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歌謡ブルースの謎

 「ブルース」 というものが、黒人音楽のジャンルを意味する言葉だとは知らなかった時代が、自分にあった。

 歌謡曲のタイトルにつく、なんかの記号。
 例えば、 「フォルテシモ (ごく強く) 」 とか、 「アレグロ (陽気に) 」 とか 「アダージョ (ゆるやかに) 」 みたいなものだと無邪気に思い込んでいた。

 そんな時代に聴いていたブルースには、次のようなものがある。

西田佐知子ジャケ002
▲ 西田佐知子

 西田佐知子 『東京ブルース』
 美川憲一  『柳ヶ瀬ブルース』
 藤圭子    『女のブルース』……

 つまりブルースとは、
 「この楽章を歌い込むときは、フラれた気持ちで…」
 …ってな感じで、作家が演奏家に指示を出すときの言葉であって、それがいつしか歌謡曲用語に転化したものだと思ったのだ。

 恋人とか、愛人とかにフラれた歌だから、メロディは哀しい。
 去っていた人を、遠いところでしのぶわけだから、歌い方は、ちょっと物憂い。

 ブランデーグラスを置いたカウンターに座り、お客が来るまでの時間をつぶしているドレス姿のママさんが、頬杖をついてつぶやく鼻歌。
 それが自分の原初の 「ブルース」 像だった。

 だから、高石ともやの 『受験生ブルース』 (1968年) を聞いたとき、ギャグだと思った。
 全然、 “酒場っぽくねぇ” と感じ、しかも “夜っぽく” もねぇし、これは、作者が確信犯的に 「ブルース」 の用法をわざと間違えた例だと解釈した。

高石ともや「受験生ブルース」ジャケ
▲ 受験生ブルース

 しかし、そのうち岡林信康が 『山谷ブルース』 を歌うわ、ジャガーズが 『マドモアゼル・ブルース』 を歌うわ、ゴールデン・カップスが 『本牧ブルース』 を歌うわで、訳がわからなくなった。

ジャガーズ「マドモアゼル・ブルース」ジャケ
▲ ジャガーズ 「マドモアゼル・ブルース」

 ところで、本来の 「ブルース」 とは、どんなものであるのか?

 あえて、詳しくは説明しないけど、一言でいうと、
 「一定の音楽形式を持ったアメリカ黒人音楽の一種で、ロックンロール、R&B、ジャズなどの母体となった音楽スタイル」
 とでもいっておけばいいのだろうか。

 B・Bキング、アルバート・キング、オーティス・ラッシュなどのメジャープレイヤーは、世界的な人気を誇っているし、日本人でも大木トオル、ウエストロード・ブルース・バンド、憂歌団といった黒人ブルースを根幹において活躍するミュージシャンがいっぱいいる。

BBキング001
 ▲ B.Bキング

 ロックの分野では、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、エリック・クラプトンなども、初期の頃はこぞってブルースの演奏スタイルを採り入れていた。
 そういった意味で、世界のポピュラーミュージックの原点には、 「ブルース」 があるともいえる。

 しかし、日本の歌謡ブルースは、黒人ブルースとはリズムもテンポも違う。
 歌われる歌詞の内容も違う。
 日本の歌謡ブルースは 「ロマン的」 「詠嘆的」 「未練たらたら的」 だが、黒人ブルース…特にシカゴなどのアーバンブルースは、 「現実的」 「能動的」 「脅迫的」 である。

 「俺の可愛いベイビーちゃん、ベッドでたっぷり楽しませてくれれば、いつかはキャデラックを買ってやるからよ」
 ってな歌詞を、ンチャチャ ンチャチャ…というギターの小気味いいカッティングに乗せて軽快に歌っていく。

「キャデラックレコード」よりマディ・ウォーターズ

 黒人ブルースというと、 「人種差別で虐げられた黒人たちの嘆き節」 という解釈が浸透しているけれど、もちろんそういう歌も多いけれど、けっこうヤケクソ的に明るい歌も目立つ。
 男が、ちょっとマッチョに自分の性的魅力を誇示するなんて歌も多いのだ。
 そうなると、同じ “ブルース” でも、ブルース・リーとか、ブルース・ウィルスの世界に近くなる。

 いつの時代でも、開き直ったビンボー人は明るい。
 黒人ブルースには、差別社会や格差社会の底辺を生き抜く人間たちの苦渋がベースにはあるけれど、 「そんなことで、くよくよしてもしょうがねぇじゃねぇか」 という開き直りのたくましさと優しさも備わっている。

 そういうことが分かってきて本場モノのブルースを聞き出すと、もうあっさり、そっち一辺倒になったけど、ふと 『港町ブルース』 (森進一) って何だろう? と思い始めると、これもなかなか興味深いテーマに思えてくる。

 「ブルース」 という名前で、日本人の頭の中に刷り込まれた歌謡曲は、実にたくさんある。

 美川憲一 『柳ヶ瀬ブルース』 (1966年)
 青江三奈 『恍惚のブルース』 (1966年)
 青江三奈 『伊勢崎町ブルース』 (1968年)
 森進一  『港町ブルース』 (1969年)
 平和勝次とダークホース 『宗右衛門町ブルース』 (1972年)
 クールファイブ 『中の島ブルース」 (1973年)

 これらの曲は 「ブルース」 という言葉で飾らてはいるけれど、黒人ブルースの楽曲スタイルや歌詞の指向性とはまったく交わらない。日本人独特の感性と情緒感に彩られた、純度100パーセントのドメスティック歌謡曲だ。

 では、なんでそういう純和風の歌謡曲に、 「ブルース」 と名づけられる歌が登場するようになったのか。

 これに関して、自分はまったく素人なので、突っ込んだところまでは何も分からないが、Wikiなどを読むと、
 「日本の歌謡曲のスタイルとして 『ブルース』 と呼ばれるものもあるが、それは 『憂鬱=Blueな気持ちを歌った曲』 という意味合いが強いため、音楽形式としてのブルースとは関係ない」
 という説明がなされている。

 これだけでは、まだよく分からない。
 詳しそうな解説がなされているいくつかのサイトを覗いてみると、多くの人が挙げているのが、淡谷のり子 (1907年~1992年) 。

淡谷のり子001
 
 彼女はもともとはシャンソン歌手で、クラシック音楽の素養もあり、 「10年に一度のソプラノ」 などと評された実力派シンガーだった。
 彼女に 「ブルース」 を歌わせたのは、服部良一という稀代の作曲家。
 服部の念頭にあったのは、アメリカの 『セントルイス・ブルース』 だったという。

 その曲をヒントに、 「ブルースの小節の数や長さをきちんと勘定して」 作られたのが、 『本牧ブルース』 (後のゴールデンカップスの曲とは別物) だった。
 ところが、これを淡谷のり子に歌わせようとしたところ、ソプラノの音域で歌っていた淡谷のり子には難しく、アルトの音域にまで下げるため、彼女はそれまで吸ったことがなかったタバコを一晩中吸い、声を荒らしたままレコーディングに臨んだとか。 (Wiki 「別れのブルース」 より)

 この 『本牧ブルース』 が、タイトルを変えて 『別れのブルース』 (1936年=昭和12年) になり、大ヒットする。
 淡谷のり子は、その後 『雨のブルース』 (1938年) 、 『思い出のブルース』 (1938年) 、 『嘆きのブルース』 (1948年) など、立て続けのヒットを飛ばし、 「ブルースの女王」 という異名をとる。
 これが、いろいろなサイトから集めた情報による 「歌謡ブルース」 の誕生である。

 もちろん、淡谷のり子以前にも 「ブルース」 を名乗る歌謡曲がけっこうあったらしいが、日本人の脳裏に 「ブルース」 という呼び名がしっかり刻み込まれたのは淡谷のり子から、というのが定説のようだ。

 ただ、これらの曲を聞くと、やはり黒人ブルースの影響を受けたという感じはしない。
 それよりも、社交ダンスの 「ブルース」 がヒントになっているのではないか、という人もいる。

 社交ダンスの世界には 「ブルース」 というステップがあり、それは 「フォックストロット」 のテンポを遅くしたものだという。 (ブルースもフォックストロットも、社交ダンスを知らないので、どんなものかよく分からない) 。

ダンスイラスト

 『別れのブルース』 を吹き込むとき、淡谷のり子は、ディレクターから 「ブルースらしく歌わないでフォックストロットみたいに歌うように」 と指示されていたという記述をどこかで読んだことがあるから、 「歌謡ブルース」 が、ダンス経由のブルースだったという説は正しいのかもしれない。

 ダンスにおける 「ブルース」 は、チークを踊るためのステップだったから、スローテンポで、情感たっぷりのマイナーコードの曲が演奏されることが多かったという。
 たぶん、ここらあたりで、その後の 「歌謡ブルース」 の方向性が定まったようだ。

 1960年代に入ると、いよいよその 「歌謡ブルース」 が全面開花する。

 この時代、個人的に好きだったのは西田佐知子。
 彼女は、 『メリケン・ブルース』 (1964年) 、 『博多ブルース』 (1964年) 、 『一対一のブルース』 (1969年) など、 「ブルース」 を語尾に持つ曲をけっこう歌っているが、最大のヒット曲は 『東京ブルース』 (1963年) だった。

西田佐知子「東京ブルース」ジャケ

 この曲にみるようなビブラートを押さえたクールな歌い方は、なかなかお洒落で、ちょっとしたアンニュイも漂っていて、歌謡ブルースが “都会の歌” であることを印象づけるには十分だった。

 その後、 「新ブルースの女王」 となったのは、青江三奈。
 なにしろデビュー曲が 『恍惚のブルース』 (1966年)
 「あとはおぼろ、あとはおぼろ…」 と、恋におぼれた女性の官能の極致を描いた歌だった。

青江三奈「伊勢崎町ブルース」ジャケ
 
 彼女の歌で有名なのは、 『伊勢崎町ブルース』 (1968年) 。
 青江三奈は、これでその年の日本レコード大賞歌唱賞を獲得する。

 その後も、彼女の歌謡ブルースは快進撃を続けた。
 『札幌ブルース』 (1968年)
 『長崎ブルース』 (1968年)
 『昭和女ブルース』 (1970年)
 『盛岡ブルース』 (1979年)
 最後は、清水アキラとのデュエットで、 『ラーメンブルース』 (1991年) なる歌までうたっている。(残念ながら聞いたことがない)

 歌謡ブルースが、歌謡曲シーンの中で決定的な存在感を持ったのは、美川憲一の 『柳ヶ瀬ブルース』 (1966年) だったかもしれない。120万枚を記録する大ヒットだった。
 「雨、夜、ひとりで泣く女、酒場のネオン」
 歌謡ブルースの定番となるシチュエーションは、すべてここに出尽くしている。

美川憲一「柳ケ瀬ブルース」ジャケ

 美川憲一はその1年前に、 『新潟ブルース』 を発表している。
 この頃から、歌謡ブルースは 『伊勢崎町ブルース』 (青江三奈) 、 『宗右衛門町ブルース』 (平和勝次とダークホース) などのヒット曲に恵まれ、ご当地ソングの代名詞のようになっていく。

 鳥羽一郎 『稚内ブルース』
 ロス・プリモス 『旭川ブルース』
 小野由紀子 『函館ブルース』
 森雄二とサザンクロス 『前橋ブルース』
 扇ひろ子 『新宿ブルース』
 北島三郎 『湯元ブルース』
 ロス・プリモス 『城ヶ崎ブルース』
 小松おさむとダークフェローズ 『庄内ブルース』 ……

 まだまだ地元の観光業とタイアップしたようなローカルブルースがいっぱいあると思うが、以上挙げた曲は、しっかりレコード化・CD化されているようだ。

 演歌歌手の森進一をいちやくスターダムに伸し上げたのも、ブルースだった。
 『港町ブルース』 (1969年) 。
 演歌ではあるが、クールファイブにも共通するような、奇妙な “洋楽性” があって、非常にしゃれた、あか抜けしたメロディラインを持つ曲だった。

森進一「港町ブルース」ジャケ

 森進一は、その後もブルースをタイトルにつけた歌をいくつか歌っている。
 『波止場女のブルース』 (1970年)
 『流れのブルース』 (1971年)

 内山田洋とクールファイブといえば、 『中の島ブルース』 (1975年) が有名。
 これは、秋庭豊とアローナイツが自主制作した同名曲 (1973年) と競作になったが、前川清のなじみやすい唱法がウケて、クールファイブ版の方がヒットした。

クールファイブ「中の島ブルース」ジャケ

 なんといっても、歌謡ブルース最大のヒットは、平和勝次とダークホースが歌った 『宗右衛門町ブルース』 (1972年) ではなかろうか。
 200万枚という大ヒットを記録し、いまでも中高年が巣くうカラオケスナックでは、必ずこれを歌いたがるオヤジがいる。(私もそのひとり)

ダークホース「宗右衛門町ブルース」ジャケ

 マイナー (短調) を条件とした歌謡ブルースが、メジャー (長調) の曲調でもぴったり合うことを実証したのが、この曲だった。

 覚えやすいメロディ。
 たわいない歌詞。
 歌う人間に解放感をもたらすノーテンキ性。

 まさに鼻歌として楽しむ歌謡曲の極北に位置する歌ではないか!
 事実、 「日本フロオケ大賞」 (風呂場で歌う鼻歌の1位) を受賞した曲らしい。

 フォーク系から出た歌謡ブルースのヒット曲としては、岡林信康の 『山谷ブルース』 (1968年) がある。
 楽曲形式は黒人ブルースとはほど遠いが、初期のデルタブルースのような素朴さと切実感があり、労働者目線に徹したところが歌謡ブルースとは一線を画したリアリティを獲得していた。

岡林「山谷ブルース」ジャケ
▲ 岡林信康 「山谷ブルース」

 グループサウンズ (GS) も、歌謡ブルースに乗り遅れまいと、いろいろトライしたようだ。
 ジャガーズの 『マドモアゼル・ブルース』 (1968年) 。ゴールデンカップスの 『本牧ブルース』 (1969年) などがその代表曲。

ゴールデンカップス「本牧ブルース」ジャケ
 
 カップスといえば、横浜・本牧で黒人兵たちも唸らせた実力派バンドだったから、ブルースのなんたるかも当然分かっていただろうが、この曲は、完全に日本マーケットを意識した作りになっている。
 デイブ平尾が、もう少しこぶしを利かせれば、演歌の方にも近づいたかもしれない。

 最後に、あまり有名ではないかもしれないけれど、個人的に好きなブルースを挙げれば、次の二つ。

 荒木一郎 『君に捧げるほろ苦いブルース』 (1975年)
 高山厳  『握りこぶしのブルース』 (1993年)

荒木一郎「君に捧げるほろ苦いブルース」ジャケ
 ▲ 荒木一郎 「君に捧げるほろ苦いブルース」

 荒木一郎の歌には、 「都会の片隅に住む人間の喪失感」 のようなものがあって、夜明けの酒場のカウンターで、半分眠りながら聞いたりしていると、けっこうジーンと来るものがある。
 特に、 『君に捧げるほろ苦いブルース』 は、女が去っていった後の部屋で、コーヒー豆をひきながら聞いたりしていると、ジワジワっと心がうずく。詩人が作った歌だなと思う。

 高山厳の 『握りこぶしのブルース』 を知っている人は少ないだろう。
 しかし、大ヒット曲の 『心凍らせて』 のカップリング曲だから、CDを買った人は、この曲も聞いているかもしれない。

高山厳
 ▲ 高山厳

 もうほんと、元祖 “負け犬” の歌。
 うだつの上がらない独身サラリーマンの日常生活が克明に描かれていて、身につまされるときがある。

 このように、探してみたら日本の歌謡曲には、 『○○ブルース』 という歌が、けっこう多いことに驚く。
 しかし、その大半は1960年代の中頃から後期に集中し、70年代になると下火になり、75年以降はほとんど消え去っている。

 何が起こったのか。

 歌謡ブルースが消えていった時代は、 「ニューミュージック」 の台頭期と重なる。
 たぶん日本人の多くが、この頃から、黒人ブルースでもないのに 「ブルース」 を名乗る歌謡曲に、ちょっと違和感を感じ始めたのではないかと思う。

 タイトルに 「ブルース」 をつけることによって “都会性” やら “おしゃれ感” を盛り込もうとした曲作りが、荒井由実 (松任谷由実) のような本格的な都会志向を持つ歌の前で、急激に古びたものなってしまったのだ。

 「ニューミュージック」 ムーブメントは、日本の都市や郊外が、あっという間に乾いた抽象的な空間になっていった時代に呼応している。

 そのような新しい都市空間では、新しい美意識を求める人たちが育ち、変貌を遂げていく現代都市を埋める新しい音楽が求められるようになっていた。
 どこの都市も、おしゃれで清潔な意匠に装われるようになり、いかがわしい面白さを秘めた 「裏町」 とか 「場末」 といわれるような空間がどんどん消えていった。

みなとみらい

 そういう変貌の時代に、歌謡ブルースは、もうそのタイトルだけで、古くて泥臭い音楽のレッテルを貼られることになり、商業的な音楽シーンから脱落していかざるを得なかった。

 そういった意味で、歌謡ブルースは、 「昭和の頂点」 を示す音楽だったのかもしれない。
 昭和の高度成長が終わり、昭和の停滞が見えてきたときに、歌謡ブルースは眠りについた。


音楽&映画&本 | 投稿者 町田編集長 04:29 | コメント(4)| トラックバック(0)
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コメント
興味深く拝見しました。

30年ほど前に
『ブラック・ミュージックの伝統』なんてレコードを買ったこともあるし、
ブルースのレコードを集めたこともあるし、
昨年、『黒人霊歌は生きている』という本も購入したのですが、
結局、ろくに聴きも読みもせず・・・。
好きで聴いていたとも言えず・・・。
辛いから聴いていたような、辛いから聴かなくなったような。
それでも聴きたかったし・・・。

ブルース。
よく分かりません。私には。
投稿者 ムーンライト 2010/11/20 12:13
>ムーンライトさん、ようこそ。
私もまた、昔、リロイ・ジョーンズの 『都市の黒人ブルース』 とか、相倉久人さんの 『モダンジャズ鑑賞』 などという本を読み漁ったことがありまして、そのときは何か分かったような気になりましたが、結局それらの本が何を訴えようとしていたのか、残念ながらもう思い出すこともできません。

なのに、40年以上も前、はじめて行ったブルース専門喫茶で、そのときレコードとしてかかっていたスリーピー・ジョン・エスティスが、ボロンとかき鳴らしたギターの音は、今でもよく覚えています。

それまで、白人ロックミュージシャンのカバーブルースしか聞いていませんでしたから、本物のシンプルさと奥深さにドキリとしました。

結局ブルースというのは、(…ま、音楽はみなそうかもしれませんけれど) 書籍とか理屈の世界ではないということなんでしょうね。

ムーンライトさんも、はじめてラジオで聞かれた大木トオルさんの “声” に圧倒されたとか。
やはり、最初に耳にしたときに、“気になる”、“惹かれる”、“圧倒される” という体験が、その人とその音楽の出会いを決めるもののような気がします。
投稿者 町田 2010/11/20 13:46
 ご無沙汰してます。

 そーいえば、フォークソングに自虐的な愚痴っぽい歌詞をつけた物が、「ブルース」で、フォークソングを歌謡曲として発展させたのが、ニューミュージックだと思ってました。

 もしかすると、アメリカ本場のブルースの情報がなかったとき、フォークソングにシャンソンの要素と、ジャズの旋律を取り入れて、日本ではブルースの旋律を作ったんじゃ。
投稿者 ミペット1号試作品 2010/11/20 19:20
>ミペット1号試作品さん、ようこそ。

うまいですねぇ! 
>「フォークソングに自虐的な愚痴っぽい歌詞をつけたのがブルース。フォークソングを歌謡曲として発展させたのが、ニューミュージック」

実際の成り立ちがそうなのかどうか、よくは分からないのですが、感覚的には、ものすごくよく分かる説明であるように思います。
日本の歌謡ブルースって、確かに自虐的なものが多いですものね。

また、「シャンソンの要素」と「ジャズの旋律」というのは当たっていますね。
ブルースと名づけられた歌謡曲が、どこか演歌よりも洋楽っぽく感じられるのは、作曲家たちが、当時の外来音楽の代表だったシャンソンとジャズを意識していたからかもしれませんね。
 
投稿者 町田 2010/11/21 23:34
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