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中国ルネッサンス

 「中国に勝つ」
 というのが、ここのところ、日本の経済誌の大きなテーマになっているようだ。

 政治的には、去年の尖閣問題などがくすぶっているため、日本と中国の関係は良くない。
 軍事大国の道をひたすら歩みつつある中国が、資源獲得と領土拡張の野心に燃え、その野望をあからさまに示しつつある現在、東アジアには新しい種類の脅威が生まれつつある。

 しかし、中国経済の成長と歩調を合わせなければ日本の経済の発展も考えられなくなった現在、日本企業の多くは 「政治」 と 「経済」 を切り離して、フレンドリーなパートナーシップを維持するのにやっきだ。

 だから、経済誌などが特集する 「中国に勝つ」 という企画には、両国の企業間同士の連携や競争を前提に、いかにして日本製品の商品力や日本テクノロジーの優位性を保つか、ということをテーマにしたものが多い。

 このように 「政治」 と 「経済」 の2分野に関しては、 “ねじれ現象” を生み出しつつも、それに対する多くの言論が機能しているから、人々の関心も高い。

 しかし、見過ごすことのできないものが一つある。
 「文化」 だ。

 現在、歴史的な伝統文化を除けば、あらゆる領域で、日本の文化性が中国を圧倒している。
 高い工業技術力を背景にした 「物づくり文化」 、アニメ、ファッション、ゲームなどの 「エンターティメント文化」 、きめ細やかなサービスを売り物にする 「ホスピタリティ文化」 ……。

 そうとう追い上げられてきたとはいえ、まだまだこれらの文化領域においては、しばらく日本の優位性は揺るがないだろう。

 しかし、中国には、今後 「ルネッサンス」 の可能性があるが、日本にはないということをしっかり認識しておく必要はあるかもしれない。
 ヨーロッパ中世を終わらせたイタリア人たちの 「ルネッサンス」 は、まさに今の中国人のようなメンタリティから生まれてきたのだから。

 ルネッサンスというと、日本では 「文芸復興」 という典雅な訳語を与えられているため、それを実現した当時のイタリアでは、上品で知的な文化が華開いたように想像されがちだが、その内実においては、人々が 「我欲」 を貫き、現世的な利益を追求するために詐欺、裏切りも辞さない強欲主義がまかり通る社会が生まれていた。

 当時のイタリアにそのような社会が実現したのは、それまで 「秩序と調和」 という美名のもとに世の変動を抑えようとした中世キリスト教的な締め付けがイタリアでは緩んだからである。
 ローマにはカトリックの総本山である法王庁があったが、その法王自身が、世俗的な欲望の実現にためらいを持たないような時代が訪れたのだ。

 理由は十字軍にある。
 当時、中東遠征に向かうヨーロッパ各国の十字軍兵士たちはみなイタリアに集まり、イタリア海岸部の諸都市が所有する船舶を使って、イスラム領に向かった。
 そのため、イタリア諸都市では海運業が盛んになり、中東貿易のネットワークが整備され、交易品をつくるための工業技術が発達し、他のヨーロッパ世界に先駆けて市場経済が隆盛を極めることになった。

 しかし、数百年にわたって、閉鎖的なキリスト教的秩序のもとに意識形成された人々の頭では、市場経済の 「流れ」 は理解できても、市場経済の 「モラル」 を確立するまでには至らなかった。

 役人たちへのワイロも横行するようになる。
 要人の暗殺も日常茶飯事。
 無能な人間は、山奥に遺棄されるように見捨てられる。
 生きる力のない者はそれだけで軽蔑され、富と力が称賛される。

 ルネッサンス文化というのは、健康で、調和的で、清く、美しく…というイメージとは裏腹に、徹頭徹尾 「人間の欲」 がナマの形を取って吹き出したところから生まれたものといっていい。

 そういうルネッサンス期のイタリアと現代中国が似ているなどというと、即座に 「中国人を侮蔑している」 という非難が殺到しそうだけど、そういうことをここで言いたいのではない。

 イタリア・ルネッサンスは、 「人間の我欲」 をまず素直に肯定することによって、人々の経済的な活力を引き出し、個人の購買力を高めることによって、流通する商品の洗練度を増すことに成功した。
 その “豊かな富” を背景に、本当の意味での 「ルネッサンス」 といわれる多彩な文化遺産がその後に形成されたわけだ。

ヴィーナスの誕生
 ▲ イタリア・ルネッサンスを象徴するボッティチェリの 『ヴィーナスの誕生』

 現代中国も、ちょうどそのような過程にある。

 どちらにも共通点がある。

 まず、社会を律していた “イデオロギー” から突然自由になったこと。
 ルネッサンス期のイタリアは、中世のキリスト教的な呪縛から。
 そして、現代中国は、共産主義の閉塞性から。

 このように、個人の我欲をコントロールしていた社会的イデオロギーの重石が外されると、人の心は一気に我欲の解放に向かう。
 現代中国の躍進を支えているのは、この上昇志向をストレートに肯定する人々の欲望である。

 食べることの欲。
 着ることの欲。
 飾ることへの欲。
 便利さを追求することへの欲。

 そのような上昇志向を秘めた個々人の欲望は、国を支える大きな活力ともなる。
 太平洋戦争が終わった時、疲弊した日本を支えた活力も、そのようなものであったはずだ。

 当然、そのような生々しい欲望は、洗練された消費文化を実現した国の人々から見ると、 “おぞましい” 。

 聞くと、日本を訪れる中国人観光客が増えるに従って、買い物の現場でトラブルが起こるようになったという。

 「行列を守らない」
 「平気で割り込む」
 「商品の封を破って中身を吟味してから買う・買わないを決め、買わない商品は封を破ったまま放置する」

 消費の冷え込んだ日本のマーケットで、大量に物品を買い付けてくれる中国人観光客はありがたい存在だが、その数が増えるに従い、そういった中国人観光客の買い物のマナーの悪さを指摘する声も多くなった。

 商品経済の発展があまりも早いと、そこに組み込まれる消費者の意識が追いつかない場合がある。
 消費の現場におけるルールやマナーの確立は、どんな社会においても、常に一歩遅れる。

 しかし、中国人観光客に買い物のルールやマナーを守ってもらうためには、日中の商習慣の違いを徹底的に広報して、理解してもらえばいいだけの話。
 そしてそれは、そんなに大きな問題ではない。

 それよりも脅威なのは、 「14世紀」 のヨーロッパがルネッサンスを実現したイタリアの時代であったように、 「21世紀」 のアジアは、中国ルネッサンスを実現した中国の時代となって、日本などの周辺文化は一気に色あせてしまうかもしれないということだ。

 中国に、文化的ルネッサンスは来るのか?
 来る。
 確実にそれはいえる。

 ルネサンスが生まれるための絶対的な法則というものがあるからだ。
 まず、ルネッサンスとは、 「復興」 であるということに注目しなければならない。
 つまり、 “栄光ある過去” を持っているから、その 「復興」 が可能となるということなのだ。

 ルネッサンス期のイタリアも現代中国も、ともに 「世界帝国」 を経験している。
 イタリアには、古代ローマがあった。
 中国には、秦、漢、唐、宋、元、明、清とつながる覇権国家の歴史がある。

 かつて世界帝国を実現した国というのは、その 「かつての栄光」 がいざというときに民心を支える強力はバックボーンとなる。それは、よい意味での 「プライド」 を、悪い意味での 「覇権意識」 を国民に植え付ける。

 経済協力という範囲では、日本と中国はこれからも友好的なパートナーシップを築いていけるだろう。
 しかし、 「中国ルネッサンス」 が台頭してくると、その中国文化の威信と華麗さがアジアを席巻し、どこの国からも、日本文化は中国文化の下位概念として扱われてしまうかもしれない。

 それを乗り越えるためには、人間の 「我欲」 が 「文化」 を形成してきたというイタリア・ルネッサンス以来のアメリカと現代中国が形成してきた 「文化概念」 をどう打ち破るかが、カギとなる。

 つまり、 「強者が幸せを勝ち取る文化」 から、 「強者でなくても幸せが得られる文化」 へ。

 たぶん、経済力や技術力だけの 「勝ち」 のみを意識していると、そのためのアイデアは生まれないように感じる。



コラム&エッセイ | 投稿者 町田編集長 20:19 | コメント(5)| トラックバック(0)
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コメント
あけましておめでとうございます!!

本年もよろしくお願いいたします。

飲んだくれTJ本日より社会復帰!?いたしました♂
投稿者 TJ 2011/01/06 14:43
>TJさん、ようこそ。
今年もよろしくお願い申し上げます。

昨年暮れからずっと飲んでいらっしゃったご様子。連日大丈夫かな…と、ちょっと案じておりました。
でも、今日から現場復帰とのこと。お元気そうなのが何よりです。

昨年のお部屋の片付け途中の写真も拝見いたしました。
わが家も暮れは5年ぶりの片づけを断行したのですが、全然はかどらず。
「あ、うちの方が少しまし…」 とちょっと安心しました。(← 失礼!)

本年もよろしく。
投稿者 町田 2011/01/06 19:24
大変興味深い記事で拝読させて頂きました。

歴史好きな人間として、皇帝も士大夫も宦官もいない現在の中国を寂しく思っておりましたが、都市部の若者の一部が旧来の文化に目を向けつつあるようです。ルネッサンスの萌芽でしょうか?

文化の交流と発展をもたらしたシルクロード等交易ルートの機能を、今後はインターネットが担う事になると思います。なのに内向きになって他国を罵倒し喜喜としているユーザーが多いのは落日の光景というべきでしょうか。

投稿者 s-_-s 2011/01/10 00:10
昨日パソコンの調子が悪く沢山クリックしていたら沢山表示されてしまいました。申し訳ないです。
投稿者 s-_-s 2011/01/10 20:36
> s-_-s さん、ようこそ。
コメント欄に同じ記事がたくさん表示された件に関し、ご丁寧にご説明いただき、ありがとうございました。

たぶん、これは s-_-s さんのパソコンの調子が悪いのではなく、このブログサービスを運営されているホビダスさんのサーバーの容量が関係しているように思います。
書きこんで「投稿する」 のボタンを押した後、コメントがアップされるまで相当の時間がかかります。
そのため。反応していないのではないかと思い、何度か投稿ボタンを押してしまうと、結果的に2重投稿、2重投稿になってしまいます。
私のせいではないのですが、気を遣わせてしまい、申し訳ございませんでした。

さて、現代中国の文化が復興してくる気配を感じたのは、映画の 『HERO (英雄)』 を見てからです。あの映画の映像的な洗練度を見たとき、もはや日本は負けているような感じがしました。新しい映像技術を身に付け、それに見合った映像美を想像した中国人の自信がみなぎっているようにも思いました。

今は、ブランド品などの 「真似っ子」 をたくさん世に送り出し、知的財産権の意識が希薄だと顰蹙を買っている中国ですが、もし中国映画が、かつてのハリウッド映画とは違ったスタイルの映画文化を築き始めたら、きっと世界の脅威となるに違いない……そんなふうにも思いました。

詩情豊かな映像を実現するためには、その背景となる風景も大切になりますが、なにしろ中国は、その映像美を保証してくれるロケ地に事欠きません。
広大な自国領内には、歴史遺産も豊富ならば、熱帯雨林もあり、砂漠もあります。世界的な高さを誇る山脈もあれば、上海のような“未来都市”もあります。

つまり、あの国は、歴史的な伝統文化や変化に富んだ地理的財産を最新の映像技術で再構成できる条件が整っている。なんかそんなふうに感じたとき、侮れないなぁ… と思ったものでした。

今はまだ 「ノーベル平和賞」の対象となるようなジャーナリストを弾圧しているような国ですから、まだまだ表現の自由度は狭いでしょうけれど、それが解消されるようになってくると、芸術面でもそうとう高レベルのものを創り上げてきそうです。
 
投稿者 町田 2011/01/11 03:53
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