2010年01月26日
不況に強いRV
(社) 日本オート・キャンプ協会さんが発行される月刊紙 『オートキャンプ』 には、RVランドの阿部和麿さんが執筆される 「Campingcar Critique」 という連載エッセイが掲載されている。

今日それが送られてきたので読んでみたら、なかなか面白いことが書かれていた。
その一部を要約してちょっとご紹介してみたい。
『キャンピングカー・クリティーク第38回』
「キャンピングカーは不況に強いか?」 by 阿部和麿

「100年に1度」 といわれるほどの構造的不況が続く中、米国ビックスリーが凋落したり、トヨタ自動車が赤字経営を計上するなど、キャンピングカーと関連が深い自動車産業が、みな荒波にもまれたごとく苦しい航海を続けている様子が伝わってきた。
「自動車が売れない」 という嘆きを耳にしない日がないほど乗用車の営業不振の続く時代に、キャンピングカーとて例外ではないと思われる方は多いはずだ。
もちろんこの業界も苦しいことには変わりない。
ただあくまでも “感触” に過ぎないのだが、どうも乗用車を求めるお客様と、キャンピングカーを求めるお客様では 「客層」 が違うのではないかと思うときがある。
ご来店いただくお客様からは、不思議なことに、 「不況」 や 「デフレ」 に絡むような会話というのがほとんど出ない。
それよりも、 「この閉塞的で、うるおいのない時代に、せめてキャンピングカーで元気を取り戻そう」 という期待のようなものを、お客様のお話から感じることが多い。
考えてみれば、バブルが崩壊してすでに20年。
この間、いっとき景気が回復したように見えた時期もあったが、総じて、もう高度成長時代のような右肩上がりの上昇カーブを描いて経済が繁栄することのない時代を日本人はずっと生きてきた。
きっと、この間に人々の考え方が変わったのだ。
長引く不況を立て直そうと、政治面や経済面での試行錯誤がドタバタと繰り返されているうちに、誰もが気づいたのだ。
「立て直す前の暮らし方というのが、ひょっとしたら無理な暮らし方だったのではないか?」 と。
バブルの時代には、本来、商品の品質を表現するはずだった 「ブランド」 が、いつの間にか、所有者の見栄や虚栄を満足させるための 「記号」 として機能し、持っている人が、持っていない人に見せびらかすだけで、 「金持ち」 と 「ビンボー人」 の差がつくような風潮が生まれた。
そして、その風潮は不況の時代に入ってからも 「勝ち組」 「負け組」 と形を変えて、ますます猖獗を極めた。
そのことに、誰もが嫌気を感じてきたのがいまの時代なのだ。
いま人々が求めている生活は、人に見せびらかすために背伸びする生活ではなく、自分や自分の家族の満足が得られる生活である。
不況の20年を経験して、人々は、ようやく背伸びをしないことの心地よさに気づいたのだ。
そのことは、近年 「売れなくなったモノ」 を見てみれば分かりやすい。
たとえば、乗用車でいえば、かつては若者の憧れのマトであったスポーツカーのようなクルマに人気が集まらないという。
それは、そのクルマのスポーツカーの部分の人気が衰えたからではない。 「カッコいいだろ!」 と所有者に背伸びさせた部分の人気が落ちているのである。
キャンピングカーは、 「贅沢なお金持ちのクルマ」 のように思われることが多いが、実際に購入される方々で、そんな意識を持っている人たちはほとんどいない。
むしろ安い経費で、家族と満足を共有できる道具。人に見せびらかすクルマの対極の位置にあるものという認識を持っている。
だから、ステータスとして成功してきたような乗用車がそっぽを向かれるような時代になっても、ステータスで勝負してきたわけではないキャンピングカーは、比較的、人々の目線に 「好意の情」 がこもるように見えるときがある。
JAC(日本オート・キャンプ協会)発行 『Auto Camp』 第167号より
「キャンピングカー・クリティーク 第38回」
今日それが送られてきたので読んでみたら、なかなか面白いことが書かれていた。
その一部を要約してちょっとご紹介してみたい。
『キャンピングカー・クリティーク第38回』
「キャンピングカーは不況に強いか?」 by 阿部和麿
「100年に1度」 といわれるほどの構造的不況が続く中、米国ビックスリーが凋落したり、トヨタ自動車が赤字経営を計上するなど、キャンピングカーと関連が深い自動車産業が、みな荒波にもまれたごとく苦しい航海を続けている様子が伝わってきた。
「自動車が売れない」 という嘆きを耳にしない日がないほど乗用車の営業不振の続く時代に、キャンピングカーとて例外ではないと思われる方は多いはずだ。
もちろんこの業界も苦しいことには変わりない。
ただあくまでも “感触” に過ぎないのだが、どうも乗用車を求めるお客様と、キャンピングカーを求めるお客様では 「客層」 が違うのではないかと思うときがある。
ご来店いただくお客様からは、不思議なことに、 「不況」 や 「デフレ」 に絡むような会話というのがほとんど出ない。
それよりも、 「この閉塞的で、うるおいのない時代に、せめてキャンピングカーで元気を取り戻そう」 という期待のようなものを、お客様のお話から感じることが多い。
考えてみれば、バブルが崩壊してすでに20年。
この間、いっとき景気が回復したように見えた時期もあったが、総じて、もう高度成長時代のような右肩上がりの上昇カーブを描いて経済が繁栄することのない時代を日本人はずっと生きてきた。
きっと、この間に人々の考え方が変わったのだ。
長引く不況を立て直そうと、政治面や経済面での試行錯誤がドタバタと繰り返されているうちに、誰もが気づいたのだ。
「立て直す前の暮らし方というのが、ひょっとしたら無理な暮らし方だったのではないか?」 と。
バブルの時代には、本来、商品の品質を表現するはずだった 「ブランド」 が、いつの間にか、所有者の見栄や虚栄を満足させるための 「記号」 として機能し、持っている人が、持っていない人に見せびらかすだけで、 「金持ち」 と 「ビンボー人」 の差がつくような風潮が生まれた。
そして、その風潮は不況の時代に入ってからも 「勝ち組」 「負け組」 と形を変えて、ますます猖獗を極めた。
そのことに、誰もが嫌気を感じてきたのがいまの時代なのだ。
いま人々が求めている生活は、人に見せびらかすために背伸びする生活ではなく、自分や自分の家族の満足が得られる生活である。
不況の20年を経験して、人々は、ようやく背伸びをしないことの心地よさに気づいたのだ。
そのことは、近年 「売れなくなったモノ」 を見てみれば分かりやすい。
たとえば、乗用車でいえば、かつては若者の憧れのマトであったスポーツカーのようなクルマに人気が集まらないという。
それは、そのクルマのスポーツカーの部分の人気が衰えたからではない。 「カッコいいだろ!」 と所有者に背伸びさせた部分の人気が落ちているのである。
キャンピングカーは、 「贅沢なお金持ちのクルマ」 のように思われることが多いが、実際に購入される方々で、そんな意識を持っている人たちはほとんどいない。
むしろ安い経費で、家族と満足を共有できる道具。人に見せびらかすクルマの対極の位置にあるものという認識を持っている。
だから、ステータスとして成功してきたような乗用車がそっぽを向かれるような時代になっても、ステータスで勝負してきたわけではないキャンピングカーは、比較的、人々の目線に 「好意の情」 がこもるように見えるときがある。
JAC(日本オート・キャンプ協会)発行 『Auto Camp』 第167号より
「キャンピングカー・クリティーク 第38回」

・・なぜか最近アルカディアが売れています・!?
・・・ここ数年、東大京大で一番読まれた本として話題になっている“思考の生理学”(外山滋比古著)という本があります。1983年に書かれたこの本はこの2年余りで100万部突破、それ以前では20数年で17万部であったとのこと。「思考・考える」と「知識・知る」ことは違うと書かれたこの本の中で著者は「・・・きわめて少数のものだけが試練に耐えて古典として再生する」「一度忘れてしまうことが大事である」「忘れても忘れきれないもの、時間の流れの中で消えず残るもの~それが本物」と述べています。。。先日、とある講演(塩沼亮潤先生・慈眼寺住職)でも「行を終えたら行をすてよ」「どんな苦行をしたとしても行をしたという自体を自慢したり勲章にしたりしてはならない。修行の中でもまた人生においても辛いことを乗り越えられたかどうかは天を衝くぐらいの高い高い目標があるかどうかで決まる。その純粋なる清らかな気持ちが限界を持ち上げ時として不可能を可能にする力となる。これは本来人には誰でも備わっているものだ・・・」と話されていました。
クルマばなれが進んでいるという・・・人はクルマを捨てたのだろうか?キャンピングカーはどうか?「クルマはステイタス」という過去のを捨てたときにキャンピングカーは生き残っているのだろうか?・・・“忘れても忘れきれないもの、時間の流れの中で消えず残るもの・・・それが本物”であるならば・・・・ここ最近のアルカディア人気もビックフットへの期待と受け止めたい!・・・ですね。
興味深い説をご紹介いただき、ありがとうございます。
なるほど。
「忘れても、忘れきれないものとして残ったものが本物」 ということは、とても説得力のある言葉ですね。
時代が大きく変貌を遂げようとしている今の時代、ちょっと前の価値観があっという間に “紙屑” のように地面を転がっていく姿を私たちは頻繁に見るようになりました。
今こそ 「本物」 が、本当に試される時代になったといえるのではないでしょうか。
“自動車離れ” が進んでいるという時代に、キャンピングカーは生き残れるのか?
それは、この業界の周辺にいる人々にとっては切実な問題ですね。
でも、私は割りと楽観的に考えています。
それこそ、 「本物」 になればいいのです。
ある一つの車種が、多くの人の支持を集めている。
それこそ、人々が求める 「本物」 の手触りがそこにあるということなのではないでしょうか。
>「期待として受け止める」
そういう気持ちが大事なんだな…と思います。