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初カノジョ

 初めて 「カノジョ」 ってのができたのは、二十歳になってからだったんだよね。
 相手は短大に通っていた女。俺よか一つ年下の十九歳。
 すげぇ美人!
 俺、有頂天だったね。自分で信じられなかったもん。

 きっかけは、ある女子短大の文化祭に行ったのよ。
 その学校では体育館をホールにして、バンド入れてディスコやってたの。

 俺、勉強はからっきしだったけれど、高校の頃から踊りは好きだったからさ。
 「ディスコなら、まかせてね」 だったのよ。
 ずっと後に、『サタデーナイト・フィーバー』 って映画がやってきたんだけど、ありゃ俺の映画だなって…思ったくらいだったからさ。

サタデーナイトフィーバー

 で、その女は黒いベッチンのミニのワンピースを着て、フロアの真ん中で踊っていたな。

 目と目が合ってさ。
 お互いに一目惚れよ。
 ステップ踏みながら、ずっと見つめ合ってさ。
 ドラマの主役になった気分よ。

 「あんた遊び人の顔ね」 …なんて、そいつもハスッパな口きいていたけれど、まぁ、後で聞いたらお嬢さんでな。親に金出してもらってピアノかなんかのレッスンに通っててさ。

 その日は 「一緒に帰ろう」 とか誘ってよ。ロック喫茶かなんか行ったんじゃないかな。
 お互いの電話番号聞いて別れたのよ。

 で、その女とのデートが始まったわけね。
 まぁ、すげぇ美人だから連れて歩くには良い気分なんだけど、ちょっと持て余したのは、喫茶店なんかでお茶飲むだろ?
 小むずかしい話をしたがるわけ。

 ヨシモト・リュウメイとかタカハシ・カズミとかさ。
 俺も聞いたことはあるけれど、詳しく知らない作家の名前を出すんだよな。

 こいつ本当に読んでんのかなぁ…と思ってさ。
 どこが面白いんだよ? って聞くと、
 「人間として創造的な人生を構築していくためには、体制側と戦う姿勢を持つ人の本を読まなければならないの」
 …っていうのよ。

 当時、ほら学生運動の真っ盛りの頃だからさ、そういう言い方って流行ってたんだよね。

 「私、労働者の側に立つ人が好き」
 なんて高らかに言うんだけどさ。
 それが、なんでベッチンのミニのワンピースで踊ってんだよ、って気分もあったけどさ。

 しょうがねぇから、俺もその手の本読んだよ。マクルーハンだったかマルクーゼだったか、「ヨーロッパ急進派の教祖」 とかいうの。

 全然解らなくてさ。
 突っ込まれると困るから、読んだとも言わなかったけどさ。

 まぁ、油断もスキもありゃしないって女でよ。
 こっちがタカハシ・カズミのことをうっかり 「巨人のピッチャー?」 なんて勘違いしようものなら、鬼の首取ったような残忍な笑いを浮かべてくるんだよ。
 当時いたんだよ、そういう名のピッチャーがホントに…。

 だけど、彼女は基本的にはマクレガーかなんかのポロシャツ着て、デッキシューズ履いてさ、フォークギター抱えてブラザースフォーなんか歌っていれば幸せって子だったからさ、俺も得意の音楽ネタでさ、「シカゴ知らないの? サンタナは? 遅れてんじゃない?」
 …なんて感じで主導権を取ろうとしてたの。


 でも、結局そいつには一年後ぐらいに、ものの見事に振られてね。
 学生運動やっていた口のうまい男にたぶらかされたみたいなんだ。

 デートの時間には大幅に遅れるようになるしさ。
 一時間以上待たせても、謝りもせず、ニコリともしないなんてことが多くなってきたの。

 で、ことあるごとに 「疲れた…」 って、家事に振り回される主婦みたいな溜息をつくようになってきたのね。

 あるとき 「どうしたんだよ?」 って尋ねてみたんだ。
 すると 「今ずっと成田にいるの。そこから戻ってきたところ」 って言うのよ。

 成田って、千葉の成田空港のことなんだけど、当時は空港建設反対運動があってね、そこに学生運動の活動家がいっぱい集まっていたわけ。

 で、その反対運動に参加しているということなんだろうね。
 見ると、ジーンズやスニーカーなんか泥だらけでさ。

 「疲れ過ぎて食欲すらないの。今日はお茶飲むだけでいい?」
 …って言うんで、約束していたピザのうまい店というのをキャンセルしてさ、地味な喫茶店に入ったの。

 で、席に座るとさ、もう彼女はたたみ込むようにしゃべり始めるわけ。

 「決断の時よ。このままでは負けるわ。日本はアジア諸国家を支配下に治める帝国主義国家として揺るぎないものになっていく。あなたは立ち上がらないの?」
 ってね。

 顔つきも違うんだよ。すっごく威圧的でさ。
 俺がもっとも恐れていたものが来たという感じだったね。

 「…いつから、そこまで思い詰めるようになったんだよ」
 そんな質問しか思い浮かばなかったな。

 「私、指導者を得たの。尊敬できる人よ。その人はたとえ独りになっても敢然と敵に立ち向かっていける人なの」

 まぁ、こういう場合はたいてい新恋人の出現を意味しているわけでね。
 そうなると前の男に勝ち目はないのよ。

 「指導者ってどんな人?」
 …なんて聞くとますます惨めになるからさ、黙って彼女の言葉を聞いていたな。

 彼女に言わせると、俺みたいなのは 「プチブル」 っていうことになるらしいのね。
 で、その言葉を彼女が舌で転がすときには、軽蔑の響きがこもるのよ。

 「プチブルであるかぎりは、あなたは労働者の革命をいつかは裏切るわ」
 とか言われてもさぁ、もともと俺、そんな言葉の意味も分かんないしさ。

 しばらく沈黙が続いて。
 「まぁ、とにかくこれで終わりということだね?」
 …って、俺、小さな声で聞いたんだ。

 すると、「戦う同志としての連帯ならあるわよ」 っていうわけ。

 今さらノコノコと彼女の後ろについて、デモ隊に加わる気もなかったからさ。 「…いいや」 っていう、その三文字の言葉を口にするのが精一杯だったな。

 彼女は哀れむような、さげすむような目で俺のことを見てさ、
 「私は自分の人生を革命に捧げる!」
 なんて言って去っていったな。

 カッコつけるんじゃねぇよ! と言ってやりたかったけれど、何いっても負け犬の遠吠えだからさ。
 シュンとしたまま見送ったの。

 今でもときどき、惨めで、吹っ切れなくて、不甲斐なくて、人の顔すらまともに見られないような自分を発見することがあるけれど、そういう気分は、たぶんあのときに生まれたものなんだろうな。

ヨタ話 | 投稿者 町田編集長 01:22 | コメント(8)| トラックバック(0)
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コメント
団塊の世代の青春があぶり出されるように、会話のなかにいきいきと出ています。
安保の世相も、恋愛のなかに沈殿していたのですね?
うーん、こうゆう町田さんの想い出ってほろ苦いのかな?切ないのかな?
投稿者 スパンキー 2008/11/20 04:20
 その子からすると、別れる理由が確固たる理論的な理由であるなら、何でも良かったような。

 それは、彼氏にそういう説明をして、「つきあえない」って言ってるんじゃなくて、自分の心に、彼と別れる言い訳をしてるような。

 今日みたいに天気のいい休日は、私も井の頭で超どフォーク歌ってるけど、伊勢 正三サンのあの曲、思い出してしまいました。

 本当にその歌の世界の話しですよね。(大概は「チューリップのアップリケ」とかその辺の曲です)

 その彼女って、今ならこういうと頷けるかも知れないけど、学生運動が好きなんでも何でもなくて、若さのエネルギーを唐突にぶつる物が欲しかっただけで、それに似合いの物があれば、何でも良かった。

 今なら絶対に、小説の中にも、学生運動の中にも、自分の存在って言うものを見つけだせるはずはないって解るかも知れない。けど、その時はそれが統べてであり、自分を否定し、その主義に陶酔することが自分のあるべき姿だと信じ切ってた。

 ただ、そこから利己的な理由を取り払い、スマートに突き詰めると、彼女のしてることは単なるエネルギーのはけ口を求てただけで、信じ込んだ物の中には、本当の自分って言うものは居なかった。

 その現実を突きつけられると、なりたくて作り上げてきた自分って物は、矛盾だらけだから崩壊して当たり前。

 崩壊していく自我を守るための手段に、恋愛を選んだだけのような話しに聞こえてしまいました。

 そーやって考え、苦しんでる若者の群像って、普遍的な物だと思うし、たまたま時代背景に「学生運動」という「それ」があっただけの話で。

 きっと、今時の若者も同じことを繰り返していると思うわけで・・・。
投稿者 モペット@試作品 2008/11/20 12:33
「それが今の妻です…」
というオチかと思ってのんきに読んでいました。
こんなにも社会体制に熱くなれた時代と
政治がデタラメでもさして怒れない今という時代
考えさせられます。
また、「戦う同志としての連帯ならあるわよ」
なんて…あまり町田さんと年齢が離れていないハズの自分の周りですら聞いたこともない表現ですね。
団塊の世代が特別な時代だったのか?
すでにアラフォーとなった新人類が特別なのか?
社会でシュガー社員とも呼ばれるゆとり教育世代がこれから主流となりうるのか?
町田さんの青春の1ページを垣間見ながら、若者の持つ普遍のエネルギーとそれを受けとめる時代背景ということを考えさせられました。さらに、団塊と新人類のハザマ世代である自分自身が、いかにのんきにロマンを語ってることにも気付かされました(笑)。いつも勉強になりますね~。
投稿者 ブタイチ 2008/11/20 23:48
 あの、横レスで申し訳ないけど、あつくなってしまって・・・。

 ブタイチさんのいう、ジェネレーションギャップ、私は持つ必要ないんじゃないかと思うんです。いくつになっても、堂々とすべきだと思います。

 心や気持ちは、いつだってどんなときでも、時空を越えることが出来ると思う。

 だから、私なんかは、現在の町田サンにコメント付けたんじゃなくて、22才の町田サンが、時空を越えたメッセージをくれたので、私も、22才の町田サンにメッセージを送りたいって思って書いたわけですし。

 だから、もっとロマン、語り合いたいなあって思って。

 一生、誰かを愛するロマンチストでいましょうよ。だから、何時になっても趣味を持って、青春しましょうよ。それが、男だって思うし。
投稿者 モペット@試作品 2008/11/21 00:41
>スパンキーさん、ようこそ。
こういう話は、ほろ苦くもあり、切なくもあり、そしてバカバカしくもあり、楽しくもあり…というところでしょうかね。
とにかく “いい思い出” です。
本当に深刻な体験をするのはこの後のことであり、この時代のことは、自分にとっては牧歌的な思い出のひとつです。
続きは、今度焼酎でも飲んで、スルメでもかじりながら。
投稿者 町田 2008/11/21 02:00
>モペット@試作品さん、ようこそ。
あの…井の頭公園で、歌っていらっしゃるんですか?
今度ぜひ聞きにいかねば。
モペットさんも、岡林の世代なんですか。

学生運動をテーマにした小説というのは、過去、柴田翔の 『されど我らが日々』 ほかたくさんの名作が生まれました。
それらの格調高い文芸にはとても及ばないと分かっていたので、せめてコントのように笑ってもらえればいいな…という気分で書いた思い出話です。

本当は、もっと “切なく、ほろ苦く” 綴りたかったんですけど、私に書けるのはこんな程度。
それでもお読みいただいて、ありがとうございます。

私自身の好みでいえば、こういうくっきりとした 「自我」 を持っている女性は好きです。
たとえ、単なるエネルギーのはけ口を求めていただけであっても、なんか溌剌としているじゃないですか。
そこには、いまだに共感できる部分があります。

>「きっと今時の若者も同じことを繰り返している…」
確かにそのとおりでしょうね。あるいは、学生運動のような時代的な気運に自分をまぎらわせることのできない今の若者たちの方が、もっと深刻なのかもしれません。

それに比べると、私なんかの方が、今の人たちより甘っちょろいと思うこともあります。
投稿者 町田 2008/11/21 02:03
>ブタイチさん、ようこそ。
>「それが今の妻です……」 。この反応。とてもブタイチさんらしくて愉快です。

自分としては、さほど深刻な話として書いたつもりはなかったんです。
というのは、こういう思い出話を、さも深刻そうにとらえる一部の学生運動家あがりの人たちへの反発も、内心ちょっとあったわけで。だから、柴田翔の 『されど我らが日々』 のパロディという気分もまったくなかったわけではありません。

それにしても、ブタイチさんの捉え方はいつも面白いですね。ブタイチさんが感じられた世代的な違いというのは、実はあんまり意識していませんでした。
…なるほど、そういうこともあるのか。…と、指摘されて考え直したところもありました。
示唆的なコメント、ありがとうございました。
投稿者 町田 2008/11/21 02:08
>モペット@試作品さん、たびたびのお越しありがとうございます。

>「22歳の町田サンに、時空を越えたメッセージを…」
このフレーズにはしびれました。モペットさんの感性も素敵ですね。

昔のことをどう切り取るかというのは、それこそ、今の気持ちがどうであるかを問うことと同じことだと思います。

過去が美しく見えるかどうかは、現在を美しく生きているかとうかに関わってくることかもしれません。

そういった意味で、>「いつになっても趣味を持って…」というモペットさんのご意見に、全面的に共感します。
投稿者 町田 2008/11/21 02:12
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