2008年04月20日
用心棒観ちゃった
土曜の夜、BSで放映していた黒澤明監督の 『用心棒』 を観た。
家の中で、1時間以上テレビの前に座っていたのは本当に久しぶりだ。

映画は面白いね。
この 『用心棒』 は、昔映画館で見て、10年ほど前か…ビデオで見て、今回が3回目。
観るたびに、印象が変っていく。
今回 「発見」 したのは音楽の素晴らしさ。
10年程前にビデオで観たときは、音楽も演出も、やけに古臭い映画に感じられて、
「往年の名作といわれたものも、時代の波には勝てないか…」
などと思ったものだが、今は逆。
タイトルバックがノーカットで流れてくる冒頭から、まずこの音楽にガーンとやられた。
制作は昭和36年 (1961年)。
当時の時代物映画としては、ものすごく意表を付くような音楽だったのだ。
なんというのだろう。
「ベン・ハー」 とか 「グラディエイター」 のような歴史映画にジャズが使われたというような印象なのだ。
衣装も斬新だ。
たとえば、主人公 「桑畑三十郎」 の敵役として登場する仲代達矢演じるヤクザ男は、リボルバー式の拳銃を振り回しながら、首にマフラーを巻いている。
最初観たときは、あまりそんなところに頓着していなかったが、なるほど!
このマフラーが、仲代達也をとびきり小粋で、切れ味の鋭いヤクザに見せる格好のアイテムとして機能している。
映画のストーリーは、割とよくある設定。
二つのヤクザ組織が対立抗争を繰り返し、客足がどんどん遠のいている宿場町に、ある日 、一人の浪人が訪れ、その両方の組織を騙しながら、最後に全滅させて町に平和を取り戻し、去っていくという話。
話の原型は、ダシール・ハメットの 『血の収穫』 。
クリント・イーストウッドの出世作となった 『荒野の用心棒』 もこの黒澤映画の焼き直しである。
それにしても、昔の俳優は本当にカッコいいな、と思った。
主人公を演じる三船敏郎も敵役の仲代達矢も、身体全身が “凶器” であるかのような切れ味を漂わせつつ、したたかで、ずるくて、一筋縄でいかない修羅場をくぐった男たちを見事に演じている。
こういう役をこなせる現代の俳優さんたちをちょっと知らない。

それにしても、黒澤の創りあげた 「宿場町」 は異様な場所だ。
通りはガランとして人影がなく、いつもホコリを舞い上げた風が舞っている。
そこに姿を現すのは、対立する二つのヤクザ組織の面々だけ。
暮す人も旅人もいないような町で、この二つのヤクザ組織はどうやって、日銭を稼いでいるのか不思議だ。
悪夢の中に登場する無人の街。
その荒涼とした不思議な町の風景が、なぜか観終った後も、いつまでも脳裏に残る。
家の中で、1時間以上テレビの前に座っていたのは本当に久しぶりだ。
映画は面白いね。
この 『用心棒』 は、昔映画館で見て、10年ほど前か…ビデオで見て、今回が3回目。
観るたびに、印象が変っていく。
今回 「発見」 したのは音楽の素晴らしさ。
10年程前にビデオで観たときは、音楽も演出も、やけに古臭い映画に感じられて、
「往年の名作といわれたものも、時代の波には勝てないか…」
などと思ったものだが、今は逆。
タイトルバックがノーカットで流れてくる冒頭から、まずこの音楽にガーンとやられた。
制作は昭和36年 (1961年)。
当時の時代物映画としては、ものすごく意表を付くような音楽だったのだ。
なんというのだろう。
「ベン・ハー」 とか 「グラディエイター」 のような歴史映画にジャズが使われたというような印象なのだ。
衣装も斬新だ。
たとえば、主人公 「桑畑三十郎」 の敵役として登場する仲代達矢演じるヤクザ男は、リボルバー式の拳銃を振り回しながら、首にマフラーを巻いている。
最初観たときは、あまりそんなところに頓着していなかったが、なるほど!
このマフラーが、仲代達也をとびきり小粋で、切れ味の鋭いヤクザに見せる格好のアイテムとして機能している。
映画のストーリーは、割とよくある設定。
二つのヤクザ組織が対立抗争を繰り返し、客足がどんどん遠のいている宿場町に、ある日 、一人の浪人が訪れ、その両方の組織を騙しながら、最後に全滅させて町に平和を取り戻し、去っていくという話。
話の原型は、ダシール・ハメットの 『血の収穫』 。
クリント・イーストウッドの出世作となった 『荒野の用心棒』 もこの黒澤映画の焼き直しである。
それにしても、昔の俳優は本当にカッコいいな、と思った。
主人公を演じる三船敏郎も敵役の仲代達矢も、身体全身が “凶器” であるかのような切れ味を漂わせつつ、したたかで、ずるくて、一筋縄でいかない修羅場をくぐった男たちを見事に演じている。
こういう役をこなせる現代の俳優さんたちをちょっと知らない。
それにしても、黒澤の創りあげた 「宿場町」 は異様な場所だ。
通りはガランとして人影がなく、いつもホコリを舞い上げた風が舞っている。
そこに姿を現すのは、対立する二つのヤクザ組織の面々だけ。
暮す人も旅人もいないような町で、この二つのヤクザ組織はどうやって、日銭を稼いでいるのか不思議だ。
悪夢の中に登場する無人の街。
その荒涼とした不思議な町の風景が、なぜか観終った後も、いつまでも脳裏に残る。
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