町田の独り言 キャンピングカーのガイド本を編集する町田が語るよもやま話

最近の記事
新ブログのご案内
04/28 17:06
久々の更新です
04/27 19:06
3・11以降
04/12 09:56
人類に残された資源
04/05 10:18
ザ・ウォーカー
04/03 00:53
島尾敏雄・贋学生
04/02 03:45
日本人は変わるか
03/31 01:36
渚にて
03/26 02:03
テレビは終わった
03/23 00:23
明かりの果ての闇
03/21 08:05
東電を怒る父さん
03/18 17:00
深い言葉
03/16 09:53
何かが変わった
03/15 00:06
災害時のキャンカー
03/13 16:18
大地震
03/12 13:16
ジュリアンオピー
03/11 02:35
親孝行ビジネス
03/08 20:02
OMCの北斗
03/07 00:18
アレクサンドリア
03/05 15:49
AtoZのバンビ
03/03 20:36
かるキャン
03/02 18:39
ハーレーの魔力
02/28 21:59
パークウェイ
02/23 18:59
CG880
02/20 13:11
忙しいぞぉ!
02/18 22:01
都市型キャンプ場
02/09 23:55
ファビュラス日本
02/07 19:32
老人の孤独
02/06 20:36
「都会」 の匂い
02/05 01:53
エジプトでは何が?
02/04 15:44
同人雑誌仲間
02/03 00:20
自己啓発ビジネス
02/01 02:10
ノスタルジー
01/30 05:23
夫婦の会話の危機
01/28 23:58
その一服は必要か
01/24 23:40
荒野の炎
01/23 19:43
山口冨士夫の精神
01/22 03:11
焚き火で育つ感性
01/20 19:55
キャンカー1人旅
01/19 01:37
車中泊の社会実験
01/17 15:40
個人の時代
01/16 11:50
細くなるネクタイ
01/13 20:32
映画アバター
01/12 20:07
若者の考える商売
01/11 14:36
パリッシュの絵画
01/09 04:00
300万アクセス
01/08 12:15
不思議な青空
01/07 21:04
TV・新聞の凋落
01/06 19:44
中国ルネッサンス
01/05 20:19
ベルイマン・沈黙
01/04 21:33
出来事いろいろ
01/03 02:43
謹賀新年
01/01 00:48
オールドマン
12/30 18:53
好奇心の力
12/29 14:28
「孤独死」の原因
12/27 20:17
廃墟のある島
12/26 02:48
遠いクリスマス
12/25 01:06
ロビン・フッド
12/24 03:48
地獄の電車
12/23 11:35
バッグス・バニー
12/22 02:59
正義の話をしよう
12/19 23:46
空気人形
12/18 13:10
ジジイ同士の酒
12/17 04:32
世界ゲーム革命
12/14 02:47
ハイマー懇親会
12/13 16:11
ガールズキャンプ
12/12 23:48
イタリアをめざせ
12/10 15:15
外来種の驚異 Ⅱ
12/09 00:41
外来種の脅威とは
12/08 20:46
Kポップの台頭
12/07 01:19
うつろひ
12/06 01:21
海老蔵さんの悲劇
12/05 01:07
追悼ジョンレノン
12/03 04:52
「個性化」のワナ
11/30 04:13
戦うブログ
11/29 04:09
子供の自然体験
11/28 04:50
RV好きの芸能人
11/26 01:01
胃の中にヘビ
11/25 16:12
消えた秋
11/22 14:14
歌謡ブルースの謎
11/20 04:29
おひとりさま時代
11/19 00:33
3行で総てを語る
11/18 00:15
塔の形而上学
11/17 02:04
裕次郎スナック
11/15 23:10
自然は子供を養う
11/12 20:28
おれ、ねこ
11/10 01:19
NHK車中泊報道
11/09 17:17
お台場パラダイス
11/08 20:34
伝える力
11/05 00:12
お台場ショー迫る
11/04 02:02
昔は戻らない
11/03 02:11
電子タバコ
11/02 00:04
一般国道の不思議
10/29 18:25
酒場放浪記
10/26 22:25
名古屋RVショー
10/25 19:25
ハイマーカー322
10/21 12:31
猫会議
10/21 00:05
飽きるという知恵
10/20 01:28
ロボット兵器
10/19 02:52
最近のコメント
突然の書き込み失礼…
最近の流行 05/12 00:01
はじめまして~文…
すまそ 05/08 16:44
>TJさん、ようこそ…
町田 04/28 13:47
>TJさん、ようこそ…
町田 04/28 12:06
便利+楽=快適、これ…
TJ 04/28 10:05
町田さん久しぶり…
motor-home 04/28 06:07
やはり、時代の変化・…
TJ 04/21 02:27
私はこのところ「自然…
磯部 04/12 14:52
>aki さん、よう…
町田 04/12 10:18
何度も投稿ボタンを押…
aki 04/08 10:57
>aki さん、よう…
町田 04/08 09:13
今のVWに乗り換える…
aki 04/07 15:19
>雷さん、ようこそ。…
町田 04/06 15:20
>ミペット@倉庫の肥…
町田 04/06 13:46
>JoeCoolさん…
町田 04/06 11:06
キャンピングカーは、…
雷 04/05 21:37
率直に言うと、研究所…
ミペット@倉庫の肥やし保存中 04/05 20:10
町田さま度々失礼…
JoeCool (in Peanuts) 04/05 12:56
>aki さん、よう…
町田 04/05 11:14
今のこの国の空気、ど…
aki 04/04 10:32
>solocarav…
町田 04/01 11:08
>JoeCool さ…
町田 04/01 10:32
>ムーンライトさん、…
町田 04/01 09:56
>赤い屋根さん、よう…
町田 04/01 08:53
「心に届く言葉」・・…
solocaravan 03/31 23:23
今回のように社会全体…
雷 03/31 23:05
米国では9.11の前…
Jo 03/31 11:21
米国では9.11の前…
JoeCool 03/31 11:19
米国では9.11の前…
JoeCool 03/31 11:05
そうだ、普遍性だ。…
ムーンライト 03/31 09:31
町田さんおはようござ…
赤い屋根 03/31 07:50
>おおきに! さん、…
町田 03/30 15:47
>雷さん、ようこそ。…
町田 03/30 14:57
>雷さん、ようこそ。…
町田 03/30 14:33
町田編集長さん こん…
おおきに! 03/29 08:29
今回の震災では、各局…
雷 03/28 21:22
本作品のリメイクであ…
雷 03/28 21:09
>おおきに! さん、…
町田 03/23 19:54
町田編集長さん こん…
おおきに! 03/23 07:48
>s-_-s さん…
町田 03/23 01:19
>ムーンライトさん、…
町田 03/23 00:46
人間は電気によって闇…
s-_-s 03/22 22:55
追記です。先ほど…
ムーンライト 03/22 14:24
数日前、市内の大型ス…
ムーンライト 03/22 12:24
>ブタイチさん、よう…
町田 03/22 03:09
お久しぶりです。町田…
ブタイチ 03/21 22:54
>鈴木様、ようこそ。…
町田 03/19 23:12
>ムーンライトさん、…
町田 03/19 22:35
今日、店からはじめて…
デルタリンク宮城 03/19 19:40
この「東電を怒る父さ…
ムーンライト 03/19 11:45
>ゆんたさん、ようこ…
町田 03/19 09:11
言葉に出して誰かに代…
ゆんた 03/19 07:50
>鈴木 様本当に…
町田 03/18 00:00
町田さん、ご心配あり…
デルタリンク宮城 03/17 20:52
>鈴木様コメント…
町田 03/17 16:04
>TOMYさん、よう…
町田 03/17 14:39
町田さんこんにちは。…
デルタリンク宮城 鈴木 03/17 11:32
こんばんは、町田さん…
TOMY 03/16 20:23
世界中に5億人を超え…
フェイスブック 03/15 11:30
>s-_-s さん、…
町田 03/14 00:28
町田さんご無事で何よ…
s-_-s 03/13 22:55
>ムーンライトさん、…
町田 03/12 17:43
町田さん。ご無事でし…
ムーンライト 03/12 16:25
>YAMAさん、よう…
町田 03/12 13:33
シンプルな風景画、い…
Yama 03/11 12:14
>渡部竜生さん、よう…
町田 03/10 02:33
>キャンピングカーと…
渡部竜生 03/09 14:02
>スパンキーさん、よ…
町田 03/08 19:22
いいですね、北斗。久…
スパンキー 03/07 13:52
>マッキー旅人さん、…
町田 03/03 22:45
町田さん、今日は。…
マッキー旅人 03/03 16:23
>ムーンライトさん、…
町田 02/28 22:42
町田さん。アマゾ…
ムーンライト 02/24 10:29
>渡部竜生さん、よう…
町田 02/19 05:42
>小平の福ちゃん様、…
町田 02/19 05:31
>matsumoto…
町田 02/19 05:18
>solocarav…
町田 02/19 05:03
>el さん、ようこ…
町田 02/19 04:50
>旭川の自称美女さん…
町田 02/19 04:14
幕張ではお世話になり…
渡部竜生 02/19 00:58
ご無沙汰しております…
小平の福ちゃん 02/19 00:03
お久しぶりです。ma…
matsumoto 02/14 07:35
ぜひ実現させたいアイ…
solocaravan 02/11 20:59
だいぶ経ってからのコ…
旭川の自称美女 02/11 11:51
町田さん、こんにちは…
el (エル) 02/11 11:11
>TOMY さん、よ…
町田 02/10 00:21
こんばんは、町田さん…
TOMY 02/09 21:45
>ムーンライトさん、…
町田 02/09 15:38
>ゆんた さん、よう…
町田 02/09 14:48
>Joe Cool …
町田 02/09 13:46
>磯部さん、ようこそ…
町田 02/09 11:54
「ゆんたさん」の文章…
ムーンライト 02/09 11:46
>TJさん、ようこそ…
町田 02/09 11:22
色々なことを考えまし…
ゆんた 02/09 06:36
同居していて5年前に…
JoeCool 02/08 16:01
最初に、このブログを…
磯部 02/08 05:14
写真で見る限り「FA…
TJ 02/07 21:20
>aki さん、よう…
町田 02/03 00:58
人生にドーピングはな…
aki 02/01 10:07
最近のトラックバック
ザ・バンド
12/11 09:46
鉄道の魅力、立体的に
09/10 07:38
関越高速道・・・寄居…
07/24 09:18
女性目線で見たキャン…
03/05 10:18
かるキャン 画期的な…
02/26 06:14
「くるま旅くらし読本…
02/06 10:22
言葉にならない
01/13 20:10
電動ポルシェ!?その…
10/31 09:50
路地裏
08/18 09:49
「すべての男は消耗品…
08/17 20:24
ガマの油
06/15 21:53
「ガマの油 」ちょっ…
06/15 07:58
52nd
04/25 21:52
007 カジノ・ロワ…
02/02 01:18
関西(大阪・京都・神…
01/30 05:21
【ネットができる宿|…
01/05 19:52
4輪&2輪
09/22 16:41
『秘伝 大学受験の国…
09/19 03:09
LPガスボンベ
07/26 11:37
ロス
05/28 22:39
テスト
05/28 22:36
大阪キャバクラnig…
04/26 20:37
キャバクラ/ニューク…
04/09 17:32
キャバクラ嬢ご用達し…
03/14 14:32
気になるキャンピング…
03/08 07:08
キャバクラ求人-Ag…
02/23 14:41
キャバクラ情報誌クラ…
02/22 19:14
No6 LPガスの充…
02/14 14:47
大阪キャバクラブログ
01/20 21:35
御当地!プルバック・…
12/20 00:53
カップヌードル
08/09 01:54
【キャンピングカー】…
08/05 16:23
【キャンピングカー】…
08/05 16:20
村松友視の「淳之介流…
08/04 11:11
荒井千暁著『職場はな…
06/29 22:35
元ちとせ/千の夜と千…
04/15 01:55
軽自動車エッセのうる…
03/26 08:21
カーナビの渋滞回避?…
03/10 20:07
車中泊なら虫の心配い…
03/07 18:35
こんなキャンピングカ…
03/07 03:56
キャンピング&RVシ…
03/02 01:17
キャンピング&RVシ…
02/23 18:45
キャンピング&RVシ…
02/18 06:43
キャンピング&RVシ…
02/17 00:23
ZECC(ゼック) …
02/15 23:27
トイレどうする?
02/15 10:25
キャンピング&RVシ…
02/10 21:46
新古車
02/04 17:19
軽自動車キャンピング…
01/25 13:10
ブレードランナー
01/14 12:03

車中泊の魅力とは

車中泊画像001

 最近なにかとよく話題になる 「車中泊」 。

 ヤフーでこの言葉を検索すると、331万件。
 グーグルだと53万9千件。

 しかも、 「車中泊」 と3文字入力するだけで、
 「車中泊 グッズ」
 「車中泊 改造」
 「車中泊 ポイント」
 「車中泊 ガイド」
 …などという関連用語がズラリと表示される。
 
 「車中泊」 に付随する言葉がこれだけ細分化されているということからも、それが、ひとつのライフスタイルとして深く浸透している様子が伝わってくる。

 実際、東京モーターショー取材の帰り、東京駅の八重洲ブックセンターに行って驚いた。

 アウトドア関連書籍のコーナーに行くと、キャンプやウォーキング関連の書籍の中に 「車中泊」 と銘打った書籍・ムック類がところ狭しと並べられているではないか!
 本来は 「旅」 か 「自動車」 関連の棚に置かれてしかるべき 「車中泊本」 が、いつの間に堂々と “アウトドア・レジャー” になっていたとは…。

 要するに、 “緊急時の仮眠” とかいう認識を離れて、 《車内で寝ること》 自体が、ひとつのレジャーになったんだな…と、遅まきながら理解した。

 この手の書籍は、知人に借りて読んだり、書店でパラパラと立ち読みしたことはあったが、詳細まで検討したことはなかった。
 1冊取り上げて、拾い読みしてみたら、なかなか面白い。

 ノウハウ本の場合でも、やはりライターのセンスがものをいう。
 たまたま取り上げた本は、その著者ならではの 「車中泊哲学」 のようなものがあって、そこに惹かれて、つい1冊買ってしまった。

 その本の著者は、車中泊旅行を基本的に 「放浪の旅」 と位置づける。
 つまり、予定を決めず、目的も決めず、心の中をかすめていく 「風の言葉」 だけを頼りに、とりあえずエンジンキーを捻る。

 当然、無計画な旅につきもののハプニングが生じる。

 それが 「名物の海鮮どんぶりの売り切れ」 であったり、 「祭りで道路の通行止め」 であったり、 「予約が必要だった渡し船」 であったりするのだが、そのときの 「ヤラレた!」 感こそが、旅のだいご味であり、平板な旅程にピリっとしたスパイスをきかせてくれる…というのだ。

 私なんかが書くと、 「日常から非日常へ」 などという味気ない抽象語を使ってしまうところを、著者は 「海鮮どんぶりの売り切れ」 という具体例で語りかける。
 たぶん著者の頭の中にひらめいた架空例だと思うけれど、イメージが鮮明で分かりやすい。

 ローカル線のわびしい風景写真に添えられたそんなキャプションには、次のような一文が添えられていた。

 「ひなびた風景を気の済むまで眺め続ける。これは最高のぜいたく」

 何気ない一言だけど、都市の景観に慣れてしまった旅人の気持ちを巧みに表現していると思う。

 「 “何もしない旅” がテーマとして成立するのが車中泊」
 …というようなレトリックも、一連の文の流れの中で拾ってみると、説得力がある。

 著者はさらに、こう語りかける。
 「ローカルフードがブームだが、ガイドブックに載っているような店に行っても、観光客が多くて、味も量も都会向けになっている。
 その土地のホンモノの味は、地元の人しか行けないような場所にある」
 
 そんな場所を探す旅も、いざとなったら車中泊できるマイカーでいけば安心…というわけだ。
 …だけど、読んでいてハッと思った。

 なんのことはない。
 このような旅の楽しみ方は、昔からキャンピングカー販売店やメディアがいい続けてきた 「キャンピングカーの旅」 そのものではないか。

 ところが、私がその本を買ったアウトドアコーナーには、車中泊本は10冊以上あったというのに、キャンピングカーの旅を紹介するノウハウ本というのは、ひとつもなかったのだ。

 これでは、 「キャンピングカーの旅」 と 「車中泊しながらの乗用車の旅」 というものの連続性・共通性を意識しない読者がどんどん増えていくのかな…という気もした。

 もちろん、両者はまったく同じようには語れない。

 キャンピングカーショップの中には、マナーやモラルの観点から、 「道の駅」 や 「サービスエリア」 のような公共の駐車スペースを宿泊場所として使うことを全面的に推奨していない店もある。

 というよりも、キャンピングカーというのは、 「道の駅」 や 「サービスエリア」 だけで使うのはもったいないクルマなのだ。

 キャンピングカーは、もちろんミニバンやセダンとは比べモノにならないくらい、しっかりと寝られる本格的ベッドを完備したクルマだが、 “寝るため” だけに造られたクルマではない。
 緑に恵まれたキャンプ場などで、野外に椅子やテーブルを引っぱり出し、大自然の息吹をしっかり呼吸できるようにも造られている。

 さらに、車内で調理もできる車種もあるし、個室トイレを備えた車種もある。
 中には温水シャワー機能を備えたものもある。
 旅先で豪雨の中に閉じこめられても、1日中、車外に出ることなく楽しめるクルマがキャンピングカーだ。

 そういう部分があるために、われわれキャンピングカーの周辺で生きている人間は、ついつい 「車中泊族」 を、 「キャンピングカー予備軍」 のように考えてしまうクセが抜けないのだが、今回 「車中泊本」 を読んでいて、ちょっと考えを改めた。

 「これはこれで、新しい楽しみ方なんだな…」 と思ったのだ。
 …というのは、車中泊ではことごとくスキルアップを要求されるということに気がついたからだ。

 たとえば、 「クルマの中で寝ることを甘く考えてはいけない」 と書かれている。

 乗用車のシートは、凹凸があるために、リクライニングさせてもフルフラットにはならない。
 そのため、その凹凸部分に余分な衣類やクッションを詰め込んで水平出しをしなければならないが、さらにフルフラットなベッドを作りたかったらホームセンターで売っているエアベッドを買って…うんぬん…と書いてある。

 「ああ、コツとワザがいる世界なんだ」 と改めて思った。

 趣味の世界というのは、コツとワザ…つまりスキルが要求されて、それがアップしていくときの達成感があってこそ成り立つ世界である。

 乗用車による 「車中泊」 では、ベッドメイクひとつがもう趣味の領域に入り込んでいるとも考えられる。
 これはこれで、凄いことなんではなかろうか。
 ふと、そう思った。

 キャンピングカーは、ベッド展開をすればたいていフルフラットベッドになるので、 “シートの凹凸に衣類を詰め込む” という発想を必要としない。
 つまり、そういう部分の 「スキルアップ」 は要求されない。

 だから、完璧なベッドを最初から持つキャンピングカーは、 「ベッドができあがった!」 という喜びとは無縁の乗り物であったかもしれないのだ。

 さらに 「車中泊本」 には、 「荷物の積み込みにもテクニックが要る」 と書かれている。
 どのような荷物を、どういう順番でパッキングするか。
 その手順をしっかり把握しておかないと、狭くて暗い車内で、いざ寝ようと思ったときにとっちらかる。
 だから、智恵と工夫を凝らし、事前にしっかりとイメージトレーニングしろという。

 逆にいうと、そこには、上手なパッキングのワザを会得するときの喜びというものがある。

 小型のバンコンや軽ベースのキャンピングカーなら荷物の収納に小ワザを要求されることもあるが、居住性が豊かなキャンピングカーの場合は収納スペースがあらかじめ豊富に用意されているので、荷物の積み込みにさほど神経を使う必要がない。
 その分、荷物をうまく積めたときの達成感というのは、車中泊の人たちよりも薄いかもしれない。

 乗用車の中で寝る場合、当然、夏の暑さや冬の寒さも問題となる。
 ボディに断熱材が入り、ある程度、暑さや寒さをやわらげることのできるキャンピングカーボディに比べ、普通のミニバンやセダンは、車内と車外を仕切るのは、熱伝導率の高い鉄板とガラスだけ。

 その中で寝るというのは、キャンピングカーの快適さを知っている人たちからすれば、 「ご苦労様…」 と、つい一言出てしまうぐらい大変に思えるのだが、 「車中泊本」 には、しっかりと暑さ・寒さ対策も書かれている。
 
 それは、たかだか暑さしのぎの 「熱冷ましシート」 だったり、寒さしのぎの 「保温マット」 や 「シュラフ」 であったりするのだが、状況において使い分けるコツなどもしっかり指導されているので、組み合わせを試しながら、少しずつ自分なりのノウハウを身に付けられるようになっている。

 この点も、特に、断熱効果の高いキャブコンなどのユーザーにとっては、あまり縁のない世界だ。
 ましてやFFヒーターなどを付けた車種ならば、一般的なキャンプ場で冬季キャンプをしていても、まず寒くて寝られないような夜を知らないだろう。

 私はもうキャンピングカーの快適さに身体も心も慣らされてしまったので、真夏や真冬に、乗用車の中で寝ようとは思わない。

 しかし、乗用車で 「車中泊」 する人たちにとっては、ホームセンターやカーショップで売っている身近なグッズを組み合わせて暑さ・寒さをこらえるノウハウを身につけることも、ひとつの喜びになるのかもしれない。

 同時にそれは、モノを選んで買うという楽しみにもつながる。
 それも、ホームセンターや100円ショップで間に合うものが大半を占める。
 キャンピングカーに付加するオプションパーツは、高機能だが高価なものが多い。旅の途中にホームセンターに寄って、簡単に買えるようなものでもない。

 ところが、乗用車の 「車中泊」 の場合は、さまざまな “便利グッズ” を素人の目で選んで、手軽に買えて、失敗しても買い直せるという気楽さがある。

 そう考えると、それはそれで完結した “遊び” なのだ。

 キャンピングカー業者の人たちは、ともすれば、車中泊派がキャンピングカーへ移行していくときの “ハードル” のひとつとして、車両本体の価格差を挙げる。

 もちろん、その部分はそうとう大きいだろう。
 しかし、それだけではなく、一見 “不便な” な乗用車を使い、工夫を凝らして寝る場所を作るということ自体が、もう立派な 「遊び」 になっているとしたら、キャンピングカーの 「快適さ」 ばかり強調しても、それを魅力的に思ってもらえるかどうか…。

 だとしたら、 「車中泊」 の安価で手軽な 「遊び」 に対し、キャンピングカー業者さんたちが、どれだけキャンピングカーならではの 「遊び方」 をプレゼンできるかどうかが、販売を伸ばすカギになるだろう。

 こいつは、ひょっとして大変な仕事かもしれない。
 しかし、それはきっと、やりがいのある仕事に違いない。


campingcar | 投稿者 町田編集長 00:55 | コメント(8)| トラックバック(0)
トラックバック
こちらの記事へのトラックバックは下のURLをコピーして行ってください。
コメント
 最近のキャンピングカーショーで、装備がベットだけの普通車登録の車が増えてる気がしますが、「車中泊」仕様なのでしょうか。

 私も、キャンピングカーで「車中泊」を楽しんでます。

 数日の旅行の内、最後の一日は無計画だったりしますが、そんな一日が結構楽しかったりします。

 目的の場所が見つけられなかったり、お店が閉まってて食べれなかったり、ハプニングは度々起きます。

 ですが、それも楽しめるのは「キャンピングカー」という安心感からかもしれません。

 私にとって「車中泊」とは、手段です。結婚する前は釣りに行く時に車で寝てましたが、今思えばそれも「車中泊」だったのかもしれません。

 でも、最近は目的が「車中泊」と言う、「車中泊」自体を楽しんでる方も多いですね。
 キャンプもそうですが、不便なのが結構楽しかったりします。

 最近、「車中泊」に慣れてしまった家族に「車中泊」のワクワク感は無くなってきました。

 キャンピングカーにもかかわらず、旅行の内一泊は家族の希望でホテルに泊まったりしています。

 キャンピングカーは確かに快適だけど、多少不便なのも面白いのかと、読んでて思いました。
 
  

 
投稿者 hoso 2009/10/29 11:34
町田さん、こんばんわ。
我々の子供の頃は男の子は必ず近所の空き地などに
ダンボールなどで秘密基地を作りました。
ペンライトを吊るして照明にしたりして。
でも翌日には地主のおやじに取り壊されてしまってね。

私の場合、秘密基地の延長がテント。
もう少し大人になってチャリや自動車に積んでいって。

自分でも何を好き好んであんな不便な生活をと思ったりしますが。

不便さが魅力というのはあるでしょうね。
自炊する飯も調味料ひとつ忘れたり、足りなかったりする。工夫が必要です。

登山などもそうだと思いますが装備を軽くすることを前提に考えていく。
まあ物好きなんでしょうね。

いろいろな楽しみ方はあるようですが「日常から非日常へ」というのは皆さん同じなのではと思ったりします。
投稿者 凪子 2009/10/29 20:18
拝読していて思い出したことがあります。

夫と車に乗っていたら前をキャンピングカーが走っていました。
それを見て夫が「キャンピングカーに興味があるとは知らなかった。『キャンピングカースーパーガイド』というのを読んでいただろ?」と言ったのです。

それで私は「あの雑誌の編集長のブログを見て興味を持ったのだけど、キャンピングカーは高いし、アナタはキャンプは嫌いだものね」と言ったのです。
すると、何と、「前を走っているくらいのキャンピングカーなら買えるかも~」という返事。
アウトドアは苦手と常々言っている人なので、その言葉にビックリしました。

「軟弱キャンプのすすめ!」というブログを見かけたことがあります。
この方はテントを張っていらっしゃいましたが・・・。
もしかして、「テントを張って虫に刺されたりしながらの泊まり」はシンドイけれど、「車中泊」ならというソフトなアウトドア派(?)も存在するのかもしれませんね。
投稿者 ムーンライト 2009/10/31 10:58
>hosoさん、ようこそ。
最近のキャンピングカーで、装備がベッドだけの8ナンバー登録されていない簡易キャンパーが増えているのは、もちろん 「車中泊」 ニーズを意識した仕様のものですね。後は遊びのギアを積載するトランポを兼ねたものということでしょうね。

>「多少不便なものの方が面白い」 というご指摘はそのとおりで、考えみればキャンピングカーも、ホテル・旅館泊の快適さと比べれば、やはりどこか “我慢ぐるま” という傾向があります。しかし、その不便さと、安心感のバランスがキャンピングカーならではの個性ということになるのかもしれません。

ホテル・旅館泊のくつろぎ感というのは、やはり別格なので、私も長距離旅行のときは、ときどきホテルに泊まることもあります。子どもの友だちをたくさん乗せてキャンプ場に行ったときは、彼らをテントに泊まらせたり…。

いろいろな宿泊と組み合わせることができるのがキャンピングカー旅行のいい点ですね。
 
投稿者 町田 2009/10/31 11:56
>凪子さん、ようこそ。
昔の男の子は、必ずどこかの空き地を見つけて “秘密基地” を作りましたね。
キャンピングカービルダーの社長さんたちの中にも、その楽しさが高じて、「こっちの道に入った」 と思い出話を語る人たちが多くいらっしゃいます。
今の都会の子どもたちは、なかなかそのようなスペースを見つけるのが難しいでしょうから、この感覚が分かってもらえるかどうか。

「不便さがあって工夫が生まれる」 というのは何ごとも真理でして、その工夫そのものを面白がれるというのが、人間の特徴なんでしょうね。
アウトドア料理なども、限られた条件の中で工夫を凝らすことによって、“趣味” の領域に入っていくようです。

不便は、想像力を鍛えるのかもしれません。
 
投稿者 町田 2009/10/31 12:06
>ムーンライトさん、ようこそ。
アウトドアを苦手とおっしゃるご主人様が、>「前を走っているキャンピングカーぐらいなら買えるかも~」 とお話されたというのは、チャンスです! ぜひ、お二人で楽しいキャンピングカーライフをご検討ください。
きっと、「音楽の聞き方」 すら変わるかもしれません。

最近はテントキャンプの方々も、少しずつ意識が変ってきて、 「何が何でもワイルドなアウトドアキャンプを!」 という硬派の方よりも、荷物の点数も少なくして、「気楽にキャンプ」 というスマート派も増えているようですね。

「車中泊」 の本にも、車中泊スポットとしてキャンプ場は使い勝手いいと推奨してみました。
キャンプ場にはテントキャンプ以外にも、ホテル顔向けのフル装備コテージを備えているようなところもたくさんありますし、一度、ご主人様と乗用車を使ってコテージなどの宿泊を楽しまれると面白いかもしれませんね。
 
投稿者 町田 2009/10/31 12:23
とても興味深いトピック、乗用車での車中泊を遊びと定義する部分にとても感銘いたしました。

私はテントキャンパーからの移行組ですが、テントキャンプが自然の中の非日常なのに対して、キャンピングカーは日常(居間)の延長という感じですね。
乗用車での車中泊もスキー旅行など過酷な場を含め経験ありますが、あれは旅先に移動する上での非日常的かつ安価で自由で不便な「手段」という感じでしたね。
そうした中で、極力便利な方向に向かった車中泊コンセプトの乗用車の路線は可能性高いと思います。ボンゴフレンディー、今なら売れると思うのですが。
ただやっぱりそういった車でも「乗用車を非日常的に使う」ような色が強く、キャンピングカーの「日常の延長的な居住性、でも乗用車としては使いにくい」状況とはずいぶんギャップがあるように思えます。価格帯の違い以上に、セカンドカーである要素が大きい、とも言い替えられそうです。
投稿者 2009/11/04 00:30
>雷さん、ようこそ。
スキー場などにおける 「車中泊」 というのは、遊びのための“手段”として、もう相当前から定着していましたが、今マスコミが注目しているのは、乗用車による 「車中泊」 という “遊び” 自体が生まれているのかどうか…ということみたいですね。
つまり、夜景のきれいな場所を見つけて、それをフロントガラス越しに眺めながら、軽く一杯ひっかけて寝てしまう…みたいな。

それを、「乗用車の非日常的な遊び方」 というのなら、キャンピングカーというのは、確かに 「日常の延長」 というキャラクターの方が勝っているかな…と思えます。
確かに、乗用車としては “使いづらい” 面もありますが、その分、キャンピングカーはやはり居住性においては数段勝る部分があり、その兼ね合いのところで、人々の価値判断が試されるのかもしれませんね。
 
投稿者 町田 2009/11/05 02:12
名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:
<<  2009年 10月  >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ホビダス[趣味の総合サイト]