースの延長
ところが、問題も出てくる。
当然、フレームやドライブシャフトなども延長されることになるので、重量増という問題を抱えることになる。

そこで、彼らは次の手を考えた。
もともと、ヨコハマモーターセールスには、地面から上がってくる湿気や水はねを遮断するために、木製床面をFRP製フロアユニットでサンドイッチするという技術がある。
このフロアユニット機構をさらに緻密化させ、あらかじめ床下収納、タイヤハウス、ステップ、シャワーパン、シートの台座まで一体成形で型取ってしまえば、起伏が多くなった分…つまりリブ構造を採った分、フロア剛性も上がり、サブフレームのコンパクト化が図れるのではないか。
つまりは、その分、軽量化を詰めていくことが可能となるはずだ。
…ということで、レガードでは、このフロアユニットを有効活用することによって、スチールフレームなどを削減し、軽量化を押し進めるという手法が採られることになった。
▲ FRP製フロアユニット
しかし、レガードの凄みが光るのは、ここから先だ。
それが、低重心設計。
キャブコンの走行性を不安定にさせる要因のひとつに、重心高が上がりすぎるというのがある。
居住空間を水平方向に広げるには、どうしても限度があるために、キャブコンの場合は、バンクベッド、縦長収納庫、さらにはルーフにトランクを積むなど、装備や荷物が垂直方向に積み重なっていく傾向がある。
当然、重心高が高くなり過ぎた場合は安定性を欠き、走行中のふらつきやコーナリング時の横転なども考えられるようになる。
ここで、PRP製フロアユニットがレガードに投入されたもうひとつの意味が浮かび上がる。
このユニットは、低重心設計を追求するためのものでもあったのだ。
なにしろ、これを設定することによって、室内の一般床面が、フレームの上面から63mmも低位置に設計されたというから、そのもくろみの徹底性をうかがい知ることができる。

▲ 低重心設計された各収納庫
特に収納庫は、のきなみ低重心設計の “洗礼” を受けた。
2重底となったリヤ大型収納庫の底面などは、ダウンフレーム化することによって一般床面よりも400mm下げられ、リヤ側荷室部分の床面は250mm。ボディ左右の外部収納庫は、一般床面から375mm下げられたという。
これらの収納スペースの低重心化は、同時に荷物の収納容積の拡大を果たすことになった。
低重心対策は、それだけではない。
燃料タンクやスペアタイヤの位置も下方に移設された。
燃料タンクは標準の高さから50mm。
スペアタイヤの搭載位置は60mm下げられたというから、ベース車そのものの改良もハンパじゃない。
バンクを削ぎ落としたのも、軽量化と低重心化を考慮したものであるが、それ以上に、これには風の抵抗をやわらげるという狙いがある。
ルーフの各コーナーには、R100以上の形状を持たせて、空力特性の向上を図ったというから、何から何まで徹底している。

▲ 空力特性を追求したエアロフォルム
このような画期的な試みが、何のために行われたのか。
ヨコハマモーターセールス営業部の平野一幸さんは、それについて、こう語ってくれた。

▲ 平野一幸さん
「レガードは、人間が快適に旅をするには何が必要かという原点に立ち返って開発したクルマなんです。
たぶん、このクルマが誕生したことによって、キャンピングカーの快適さと安全に対する基準が変わると信じています。
大きなことをいうと、これから先の社会は、 “モノ” から “ココロ” の時代へと移っていくでしょう。
そうなると、旅というものが、今以上に人間の心を解放し、人間に豊かな人生を約束するものだという認識が高まっていくでしょう。
その旅を、いかに快適に、安全に楽しむか。
レガードはそれへの提言なのです」

観光庁も 「ニューツーリズム」 という、地域資源を活用して観光産業を活性化させようという新しい旅のスタイルを国民に呼びかける時代になった。
レガードというクルマは、そういう社会が実り多きものになることを願った、ヨコハマモーターセールスとしての提案なのだという。
平野さんは、続けて言う。
「20世紀までは、道具を進化させれば、人間の幸せも着いてくると信じられた時代でした。
つまり、道具そのものを複雑にして、その数を増やしていけば、それで人間も安心していられたんですね。
しかし、その結果、人間は環境に負荷をかけ、有限な資源を無駄に使うことも覚えてしまった。
もう、そういうプラスにプラスを重ねる思考方法そのものの限界も見えてきたように思うんですよ。
これからの社会に大切なのは、 “引き算” の思想。
このレガードは、ベース車のキャパシティを理解した上で、本当に大切な要素を抽出するためには“何を取り除くのか”ということを、引き算で組み立てたクルマなんです。
…こういう装備を増やせば、さらに便利になるだろうという発想を捨てたんです。
レガードに投入された技術は、すべてが、大切な要素を抽出するための引き算から導き出された技術です。
重量を減らす。
風の抵抗を減らす。
消費エネルギーを減らす。
不安定材料を減らす。
事故を減らす。
引き算によって、逆に得られる幸せというものがあるはずです。
それを形に現したものが、このレガードです」
キャンピングカーは人間の幸せにどう関わっていくのか。
そういうことについての哲学を持とうとするビルダーが、少しずつだが現れてきたように思う。
そんな予感さえ抱かせるすごいクルマの登場である。
カムロードをベースにしたキャブコンは、レイアウトも装備内容もあらかたのアイデアが出尽くした感があったが、ヨコハマモーターセールスの開発したレガードを見ると、工夫によっては、このシャシーにもまだ豊かな可能性が残されていたのだな…という気がする。
▲ レガード
レガードは、居住空間の充実、収納能力の向上、走行安定性の確保などという、それぞれ対処方法の異なる課題を、すべて根底から解決してしまうという途方もないもくろみを持ったキャブコンである。
まず、そういう発想を持つということ自体が並みのビルダーにはできない。
ロデオなどの開発で国産キャンピングカー製作の先陣を切り、さらに官公庁や各種企業からさまざまな特装車を受注してきたヨコハマモーターセールスだからこそ、その領域に敢然と足を踏み込んでいくことができたのかもしれない。
経験は力なり。
老舗の底力というものを、そこから感じることができる。
▲ レガードのリビング
▲ プルダウンベッド
▲ リヤ2段ベッド
では、居住空間の充実と、荷物などの収納容積の拡大といった相反するベクトルを、このレガードではどう調和させようとしたのか。
室内面積を単純に追求するだけだったら、リヤオーバーハングを伸ばせばいいということになる。
しかし、それでは後軸に荷重が集中し過ぎて、走行安定性の確保もままならず、安全性も保てない。
そこで、ヨコハマモーターセールスの開発陣が考えたのは、ホイールベースそのもののストレッチ (延長) だった。
そうすれば、後軸に集中する荷重を前軸に分散させることが可能となり、理想に近い重量配分が実現する。もちろん、直進安定性も格段に向上していく。
▲ 治具を用いたホイールベースの延長
ところが、問題も出てくる。
当然、フレームやドライブシャフトなども延長されることになるので、重量増という問題を抱えることになる。
そこで、彼らは次の手を考えた。
もともと、ヨコハマモーターセールスには、地面から上がってくる湿気や水はねを遮断するために、木製床面をFRP製フロアユニットでサンドイッチするという技術がある。
このフロアユニット機構をさらに緻密化させ、あらかじめ床下収納、タイヤハウス、ステップ、シャワーパン、シートの台座まで一体成形で型取ってしまえば、起伏が多くなった分…つまりリブ構造を採った分、フロア剛性も上がり、サブフレームのコンパクト化が図れるのではないか。
つまりは、その分、軽量化を詰めていくことが可能となるはずだ。
…ということで、レガードでは、このフロアユニットを有効活用することによって、スチールフレームなどを削減し、軽量化を押し進めるという手法が採られることになった。
▲ FRP製フロアユニット
しかし、レガードの凄みが光るのは、ここから先だ。
それが、低重心設計。
キャブコンの走行性を不安定にさせる要因のひとつに、重心高が上がりすぎるというのがある。
居住空間を水平方向に広げるには、どうしても限度があるために、キャブコンの場合は、バンクベッド、縦長収納庫、さらにはルーフにトランクを積むなど、装備や荷物が垂直方向に積み重なっていく傾向がある。
当然、重心高が高くなり過ぎた場合は安定性を欠き、走行中のふらつきやコーナリング時の横転なども考えられるようになる。
ここで、PRP製フロアユニットがレガードに投入されたもうひとつの意味が浮かび上がる。
このユニットは、低重心設計を追求するためのものでもあったのだ。
なにしろ、これを設定することによって、室内の一般床面が、フレームの上面から63mmも低位置に設計されたというから、そのもくろみの徹底性をうかがい知ることができる。
▲ 低重心設計された各収納庫
特に収納庫は、のきなみ低重心設計の “洗礼” を受けた。
2重底となったリヤ大型収納庫の底面などは、ダウンフレーム化することによって一般床面よりも400mm下げられ、リヤ側荷室部分の床面は250mm。ボディ左右の外部収納庫は、一般床面から375mm下げられたという。
これらの収納スペースの低重心化は、同時に荷物の収納容積の拡大を果たすことになった。
低重心対策は、それだけではない。
燃料タンクやスペアタイヤの位置も下方に移設された。
燃料タンクは標準の高さから50mm。
スペアタイヤの搭載位置は60mm下げられたというから、ベース車そのものの改良もハンパじゃない。
バンクを削ぎ落としたのも、軽量化と低重心化を考慮したものであるが、それ以上に、これには風の抵抗をやわらげるという狙いがある。
ルーフの各コーナーには、R100以上の形状を持たせて、空力特性の向上を図ったというから、何から何まで徹底している。
▲ 空力特性を追求したエアロフォルム
このような画期的な試みが、何のために行われたのか。
ヨコハマモーターセールス営業部の平野一幸さんは、それについて、こう語ってくれた。
▲ 平野一幸さん
「レガードは、人間が快適に旅をするには何が必要かという原点に立ち返って開発したクルマなんです。
たぶん、このクルマが誕生したことによって、キャンピングカーの快適さと安全に対する基準が変わると信じています。
大きなことをいうと、これから先の社会は、 “モノ” から “ココロ” の時代へと移っていくでしょう。
そうなると、旅というものが、今以上に人間の心を解放し、人間に豊かな人生を約束するものだという認識が高まっていくでしょう。
その旅を、いかに快適に、安全に楽しむか。
レガードはそれへの提言なのです」
観光庁も 「ニューツーリズム」 という、地域資源を活用して観光産業を活性化させようという新しい旅のスタイルを国民に呼びかける時代になった。
レガードというクルマは、そういう社会が実り多きものになることを願った、ヨコハマモーターセールスとしての提案なのだという。
平野さんは、続けて言う。
「20世紀までは、道具を進化させれば、人間の幸せも着いてくると信じられた時代でした。
つまり、道具そのものを複雑にして、その数を増やしていけば、それで人間も安心していられたんですね。
しかし、その結果、人間は環境に負荷をかけ、有限な資源を無駄に使うことも覚えてしまった。
もう、そういうプラスにプラスを重ねる思考方法そのものの限界も見えてきたように思うんですよ。
これからの社会に大切なのは、 “引き算” の思想。
このレガードは、ベース車のキャパシティを理解した上で、本当に大切な要素を抽出するためには“何を取り除くのか”ということを、引き算で組み立てたクルマなんです。
…こういう装備を増やせば、さらに便利になるだろうという発想を捨てたんです。
レガードに投入された技術は、すべてが、大切な要素を抽出するための引き算から導き出された技術です。
重量を減らす。
風の抵抗を減らす。
消費エネルギーを減らす。
不安定材料を減らす。
事故を減らす。
引き算によって、逆に得られる幸せというものがあるはずです。
それを形に現したものが、このレガードです」
キャンピングカーは人間の幸せにどう関わっていくのか。
そういうことについての哲学を持とうとするビルダーが、少しずつだが現れてきたように思う。
2009年03月11日
