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新しいモノの秘密

 「変わること」 とか 「新しいこと」 が、何か素晴らしいことであるかのように言われる時代が、もう長く続いている。
 いったい、どれほど長いのか検討もつかない。
 たぶん日本の場合は、明治時代が始まったあたりからだろう。
 「明治維新」 といったくらいだから。

 「変わること」 に価値をおく考え方は、特に、政治の世界で顕著だ。
 小泉元首相が率いたかつての自民党が 「構造改革」 と謳ったかと思えば、今度は 「政権交代」 。
 このように、 「変える」 とか 「新しい」 という言葉を謳った政党が強いのは、私たちが 「変える」 とか 「新しい」 という言葉に弱いからだ。

 議論でいちばん強い言葉は、 「その考え方はもう古い!」 というやつ。
 どんな論客でも、そう言われると一瞬ひるむ。

 古いものは捨てなければならない。
 常に新しいものを求めなければならない。
 …こういう考え方は国民的合意を通り越して、今や強迫観念になっている。

 なんで、そうなったのか?

 答は簡単である。
 資本主義の世の中だからだ。

 資本主義社会の定義は、経済学者でも難しいものだから、うかつには言えないけれど、まぁ、一言でいうならば、
 「古いモノは捨てて、新しいモノを買おう」
 という考え方を 「是」 とする社会のことである。
 そうしないと、資本主義は回転しない。

 まだ見られるテレビを、地デジ対応に替えなければならなかったり、まだ走れるクルマを、排ガス規制のために替えなければならないのは、資本主義社会の中に生きている住民の宿命なのだ。

 もちろん世の中の法的規制がどうであれ、新しいモノに魅力がなければ人々の消費意欲を本当に刺激することはできない。
 だから、新しい商品は、CM戦略も含め、常に消費者にバラ色の夢を与えるように燦然ときらめく衣裳に包まれて登場してくる。
 その歴史的蓄積が、いつのまにか 「新しいこと」 は無条件に素晴らしいという考え方を人々に刷り込むことになる。

 産業において 「技術革新」 が奨励され、文化においては 「オリジナリティ」 が賞賛されるというのは、別に人類の普遍的な志向ではなく、資本主義システムが、そういうように人々を教育したからだ。

 「革新」 とか 「オリジナリティ」 といえば聞こえはいいが、要は 「差異」 である。
 それまで流通していたものと、これから流通させようとするものを差異化 (差別化) して、後者を 「新しい」 と表現したに過ぎない。
 だから、時として 「新しいモノ」 が、 「古いモノ」 より製品的に劣悪だったり、粗雑だったりするということは日常的によく起こる。
 ただ、それでも消費者は、それが 「新しい」 というだけで、消費意欲を満足させる。

 このように考えると、 「変える」 こととか、 「新しい」 ことが価値を持つという考え方は、資本主義がつくり出した “イデオロギー” であることがくっきりと見えてくるだろう。
 日本で、 「新しい」 ことが素晴らしいという考え方が顕著になってきたのは、ちょうど日本に産業資本主義が根づいた明治からである。

 産業資本主義には労働力が必要だ。
 労働力として産業に従事する人たちは、号令と同時に、一糸乱れぬ統制を保って、効率よく働かなければならない。
 …というわけで、明治になってからは、武士の子も、町人の子も、農民の子も、みんな同じ学校に通って、同じように 「規律」 というものを学ぶようになった。

 それはけっこう生徒たちにはシンドイことだったかもしれないが、 「新しい国家づくりに貢献する」 という考え方をみっちり植え込まれたから、みんな生き生きと勉学に励んだ。
 そのときから、日本人は 「新しいことはいいことだ」 という信念を強く持つようになった。

 「産業資本主義」 というのは、 (大ざっぱにいえば) 工場に労働者を集めて、モノを生産させ、そこで生まれた商品を、今度は労働者自身に買い戻させるという経済システムのことをいうが、こういうシステムのプロトタイプが生まれたのは、イギリスの産業革命あたりからだから、まぁ、たかだか200年の歴史しかない。

 それまでの人類は、特に 「新しいこと」 とかいうものに、そんなにこだわっていなかった。
 「まず喰うことが満たされて、それに祭りとか酒とか、少しの楽しみが味わえれば、それで幸せじゃない?」
 産業資本主義が勃興する以前の世界の民は、せいぜいそういう気持ちで生きていたと思う。

 資本主義が誕生するまでの各民族の叙事詩などに登場するヒーローは、たいてい似たような共通項を持っている。
 それは 「守る英雄」 だ。
 他民族の侵略から、自分たちの民を守った人物。
 悪しき風習がはびころうとしたときに、その民族の良き伝統や風習を守った人物。
 彼らは、決して 「新しいもの」 を創出したヒーローではなかった。

 しかし、 「新しいこと」 に価値をおかなければ存続できない資本主義社会は、歴史まで改編して、すべてを 「革命家の歴史」 という形に塗り替えた。

 たとえば、日本史に登場する歴史的人物として、常に人気のベストスリーぐらいに入る坂本龍馬と織田信長。
 これらの人を 「偉大な歴史の変革者」 という位置づけで語るようになったのは、明治以降、特に日本経済が興隆期を迎えた昭和の高度成長の時代からである。

信長の野望の信長01

 私は、KOEIの 『信長の野望』 のファンだから、あいかわらず信長という武将は好きだけど、彼が戦国時代の 「革命家」 だったというような評価は、後世の資本主義イデオロギーのライトに照らされて浮かび上がってきたものに過ぎないことも自覚している。

 関所を撤廃して楽市楽座を設けたり、貨幣経済に着目したり、海外との貿易を画策したり、常備軍を創設したり…という信長の方針を、世の歴史家たちはこぞって 「新しい!」 と評価するけれど、それは、すべて後世に誕生した資本主義のフィルターを通して見えてきた人物像なのだ。

 そもそも歴史上の人物を比較して、 「誰が新しくて、誰が古い」 などと識別する作業そのものが、資本主義の 「差異化の原理」 を投影したものに過ぎない。

 ま、そういうカラクリがあるにせよ、 「新しモノ好き」 が、今の時代に求められる人間像であるかぎり、否が応でも、もうこの世界で生きていくしかない。

 ただ思うに、最近、この 「新しいモノ」 に価値を置こうとする資本主義イデオロギーの賞味期限が切れかかっているような気がしてならないのだ。

 資本主義社会は、それが存続する限り、恒久的に 「新しい価値概念」 を創出し続けるだろうけれど、たぶん、その 「新しさ」 のイメージが、今まで200年ぐらい続いてきたものとは大きく変わりそうな気配がある。
 
 つぅーか、今まで資本主義社会がつむぎ出してきた 「夢」 を、もう 「夢」 として感じなくなってきた人々が確実に現れ始めている。

 それが良いことなのか、悪いことなのかは分からない。
 ひょっとしたら、今までのカタチの資本主義が終わろうとしているのかもしれない。

 いずれにせよ、中国やインドなど、今の世界経済をけん引している発展途上国家の市場が飽和状態になったとき、明確な答が出てくるだろう。

 それは、まだ相当先の話だけどね。


コラム&エッセイ | 投稿者 町田編集長 00:35 | コメント(4)| トラックバック(0)
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コメント
 新しいもの=イイこと(以下「黄金律」)はその律を適用分野にわけて考えたらその意味がわかりやすいものかと思います。
 私達人間の性向には、好奇心=飽きるはビルトインされていると思うのです。外界の新しいものに関心をもっても、効用は減価していないのにやがて飽きる、倦むことが多いでしょう。この性向を持つゆえに人間は「進歩」してきたし、このDNAをよりもつ個人が生存適者だったと思います。つまり好奇心が「黄金律」の基本的心理動因で、これは資本主義とは直接関係ない。
 同時に人間は基本的欲求の充足を目指して、道具・技術を発達させてきました。これが「黄金律」の次の適用段階でした。これは技術進歩の強力な実績を産み、新しいもの=イイことを完全に黄金律化しました。デジカメを通販で買うとき、価格条件等が全く同一だったら、発売日の新しい型のほうがイイはずと信じて買うでしょう(私は)。
 政治(権力)の世界では、先の二つの動因をたくみに借用している。もちろん、有権者の生活の変化に合わせてこの「改革」が必要だ、という訴え方を表面ではするでしょうが。
 思想の世界では、先の二つの動因をもとに、マルキシズムが思想も進化していくという信念をもとに、新しい思想=いい世界の訴求をした。しかし、この最後の「大きな物語」も恣意的な作り事という理解に到ってしまい、人間の形而上的な営みでは、黄金律はもう全く適用されなくなったのが現状でしょう。
 黄金律がいまだに完全適用されるのは、我々の消費生活=「夢」です。資本主義の独り勝ちもあって、町田さんの指摘されたように今やこの黄金律はあおられっぱなしです。
 しかしこの資本主義がつむぎ出した「夢」が終焉するのは、最後におっしゃるとおり「まだ相当先の話」だと思います。あたらしいモノの消費者への限界効用は、満腹感から大分落ちてきてはいますが、黄金律最大のサポーターである技術の進歩はまだまだ止まらない。これからの、もっと短時間で移動できる新技術、もっとリアルに容易に遠隔地の人とコミュニケートする新技術、もっと健康が維持できる技術等の進歩は、まだまだ我々の好奇心を満たしてくれる、飽きさせない、と思います。
更に生きたい?いや~、わたしは短時間移動技術大反対。旅車生活がなくなってしまうもん。
投稿者 Yama 2009/09/12 13:18
>Yamaさん、ようこそ。
示唆的なコメントをいただき、本当にありがとうございました。Yamaさんからのコメントは、いつも刺激に満ちていて、それが勉強になるので、とても楽しく拝読しております。

今回Yamaさんがお書きになられたことは、実は、自分でも書こうか、書くまいかと迷っていたところです。
おっしゃるように、人間には資本主義システムとは関係なく、常に新しいものに脱皮したいという趣向が備わっています。

それは、人間の 「欲望」 は動物の欲望とは異なり、充足を知らないからですね。どこまで行っても、常にこの先にはさらなる 「満足」 が待っているはずだ。…と思うのが人間であり、その限りにおいては、太古の人類から一貫して、人間は 「新しモノ好き」 であったのかもしれません。そして、資本主義システムというのは、その人間固有の 「欲望」 を最も巧妙に、合理的に組織したものだといえると思います。

ただ、今回それを書くと、テーマが錯綜しそうな感じがして、確信犯的に、テーマを一元化してしまいました。やはり気づかれる方がいらっしゃったか…と苦笑いしているところです。

基本的に、人間はみな「新しモノ好き」 であったことは間違いないのですが、資本主義システムは、その人間本来の趣向を超える凄まじい駆動力を発揮して、圧倒的な力を持って揺すぶり始めたのではないかと思うのです。
そこには、Yamaさんがいみじくも指摘された 「道具・技術」 の問題が介在しますね。その最初の表れが蒸気機関だったように思います。

私は、このような新しい近代的なテクノロジーが、人間の感性を大きく変えて、従来人間が持っていた 「欲望」のレベルを量的に…ということはやがて質的に変えてしまったのではないかと思っているのです。そのテクノロジーの変化が今日の産業資本主義の興隆を支えたわけですから、そこにはやはり、人類史のひとつの 「切断」 があったのではないという気もしています。
Yamaさんのコメントはとてもイメージ豊かです。おかげでまたひとつ勉強させていただきました。
 
投稿者 町田 2009/09/12 17:34
お久しぶりです。いつもお邪魔して勉強させて頂いているのですが…最近は自分の中で消化できないまま、次のお題となってしまって…コメントできずにいました(笑)。
>「新しいモノ」に価値を置こうとする資本主義イデオロギーの賞味期限が切れかかっているような気がしてならないのだ。
自分もそんなことを感じていました。
アメリカの友人が1850年に建てられた家を買いました。家具も揃っているその家は、とても居心地がよく、また、新しい家よりも、人と違った差異といった点でも十分満たさせるものでした。
そんな光景を目にして、自分の子供が、また、目先の綺麗な家を、35年という長いローンを組み、そのために働き続けるという人生を送るのか?…そんな…資本主義のむなしさを感じていたところでした。だからといって、今の我が家が100年後でも魅力的かというと、そうではありません。つまり、また、同じローン地獄から次の世代も逃げられず、これが、日本の20世紀、21世紀の繁栄の結果なのか、資本主義ってこんなことなのかと寂しく思っていました。
50年代のアメ車が当然のように走る社会主義国家キューバの方がしあわせなのかな~?そう思ったりもしました。
投稿者 ブタイチ 2009/09/15 23:14
>ブタイチさん、ようこそ。
なるほど。資本主義の “本場” であるアメリカ人たちの暮し方も理解し、アメリカ人たちのメンタリティも把握されているブタイチさんならではのレポートだと思いました。ありがとうございます。

1850年に建てられた家で、豊かな暮らしを送っている人もいれば、新築のきれいな家ながら、そのローンの返済に追われる辛さを味わう人もいる…ということでしょうか。

何か新しいものを追うことが 「価値」 の実現につながるという資本主義の夢も、そのあたりのことを考えると、「普遍性」 があるとも思えませんね。

キューバの暮らしをレポートしたテレビのドキュメント番組を見たことがありますが、確かに、走るクルマも、店舗のデザインも、みな時の流れが止まったような古めかしさに溢れたものばかりでした。

でも、画面に出てくる人々は、みな幸せそうなんですね。もちろん外から見ているだけでは何も分かりませんが、資本主義の発展から取り残された国家の国民がみな悲惨な暮らしにあえいでいるともいえないようです。

ソ連崩壊前のロシア人の暮らしに詳しい佐藤優さんが、おっしゃっていたことですけど、市場経済が開放されない時代の方が、人々はみなのんびりと楽しい生活を送っていたらしいんですね。

それが市場経済社会になって、一気に格差が生まれ、自己チューの人々が誕生し、人々の目が吊り上がってしまったそうです。

結局ロシアは、ソ連が生まれる前の様々な古い共同体を復活させることで、国家的安定を取戻したとか。
ブタイチさんのご指摘をいただき、そんな話を思い出しました。
 
投稿者 町田 2009/09/16 03:59
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