2008年06月11日
北米のRVパーク
《 モーターホームでアメリカを走る 2 》
キャンピングカーの宿泊施設で、日本にはないものがアメリカにはある。
「RV PARK (RVパーク)」 と呼ばれるキャンピングカー専用のキャンプ場だ。
もちろんアメリカにも 「CAMP GROUND」 と呼ばれるキャンプ場があり、テントキャンパーを受け付けているが、キャンピングカーの普及しているアメリカでは、RVパークの方が目立つ。
目立つのは道理で、これらのRVパークはほとんど幹線道路上にあるため、走っていれば自然に目に入ってくるからだ。
つまり、日本のキャンプ場のように、その場所を探して山の中の小道をたどっていくということがない。
「そろそろ疲れた…どこかに泊まろう」
と思って走っていれば、向こうから目の中に飛び込んで来る。
今回のモーターホームによる 「グランドサークルの旅」 では、四つのRVパークに宿泊したが、それ以外にも時間があるときは、モーターホームを止めて視察に寄った。
千差万別。あるいは玉石混合。
「こりゃ、立派なリゾートホテルじゃないか!」
と思えるものもあれば、
「どこがRVパークなの? ただの空き地じゃない…」
というのもある。
ただし、“空き地” ではあっても、RVパークと名づけられている限りは、ほとんどフックアップ機能だけは持っていた。
電気、水道、そしてトイレ汚水や生活雑排水を投棄する排水溝だけは、だいたいどのRVパークにも設置されている。
北米系モーターホームを使用されている方々はよくご存知のはずだが、北米製のキャンピングカーの場合は、「モーターホーム」 と名づけられている限り、家屋と同じライフラインが完備している。
そのうちガスは、搭載しているプロパンボンベでまかなうようになっているが、電気と水道、そしてトイレなどは、RVパークのフックアップ設備に接続すれば、家の中にいるのと変らない状態で利用できる。

▲ フックアップの状態。黒いジャバラの管が、トイレ用のブラックタンクと、生活雑排水用のグレータンクが流れ出る管。白い細い管は、モーターホーム内に水道水を取り込むシティウォーター。
キャンピングカーの普及というのは、インフラの整備があってこそ可能になるものだが、RVパークの存在は、アメリカのキャンピングカー人口を増やす大きな要因となっている。
旅の初日、ラスベガスの 「サーカスサーカスホテル」 に投宿した私と小林さんは、ホテル裏にある 「サーカスサーカスKOAキャンプグランド・マナーRVパーク」 を視察に行った。

▲ サーカスサーカスホテルに隣接する 「KOAキャンプグランド・マナーRVパーク」 の看板
「ひゃぁー!」 という声が思わず漏れるほど、広い。
でっかいモーターホームが軒並み並んでいるのだが、遠くのサイトにあるモーターホームは豆粒のように小さく見える。
延々と連なるモーターホームの彼方には、ネオンまたたく高層ビル。
都会のビルを遠望するキャンプ場というのは、日本ではなかなか見られない。

▲ ビルを見上げる “キャンプ場” 。日本ではなかなか見られないロケーションだ。
キャンピングカーの宿泊場所に対する考え方が、日本とは違うのだ。
日本のキャンプ場は、そこで 「キャンプをする」 ことを目的とするものが多いが、アメリカでは 「旅の通過点」 と割り切ったRVパークが多い。
「KOA・マナーRVパーク」 はまさにそういう宿泊施設のひとつだった。
だから、表現は悪いが、「でっかい駐車場」 という雰囲気もなきにしもあらず。
植栽もほとんどなく、地面がほとんどコンクリートで固められているので 「風情」 というものは感じられない。
それでもいいのである。
ここは、アメリカの自然を求めて旅している人たちが、
「たまには都市の雰囲気と便利さを味わってみたい」
というときに訪れる場所なのだから。
だから、このラスベガスのRVパークに宿泊している人々は、みな夜はタクシーを拾って、あるいはシャトルバスやモノレールを利用して、あるいは (トレーラーの人たちは) ヘッドを利用してカジノまで遊びに行き、明け方帰ってきたりする。
このサーカスサーカスのRVパークは、夜と翌日の朝、2回ほど見に行ったが、夜の方が静かだった。
たぶん、みなここにクルマを止めて、町の中心街まで遊びに行ってしまうからだろう。
もちろん、こういう都市型RVパークだけが主流ではない。グランドキャニオンやモニュメントバレー、ザイオンなどの観光地にあるRVパークは、素晴らしいロケーションと豊かな自然環境に満ちている。
場所によって、さまざまな相貌を見せるアメリカのRVパーク。
アメリカでキャンピングカーが普及している理由もよく分かる。
▲ モーターホームで旅する典型的な老夫婦。ハトにエサを撒きながら、静かなお昼時を過ごしている。

▲ 管理棟。中では清涼飲料水やらサンドイッチなどの食品のほか、日用品、簡単なRVパーツ、お土産品などが売られている。管理棟横には、プールとドッグランコースがある。

▲ ジョージアから来たというクレイさん。40フィートの 「モナコ」 というクラスAの持ち主。
写真を撮っていると、「ハロー」 と呼び止められる。
「ここに泊まっているのかい?」 と聞かれたので、「ここではなく、ホテルに泊まっているが、興味があるので見学している」 と答える。
「カジノに行ったのかい?」
「行った。1ドルすった」
「ハハハハ」

▲ 場内ではフィフスホイールトレーラーが目立った。
この後に泊まったRVパークでも感じたことだが、やたらフィフスホイールトレーラーが多い。それをダッジやフォードのピックアップトラックでけん引するというのがアメリカ流。
フィフスホイールは、日本では定置式のパークトレーラーとして利用されるというイメージが強いが、アメリカでは、このフィフスがあたかも普通免許でけん引できる750㎏クラスのキャンピングトレーラーのように普及している。

▲ 日本でも人気のある 「Tグローブ」 の原型となったカシータ。

▲ これは珍しいエッグフォルムのピックアップキャビン 「AVARON」 。エアストリームを半分に切って載せたようだ。
キャンピングカーの宿泊施設で、日本にはないものがアメリカにはある。
「RV PARK (RVパーク)」 と呼ばれるキャンピングカー専用のキャンプ場だ。
もちろんアメリカにも 「CAMP GROUND」 と呼ばれるキャンプ場があり、テントキャンパーを受け付けているが、キャンピングカーの普及しているアメリカでは、RVパークの方が目立つ。
目立つのは道理で、これらのRVパークはほとんど幹線道路上にあるため、走っていれば自然に目に入ってくるからだ。
つまり、日本のキャンプ場のように、その場所を探して山の中の小道をたどっていくということがない。
「そろそろ疲れた…どこかに泊まろう」
と思って走っていれば、向こうから目の中に飛び込んで来る。
今回のモーターホームによる 「グランドサークルの旅」 では、四つのRVパークに宿泊したが、それ以外にも時間があるときは、モーターホームを止めて視察に寄った。
千差万別。あるいは玉石混合。
「こりゃ、立派なリゾートホテルじゃないか!」
と思えるものもあれば、
「どこがRVパークなの? ただの空き地じゃない…」
というのもある。
ただし、“空き地” ではあっても、RVパークと名づけられている限りは、ほとんどフックアップ機能だけは持っていた。
電気、水道、そしてトイレ汚水や生活雑排水を投棄する排水溝だけは、だいたいどのRVパークにも設置されている。
北米系モーターホームを使用されている方々はよくご存知のはずだが、北米製のキャンピングカーの場合は、「モーターホーム」 と名づけられている限り、家屋と同じライフラインが完備している。
そのうちガスは、搭載しているプロパンボンベでまかなうようになっているが、電気と水道、そしてトイレなどは、RVパークのフックアップ設備に接続すれば、家の中にいるのと変らない状態で利用できる。
▲ フックアップの状態。黒いジャバラの管が、トイレ用のブラックタンクと、生活雑排水用のグレータンクが流れ出る管。白い細い管は、モーターホーム内に水道水を取り込むシティウォーター。
キャンピングカーの普及というのは、インフラの整備があってこそ可能になるものだが、RVパークの存在は、アメリカのキャンピングカー人口を増やす大きな要因となっている。
旅の初日、ラスベガスの 「サーカスサーカスホテル」 に投宿した私と小林さんは、ホテル裏にある 「サーカスサーカスKOAキャンプグランド・マナーRVパーク」 を視察に行った。
▲ サーカスサーカスホテルに隣接する 「KOAキャンプグランド・マナーRVパーク」 の看板
「ひゃぁー!」 という声が思わず漏れるほど、広い。
でっかいモーターホームが軒並み並んでいるのだが、遠くのサイトにあるモーターホームは豆粒のように小さく見える。
延々と連なるモーターホームの彼方には、ネオンまたたく高層ビル。
都会のビルを遠望するキャンプ場というのは、日本ではなかなか見られない。
▲ ビルを見上げる “キャンプ場” 。日本ではなかなか見られないロケーションだ。
キャンピングカーの宿泊場所に対する考え方が、日本とは違うのだ。
日本のキャンプ場は、そこで 「キャンプをする」 ことを目的とするものが多いが、アメリカでは 「旅の通過点」 と割り切ったRVパークが多い。
「KOA・マナーRVパーク」 はまさにそういう宿泊施設のひとつだった。
だから、表現は悪いが、「でっかい駐車場」 という雰囲気もなきにしもあらず。
植栽もほとんどなく、地面がほとんどコンクリートで固められているので 「風情」 というものは感じられない。
それでもいいのである。
ここは、アメリカの自然を求めて旅している人たちが、
「たまには都市の雰囲気と便利さを味わってみたい」
というときに訪れる場所なのだから。
だから、このラスベガスのRVパークに宿泊している人々は、みな夜はタクシーを拾って、あるいはシャトルバスやモノレールを利用して、あるいは (トレーラーの人たちは) ヘッドを利用してカジノまで遊びに行き、明け方帰ってきたりする。
このサーカスサーカスのRVパークは、夜と翌日の朝、2回ほど見に行ったが、夜の方が静かだった。
たぶん、みなここにクルマを止めて、町の中心街まで遊びに行ってしまうからだろう。
もちろん、こういう都市型RVパークだけが主流ではない。グランドキャニオンやモニュメントバレー、ザイオンなどの観光地にあるRVパークは、素晴らしいロケーションと豊かな自然環境に満ちている。
場所によって、さまざまな相貌を見せるアメリカのRVパーク。
アメリカでキャンピングカーが普及している理由もよく分かる。
▲ モーターホームで旅する典型的な老夫婦。ハトにエサを撒きながら、静かなお昼時を過ごしている。
▲ 管理棟。中では清涼飲料水やらサンドイッチなどの食品のほか、日用品、簡単なRVパーツ、お土産品などが売られている。管理棟横には、プールとドッグランコースがある。
▲ ジョージアから来たというクレイさん。40フィートの 「モナコ」 というクラスAの持ち主。
写真を撮っていると、「ハロー」 と呼び止められる。
「ここに泊まっているのかい?」 と聞かれたので、「ここではなく、ホテルに泊まっているが、興味があるので見学している」 と答える。
「カジノに行ったのかい?」
「行った。1ドルすった」
「ハハハハ」
▲ 場内ではフィフスホイールトレーラーが目立った。
この後に泊まったRVパークでも感じたことだが、やたらフィフスホイールトレーラーが多い。それをダッジやフォードのピックアップトラックでけん引するというのがアメリカ流。
フィフスホイールは、日本では定置式のパークトレーラーとして利用されるというイメージが強いが、アメリカでは、このフィフスがあたかも普通免許でけん引できる750㎏クラスのキャンピングトレーラーのように普及している。
▲ 日本でも人気のある 「Tグローブ」 の原型となったカシータ。
▲ これは珍しいエッグフォルムのピックアップキャビン 「AVARON」 。エアストリームを半分に切って載せたようだ。
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