2008年02月17日
ルーツ6.6
【お勧めキャンカー22 「ROOTS6.6」 】
フィールドライフの 「ルーツ」 は、ある意味、日本のキャンピングカーシーンを変えたクルマだ。
新ジャンルなのである。
世界にも例がない日本だけのジャンルといっていい。

▲ ルーツ6.6
ベースシャシーは、マイクロバスの日産シビリアンである。
そして、フロントグリルとフロントガラスは、シビリアンのものがそのまま流用されている。
では、バスコン?
…とはまったく違う。
シビリアンをボディカットして造られたオリジナルシャシーには、フィールドライフが設計したルーフ、サイドパネル、リヤパネルによる専用設計ボディが組み込まれているからだ。
そういった意味で、構造的にはキャブコンだが、バンクレスのフォルムに、広々としたリビング、大型ギャレー、ベッド下大型収納などを実現しているところなどは、レイアウト的にフルコン (クラスA) と表現してもおかしくない。
『キャンピングカー super ガイド』 で、このクルマを最初に紹介したとき、その工法には同社のプラッツのノウハウが数多く生かされていたため、私はこれを 「フルコン」 のジャンルに入れた。
ところが、名古屋のショーで 『オートキャンパー』 の山口さんと食事をしながら話しているとき、彼が 「うちではあれをバスコンに入れた」 というのである。
「構造的にはどう見てもキャブコンですけどね、確認するために、フィールドライフの福島社長に尋ねてみたんですよ」
【山口氏】 これはどういうジャンルのクルマなのでしょうかね?
【福島氏】 …そうねぇ、シャシーはバスだからねぇ…
【山口氏】 じゃバスコンともいえるわけですか?
【福島氏】 バスコンよりはるかに機能は上だけど、バスコンでも間違いはないかな…
要するに、このクルマを最初に造ったとき、開発者の福島社長でさえもジャンル分けをどうするか、あまり気にしていなかったようなのだ。
彼は、ただただバスのような走行安定性を確保し、しかもバスコン以上の断熱性や優れた空調性能を持ち、欧米クラスAのようなレイアウトを持った “夢のクルマ” を造りたかっただけだった。
だから、「バスコン」 でもいいのですか?
という質問に対し、深く考えないうちに、「そう」 と答えてしまった。
で、「バスコン」 になってしまったわけだが、山口さんは、私を前にしてこう語った。
「福島社長は、絶対後悔していると思う。だってバスコンじゃないもの。まったくの新ジャンル。だけど、福島さんがそう言ってしまったからしょうがない」
山口さんと示し合わせて、私もその年の 『キャンピングカーガイド』 では、これを一応バスコンのジャンルに入れた。
しかし、入れながら、「バスをボディカットしたクラスAレイアウトを持つキャブコン的な…」 という意味の分からない説明文を加えた。
このクルマが登場したとき、そのジャンル分けに関しては、造ったビルダー側も、メディア側も悩んでいたわけだ。
しかし、今は、もうそのようなジャンル分けで悩む必要はないと考えている。
その後、バスボディをカットしたこのスタイルのキャンピングカーは、ナッツRVの 「ボーダー」 、グローバルの 「グランドバッハ」 、RVビックフットの 「オアシス」 と、数多くの仲間を持つことになった。
そういった意味で、これらのクルマは、日本独自の工法で造られた 「日本型モーターホーム」 と言い切ってかまわないように思う。
そのルーツに、このたび6.6モデルが生まれた。
それまでは、顧客のオーダーによる個別対応として、5.4mから7mまでのモデルが造られたことはあったが、定番としては、5.6と5.9の2車種がメインだった。

フィールドライフが、6m未満のボディにこだわっていたのは理由がある。
「日本における道路事情、車庫事情を考慮すると、やはり6mボディというのが限度だと思う。
6mを超えると、居住性は格段に向上するのだが、日本の使用環境では、そういうサイズのクルマを持てる人は限られてしまう」
開発者の福島氏はそう答えていた。

▲ フィールドライフ 福島氏
そのルーツに、この幕張ショーから6.6ボディが加わった。
「わずか60㎝の差ですけど、60㎝伸ばされたことで、どんなことが可能になるのか。それをお客様に見てほしかった」
実際、すごいことが可能になっている。
まず、エントランスから入ったときの空間の広がりがまったく違う。
5.9でも相当広いと感じられたが、6.6では、それに 「奥行き」 が加わった。
リビングはL型ラウンジを持つ 「トリップ」 のレイアウトが組まれていたが、L字ソファの後ろには、大型ワードローブが設定され、さらに、その後方のトイレ・シャワールームが300mmも広がっている。

優雅なラウンドフォルムを持つトイレ・シャワー室の扉を開けると、
「おお! ヨーロッパ・モーターホーム」
ゆったりと広がる本格的なシャワー室のなかには、ボール型の洗面台とウォッシュレット付きのマリントイレ。
国産キャブコンは、サニタリー系が貧弱なことが難点だったが、このルーツ6.6では、欧米モーターホームとほぼ同等の広さと機能を持ったサニタリーが実現されている。

清水タンクは160リットル。グレイタンクは130リットル。
本格的なシャワー室に見合ったタンク容量といえるだろう。
そしてブラックタンク…
そう! ブラックタンクだ。
これが100リットル。トイレシステムはアメリカンだ。
ベッドルームも凄い。
「ベッド」 か?
「ルーム」 か?
といえば、「ルーム」 としての機能が目立つ空間となっている。
間仕切りによって、プライバシーが完全に守られる構造になっているが、エレベーティングルーフ (OP.) を上げれば、ハイマウントベッドだというのに、1450mmという高さが確保され、もうそこが立派な 「部屋」 になる。

すでに、誕生したときから、ルーツのインテリアはヨーロッパ車のコンセプトを志向していたが、家具の作り込みなどがどんどん緻密になり、今は本家本元の欧州車と比べても引けを取らない。

排ガス規制やユーロ高などの影響によって、欧州車がほとんど姿を消してしまった今日、その代わりを務めるのが、このルーツ6.6あたりかもしれない。
今から思えば、「バスコン」 というジャンルに押し込まれてルーツが登場した年というのは、「日本型モーターホーム」 の元年だったのだ。
フィールドライフの 「ルーツ」 は、ある意味、日本のキャンピングカーシーンを変えたクルマだ。
新ジャンルなのである。
世界にも例がない日本だけのジャンルといっていい。
▲ ルーツ6.6
ベースシャシーは、マイクロバスの日産シビリアンである。
そして、フロントグリルとフロントガラスは、シビリアンのものがそのまま流用されている。
では、バスコン?
…とはまったく違う。
シビリアンをボディカットして造られたオリジナルシャシーには、フィールドライフが設計したルーフ、サイドパネル、リヤパネルによる専用設計ボディが組み込まれているからだ。
そういった意味で、構造的にはキャブコンだが、バンクレスのフォルムに、広々としたリビング、大型ギャレー、ベッド下大型収納などを実現しているところなどは、レイアウト的にフルコン (クラスA) と表現してもおかしくない。
『キャンピングカー super ガイド』 で、このクルマを最初に紹介したとき、その工法には同社のプラッツのノウハウが数多く生かされていたため、私はこれを 「フルコン」 のジャンルに入れた。
ところが、名古屋のショーで 『オートキャンパー』 の山口さんと食事をしながら話しているとき、彼が 「うちではあれをバスコンに入れた」 というのである。
「構造的にはどう見てもキャブコンですけどね、確認するために、フィールドライフの福島社長に尋ねてみたんですよ」
【山口氏】 これはどういうジャンルのクルマなのでしょうかね?
【福島氏】 …そうねぇ、シャシーはバスだからねぇ…
【山口氏】 じゃバスコンともいえるわけですか?
【福島氏】 バスコンよりはるかに機能は上だけど、バスコンでも間違いはないかな…
要するに、このクルマを最初に造ったとき、開発者の福島社長でさえもジャンル分けをどうするか、あまり気にしていなかったようなのだ。
彼は、ただただバスのような走行安定性を確保し、しかもバスコン以上の断熱性や優れた空調性能を持ち、欧米クラスAのようなレイアウトを持った “夢のクルマ” を造りたかっただけだった。
だから、「バスコン」 でもいいのですか?
という質問に対し、深く考えないうちに、「そう」 と答えてしまった。
で、「バスコン」 になってしまったわけだが、山口さんは、私を前にしてこう語った。
「福島社長は、絶対後悔していると思う。だってバスコンじゃないもの。まったくの新ジャンル。だけど、福島さんがそう言ってしまったからしょうがない」
山口さんと示し合わせて、私もその年の 『キャンピングカーガイド』 では、これを一応バスコンのジャンルに入れた。
しかし、入れながら、「バスをボディカットしたクラスAレイアウトを持つキャブコン的な…」 という意味の分からない説明文を加えた。
このクルマが登場したとき、そのジャンル分けに関しては、造ったビルダー側も、メディア側も悩んでいたわけだ。
しかし、今は、もうそのようなジャンル分けで悩む必要はないと考えている。
その後、バスボディをカットしたこのスタイルのキャンピングカーは、ナッツRVの 「ボーダー」 、グローバルの 「グランドバッハ」 、RVビックフットの 「オアシス」 と、数多くの仲間を持つことになった。
そういった意味で、これらのクルマは、日本独自の工法で造られた 「日本型モーターホーム」 と言い切ってかまわないように思う。
そのルーツに、このたび6.6モデルが生まれた。
それまでは、顧客のオーダーによる個別対応として、5.4mから7mまでのモデルが造られたことはあったが、定番としては、5.6と5.9の2車種がメインだった。
フィールドライフが、6m未満のボディにこだわっていたのは理由がある。
「日本における道路事情、車庫事情を考慮すると、やはり6mボディというのが限度だと思う。
6mを超えると、居住性は格段に向上するのだが、日本の使用環境では、そういうサイズのクルマを持てる人は限られてしまう」
開発者の福島氏はそう答えていた。
▲ フィールドライフ 福島氏
そのルーツに、この幕張ショーから6.6ボディが加わった。
「わずか60㎝の差ですけど、60㎝伸ばされたことで、どんなことが可能になるのか。それをお客様に見てほしかった」
実際、すごいことが可能になっている。
まず、エントランスから入ったときの空間の広がりがまったく違う。
5.9でも相当広いと感じられたが、6.6では、それに 「奥行き」 が加わった。
リビングはL型ラウンジを持つ 「トリップ」 のレイアウトが組まれていたが、L字ソファの後ろには、大型ワードローブが設定され、さらに、その後方のトイレ・シャワールームが300mmも広がっている。
優雅なラウンドフォルムを持つトイレ・シャワー室の扉を開けると、
「おお! ヨーロッパ・モーターホーム」
ゆったりと広がる本格的なシャワー室のなかには、ボール型の洗面台とウォッシュレット付きのマリントイレ。
国産キャブコンは、サニタリー系が貧弱なことが難点だったが、このルーツ6.6では、欧米モーターホームとほぼ同等の広さと機能を持ったサニタリーが実現されている。
清水タンクは160リットル。グレイタンクは130リットル。
本格的なシャワー室に見合ったタンク容量といえるだろう。
そしてブラックタンク…
そう! ブラックタンクだ。
これが100リットル。トイレシステムはアメリカンだ。
ベッドルームも凄い。
「ベッド」 か?
「ルーム」 か?
といえば、「ルーム」 としての機能が目立つ空間となっている。
間仕切りによって、プライバシーが完全に守られる構造になっているが、エレベーティングルーフ (OP.) を上げれば、ハイマウントベッドだというのに、1450mmという高さが確保され、もうそこが立派な 「部屋」 になる。
すでに、誕生したときから、ルーツのインテリアはヨーロッパ車のコンセプトを志向していたが、家具の作り込みなどがどんどん緻密になり、今は本家本元の欧州車と比べても引けを取らない。
排ガス規制やユーロ高などの影響によって、欧州車がほとんど姿を消してしまった今日、その代わりを務めるのが、このルーツ6.6あたりかもしれない。
今から思えば、「バスコン」 というジャンルに押し込まれてルーツが登場した年というのは、「日本型モーターホーム」 の元年だったのだ。

写真から察するに、僕の家より立派!
値段の目安を教えてください。
このルーツというクルマにはいくつかの種類がありまして、いちばん買いやすい価格帯のものでは、5.6mボディで、税込み8,426,250円(2WD・5MT)とカタログには載っています。
この6.6mボディのものは、数々の専用装備が付いているので、13,540,210円というプライスが掲げられています。
1千万円を超える商品というのは、庶民からすれば高額商品になりますけれど、日本のキャンピングカーの頂点ともいえるクルマですし、造り込みとか装備類を考えると、リーズナブルな価格ともいえます。
このクラスのクルマともなると、フル装備にすればどれもだいたい1千万円越えですね。
私にとっても、みんな “仰ぎ見る” クルマです。